妹以上、恋人未満

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2020年3月26日
妹以上、恋人未満
五作目。今回はちょっと重めです。ストーリーもあやめちゃんも。
@eei_ojさんからの画像
思いを伝える

妹以上、恋人未満

僕には二歳年下の妹のあやめがいます 当時、僕は17歳、あやめは15歳でした 綺麗な黒髪と透き通ったような目 兄の僕から見ても妹はとても可愛く、まさに美少女と言った容姿で学校でもモテていたそうです しかし、妹はまだ一度も彼氏を作ったことがなく、告白も全て断っているそうです
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なんで断っていたのかは、後々分かりますが、当時は不思議でした 妹の態度の態度がおかしくなり始めたのは半年くらい前からです それまでは仲の良い兄妹と言った感じでしたが、スキンシップはそこまで多くはありませんでした
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ですが、妹の態度がおかしくなってからは、明らかに度が過ぎたスキンシップが増えていきました 一緒にテレビを見ている時に、僕の太ももの上に頭を乗せてきたり、短いスカートを履き、僕にパンツが見えてしまうような体勢で座ったり
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当時、僕は高校生だったこともあり、興味ないフリをしていましたが、内心バクバクでした そして、ある日風呂に入ろうと下着が入ってるタンスを開けると、パンツの数が減っているのに気が付きました 母に聞いても、「知らない」とのことだったので、そこまで気にしていませんでした
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ですが、数日後、またそのタンスを開けると明らかにパンツが減っています そして、そこには長い黒髪が一本落ちていました 僕の母は茶髪で尚且つ単発なので、この髪はあやめのものであることは間違いありません 当時は、様子が変だからって、流石にそこまではしないよな…と楽観的に考えていました
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しかし、妹のスキンシップはどんどん過激になっていく一方… だんだんと妹への不信感を抱き始めた僕は、妹が風呂に入っている間にあやめの部屋を探索することにしました 「あやめが取るはずがない…」そう願いながら部屋に入り、色々探っていると、鍵のかかった引き出しを見つけました
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どうも怪しく思い、鍵を探すと、貯金箱の中に隠されているのを見つけた 「そんなまさか…」と掌に汗をかきながら、鍵を差し込み、ひねります カチッ 鍵を開け、中を見ると…
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そこには、僕のパンツが数枚と妹と二人で撮った写真やプリクラ、さらにはクシャクシャになったティッシュが 何かと思って匂いを嗅ぐと、独特の青臭さが 「もしかして、僕の使い捨ての…」 すると、妹が風呂から出る音が
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僕は急いで引き出しに鍵をかけ、鍵を元の位置に戻し、部屋に戻りました 自分の部屋に戻ると、ショックと脱力感に襲われ、何もする気になれませんでした 妹が彼氏を作らない理由や、妹が自分のパンツでオナっていたのかなど、色々な事が頭の中でグルグルして、その晩は眠れませんでした
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そして、僕は親のいない日を見計らって、妹を問いただそうと決心しました 決行当日、朝から胸が締め付けられるような気持ちになり、妹の顔をまともに見れませんでした その日は逃げるように学校に行き、今日の段取りや、やはり言わないでおこうか…など、ずっと考え込んでいました
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気がつくと下校時刻になましたが、家に帰ると妹と二人きりなので、帰る気にはなれませんでした なので、夕食ギリギリまで粘ることに その間も「このことを話せば、もう仲の良い兄妹には戻れなくなってしまう」と、考え込んでしまいました
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そして、七時頃… ドアの前に立った僕は、深呼吸をしてドアノブを引っ張ります あんなにドアが重く感じたのは初めてでした リビングに行くと妹が椅子に座っていました 「ただいま」 出来る限りいつも通りを装いましたが、少し声が震えてしまいました
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「あっ おかえり!」 「もう!遅くなるなら連絡してよね! ご飯冷めちゃったじゃん!」 あやめは、怒ったような表情を浮かべています 「ごめんごめん でも、あやめはもう食べたろ?」 「食べてないよ お兄ちゃんと食べたいから待ってたの」
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いつもだったら「可愛い妹だな」くらいに思っていたでしょうが、今となっては恐怖すら感じます 「さっ!お兄ちゃんは手を洗ってきて 私はその間に、ご飯温めなおすから」 そう言って台所へと消えて行きました
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その後、夕飯を食べていると 「お兄ちゃん、美味しい?」 「ん?あぁ…美味しいよ」 「ほんと?嬉しい」 あやめは嬉しそうに笑っています まだ何もしていないのに胸が痛みました
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「ねぇお兄ちゃん お兄ちゃん、明日休みじゃん? 久しぶりに二人でどこかお出かけしよ?」 「あ〜…ごめん 明日は友達と遊ぶんだ」 一週間前だったら、こんな嘘なんかつかずに二つ返事でオッケーしていたでしょう
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「お兄ちゃん、最近一緒に遊んでくれないのよね それに、なんか避けられてる」 そうだよ、避けてるよ 「避けてないよ… てか、あやめももういい加減兄離れしろって」 「いいじゃん別に!お兄ちゃん最近冷たいし、あやめ寂しい!絶対私のこと避けてる!」
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「今度絶対どっか行こうね!」 その後、適当な返事をしながら、夕飯を平らげる 「あっ お兄ちゃんお風呂沸かしといて」 「わかった 沸いたら先入っていい?」 「いいよ」
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「ふ〜っ…」 湯船に浸かりながら気持ちを整える 「あやめ〜 上がったよ〜」 「は〜い」 風呂から上がった僕は、あやめが風呂に入るのを待ちました ガチャ あやめが風呂に入ったのを確認すると、あやめの部屋に忍び込みます
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引き出しの鍵を開け、開きます "先週のは見間違いで、もしかしたら無いかもしれない" なんてことを祈りながら引き出しを開けますが、当然なかにはアレが入っていました むしろ、先週より写真が増えているような気がします この時、不意に「僕、何やってるんだろ…」と哀しくなりました
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僕は、引き出しの鍵を空いた状態で戻し、妹を待ちます 実際は数十分だったのでしょうが、この時の僕には何十時間にも感じられました しばらくして、妹が風呂から出て階段を登ってくる音がします 僕はベットの上に座り、呼吸を整えました
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妹がドアを開け、こちらに気づきます 「えっ!? びっくりしたぁ…お兄ちゃんか」 最初はビックリしていたけど、途端に嬉しそうな顔に これから、この笑顔を壊すのか… そんなことを考えると、胸だけでなく頭まで痛くなってきました
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「珍しいね、お兄ちゃんが私の部屋に来るなんて どーしたの?」 濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、となりに座ってきました 「あやめ、話がある」 僕は緊張を隠しながら、あやめの目を見ながら話し始めました
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