登録日:2021/02/13 (土) 22:39:07
更新日:2021/04/14 Wed 00:10:25NEW!
所要時間:約 10 分で読めます
サヤは、ライトノベル「
魔女の旅々」に登場するサブキャラである。
概要
初登場時は作中の魔法使いでも最下位の魔導士であったが、
イレイナと出会い、指導と激励を受けて魔女見習い試験に合格、その後正式に魔女となる。
魔女として活動を始めると、魔法統括協会という作中でいう魔法使いの自助組織に所属し、日銭を稼ぎながら旅をしている。
元は極東の国出身であり、故郷の文化(ぶっちゃけ日本文化。イレイナはよく分かってない)をイレイナの前で披露したりしている。
作中でも珍しい
ボクっ娘であり、明るく元気な性格をしている。が、少々行き過ぎることもしばしば。
一方で孤独を極端に恐れる傾向があり、イレイナと出会ったときも、肉親と離れ離れになって孤独につぶされかけており、そのせいで愚行に走ってイレイナに叱咤されている。
容姿
極東の国出身特有の黒髪のショートで、顔立ちは中性的。
二巻以降はイレイナから譲られたお揃いの帽子を被り、より魔女らしいルックスになった。
初登場時には、普通にブラウス、スカートを履いた女の子らしい服装だったが、
魔女となってからは、イレイナとは真逆にスカートではなく、ショートパンツを履いている。
……うん、真面目なのはここまででいいか。
サヤを語るうえで外せない要素、それは作中でもトップクラスのやべーやつである。
やべーやつ
最初のイレイナとの出会い以降、イレイナに
重たい想いを向けており、
- 嘘が付けなくなる国で再会したときに、「結婚するしかない」と発言(嘘が付けない=ガチ発言)
- 二つ名である「炭の魔女」は、元を正せばイレイナの「灰の魔女」に合わせてほしいと師匠におねだりしたから
- 全財産をはたいてイレイナとお揃いのペンダントを買い、片割れをイレイナにプレゼント
- 壁面で分断された国で、かつての名残から、あったこともないはずの親族の遺伝子を感じ取り、「お義母さんはじめまして」とかモノローグで言い出す
- ↑の壁にイレイナへの劣情を、第三者に止められるまでつらつらと刻み続ける
- イレイナの髪を切り落とした犯人にブチ切れて、犯人に真の怒りと悲しみを刻み込む
- ある街でイレイナと関わった魔法使いのハンカチや手紙からイレイナの気配を感じとる(なお、この魔法使いがイレイナと関わったときは、一年以上経過しているはず)
- ある事件でイレイナと身体が入れ替わったときは、窓に映るイレイナの姿にhshsくねくね
- ↑はアニメ版ではさらにエスカレートしてprprまで
- ある国で石膏像ブーム再興のため伝統ある像の修復を依頼された際、像をイレイナ風に改造してしまう。結局その像は後に訪れたイレイナ本人の案から、半ば反面教師的な形でブーム再興に役立たせる事に。
ちなみに像自体も本来は欠落状態で真品だったのに、昔某先生の師匠&某先生に破損と間違われて某師匠直々に本人似の首と両腕を追加されていたのは別の話。
- 師匠の前ではイレイナの劣情を伏字まみれでベラベラカミングアウトしていたことが明らかになる
- イレイナと別れ際にダダこねて「イレイナに嫁にしてもらって養ってもらう」とか言っちゃう(もちろんイレイナは拒否)
- 師匠がイレイナと喫茶店で会ってることを知って、かつ肩揉んでもらったことを知ったときは「今なら師匠の肩を揉めば間接的にイレイナと握手したことになるのでは」と超理論をかまして師匠の肩を揉もうとする。師匠ドン引き
……はい皆さん、せーのっ
_j_ {:::::/} K::::::::{ } i:::/::|\::ト、::::i::
ノノj ヽ V /.:|::{\::{ U |/ ゝ- 、:| i:::i::
__タ、__ /.:::; ニニ、\ ヾ / .'⌒ヽト、:i:::i::
厶匕. 〈::::イ '⌒ヽヽ {:::::::::::} :i:::i::
月匕 /.:::;!{::::::::::} ` -‐'′.:l:::i::
八_`_ヽ {/}j `'ー'′ U ::::::::::`; {ノl::
_j_、、 /レ1:::::::: ’ U U j lし;::
| こ / U /\ j|,l:::
| 人 U ーく ア U j レl:::::
| /.::::::\ ヽ/ ,,し' jレ'^
{} {} >.:::;:::::介ト ..___..、 ''" /
0 0 \/}:::/ ノ:|::::/}::::{ }:::l\ /
ということである。
……一応フォローしておくが、全く羞恥心がないわけではなく、師匠にイレイナへの願望を暴露されたときは普通に悶絶してはいる。
しかし師匠の前でそういう願望を恥ずかしげもなくしゃべってるので、それ以前の問題の気もしないでもない。
加えて、上記の行動、発言はあくまでそこまで止まりであり、無理強いはまだしていない。今後どうなるかは知らないけど。
関連人物
イレイナ
重い愛を向けられた灰の魔女さん。
基本的にサヤの求愛には「あ、無理です」「重い」と塩対応。
が、それ以外は普通に友人付き合いをしている。
そもそも独白でも「本当に嫌いだったら一緒にいたりはしない」「プレゼントをもらっちゃったら悲しくなる」と、ツンデレな関係性を匂わせている。
加えて3巻最終章「ありとあらゆるありふれた灰の魔女の話」では、サヤにベタ惚れしてしまった(別世界の)イレイナが登場している。
さらに言うならば、イレイナの夢の中では、やっぱり愛人のごとく振る舞ったりしているので、案外サヤさんワンチャンあるんじゃないか、とか勘繰りたくなる。
ミナ
実の妹で、現在唯一判明しているサヤの肉親。
「べつにどうでもいいわ」が口癖で、外見上も委員長肌が押し出されたキツイ雰囲気漂う女の子。
その性格も、キツイ言動で頼りない姉に突っかかりながらも、なんだかんだで心配する頼れる妹という感じ。
……というのは表面上の話。
その中身は、ベクトルが全方向で姉に向けられるというくらいで変態性では同類。
回収した姉のタオルにはぁはぁするわ、タガが外れれば押し倒してくるわ……。
一応、そういう面は今のところサヤにはバレてないようだが、サヤと精神が入れ替わったイレイナにがっつり目撃されてからかわれている。
そして恋敵イレイナのことは嫉妬のこもった視線を向けて、相当に敵視している。
モニカ
サヤを語るうえでどうしても外せない人物。
魔女見習い時代にある出来事で仲良くなったサヤの親友。
サヤからして優秀といわしめるレベルの魔法使いではあるが、サヤとは違い、魔女にはなっていない。
人の生きる街エマデストリン出身であり、ある事情からぼっちだったが、彼岸花をじっと眺めているところをサヤに話しかけられ、友人となる。
後にエマデストリンに帰郷し、そこで起こる連続殺人事件の解決を求められるが、成果を上がられずにいた。
エマデストリンはサヤに事件解決を依頼し、彼女と共に捜査することになる。
シーラ
姉妹の師匠。
ぶっきらぼうながらもサヤを見守り、よき師匠と弟子といった関係。
サヤをパシッたりしてこき使っているものの、魔法の伝授を頼まれれば面倒がりながらもキチンと指導する。
一方、彼女の問題点である孤独への耐性の低さの荒療治として、あえて妹と引き離すなど、結構大胆な指導法を取っている(これ自体はかえって逆効果になってしまったが)。
もちろんサヤが鬱状態の時も気にかけていたが、うまく距離感を図れずにいて、そのことをイレイナにぼやいていた。
余談
モニカとのエピソード「孤独に咲き誇る彼岸花」は、それまでサヤが語り部の話が、明るめのものが多かった中、唐突にぶち込まれた鬱シナリオだった。
しかし、その完成度の高さや悲劇性、その後の話に繋がる重要性から、「
遡る嘆き」「街は氷に覆われて」と並んで、魔女の旅々の鬱話を語るときには、かなりの頻度で名前が挙がるエピソードである。
追記・修正はイレイナにはぁはぁしながらでお願いします。
最終更新:2021年04月14日 00:10