歳をとるにつれて、相反する二つのことの間で気持ちが揺れる、板挟みになることは多くなっていくもので、
例えば受験生であれば受験と恋愛であったり、受験とスポーツであったり、
ある程度齢を経た人であれば、夢、目標と家族だったりします。
俺も現在、二つの物の間で揺れている真っ最中で、
そんな時思い出すのがEMINEMの「When I'm gone」。
EMINEMと聞いたら、やんちゃそうなラッパーを思い浮かべて苦手に思う人も一定数いると思いますが、(実際ただただやんちゃで下品な歌も多くありますし)
この曲に関しては、EMINEMが自分の仕事に夢中になりすぎて、家族との時間をつくれていないことで苦悶、苦闘する歌詞で、中学生の頃にリズムのカッコ良さに惹かれて聴き始め、今でもことあるごとに聴いている曲の一つです。
もちろん、受験中にもよく英単語暗記したりしながら聴いていました。
EMINEMの曲は速い曲はめちゃくちゃ速くて到底リスニングに使えるような代物ではありませんが、この曲に関してはそんな中で比較的ゆっくりで、聴き取りやすいところも良いです。



この曲のVerseの一つを僭越ながら訳させてもらうと、

I keep having this dream, I'm pushing Hailie on the swings
俺は夢を見続けてる、ブランコに乗っているヘイリー(EMINEMの娘)を押している夢だ
She keeps screaming, she don't want me to sing.
ヘイリーは叫び続けてる、俺にもう歌ってほしくないって
"You're making mummy cry. Why ? Why is mummy crying?"
「パパはママを泣かせてる。なんで?なんでママは泣いてるの?」
Baby, daddy ain't leaving no more
「ヘイリー、パパはもうお前たちをひとりにはしないよ」
"Daddy you're lying. You always say that,
「嘘つき。パパはいつもそう言う、
You always say this is the last time,
これが最後だって、
But you ain't leaving no more, Daddy you are mine."
でも、もういなくならないのね、パパは私たちのものだよ」
She's piling boxes in front of the door trying to block it
ヘイリーは開かないようにドアの前に箱を積み重ねて言う
"Daddy please, daddy don't leave, daddy, no stop it."
「パパ、お願い、行かないで。パパ、だめだよ」

愛している人たちとの時間を大切にしたい反面、自分の目標のために、家族を養うためにその時間を削らなくてはいけない、誰でも人生において経験するであろうジレンマ。
特に医師となれば、プライベートな時間の無さはよく知られていて、これに悩まされるんじゃないでしょうか。
結局、EMINEMは妻と離婚しますが、思うにEMINEMを支えられるのはこの前妻しかいないような気がします。
いつか再婚するんじゃないかなぁ。

二兎を追う者は一兎も得ず、とはあまりにも有名な格言ですが、どうしても二兎を追わなくてはならない、追いたい状況なんてのはざらにあります。
今日のタイトルは確かタバコのコピーだったと思いますが、これもまた真理。