もはや新型コロナは「お笑い」状態 右往左往させられる人々

NEWSポストセブン / 2021年4月14日 11時5分

 本書の内容はまさにその「放送事故」を徹底的にやり続けているのである! テレビの論調を疑い、「コロナって茶番じゃね?」と考えている人にとっては実に心地よい文言が並ぶ。小林氏の2つの発言をまずは紹介しよう。

小林よしのり氏と宮沢孝幸氏の主張

〈なんていうんかな、作り物の恐怖、非科学的な恐怖に脅えていて、お化け屋敷でキャーキャー騒いでいるみたいな感じというか。女の子が本気で怖がってキャーキャー叫んでいるけど、作り物だとわかっていて怖くも何ともない人は、全然怖がらない。わしはお化け屋敷って全然怖くないんよ。ジェットコースターは怖いけど。だから、まったくの幻想だよね。幻影を見せるやつらがいて、それを見て怖がっている。それで、怖がりすぎてコロナ脳になると、「経済より命」なんて言い出すんだよ。〉

〈「経済より命」と主張するなら、「全員休め」って言うべきだよ。コンビニも休め、スーパーも休め、ごみ収集車も全部休めと言わないと。そうしたら、初めてみんな目が覚める。食べるものがない、ごみはどんどん溜まっていく。経済が動いていないと生活できない、生きていけないことに気付く〉

 続いては宮沢氏だ。4月上~中旬現在の民放テレビの「恐怖煽りの期待の星」である変異株について宮沢氏はウイルスの専門家としてこう述べる。

〈今、日本人は、外国のやつがすごく怖いとか言うんですが、違うって、逆やって。もし外国からのウイルスのほうが日本でも流行りやすいのなら、弱毒化している可能性高いから。もしすごい病原性が高かったら広がらないから大丈夫です。広がるとしたら病原性が低いやつだから、よりいいじゃないかと思うんですけど。ただ、私がどんどん弱毒化すると言ったら、学生から、「宮沢さん、これ以上、弱毒化しないっすよ。すでにほとんど弱毒じゃないですか」と言われて、そうだねって。これ以上弱毒化しようがないかもねって〉

 さらに、宮沢氏は、いわゆる「専門家」と称されるエラい人についてはこう述べる。

〈そもそも風邪という感染症をいくら研究したって、医学の世界では偉くなれないんです。大した病気じゃないから出世しない。分科会に呼ばれるのは偉くなった先生方だから、そこにコロナウイルスや風邪の専門家は入ってこないんです。それでどうやって対策を考えるんだって思いますよ〉

 私のこの書評を読んで「なんでこいつらは人命軽視してこんな危険なことを書いてカネもらってるんだ!」と思う人は絶対にこの本を買ってはいけない。多分、怒りのあまり目の前のコーヒーカップをカフェで投げて誰かにぶつけて損害賠償を求められてしまう。私の評を読み「そうそうwww」と思ったのであれば是非とも一読することを勧める。

「私と同じこと考えている人いたんだ!」という穏やかな気持ちになれ、コーヒーカップを投げる気持ちになどならないだろう。おいしくコーヒーを飲めるはずである。さて、これから社会はどうなるか? ずーっと「コロナヤバ過ぎ」の今の路線で行くか? 小林・宮沢両氏が主張する「もう日常に戻れ」になるか? 後者になった場合、2人の高笑いが聞こえてきそうである。多分なるけどね。

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