一昨日、産まれたばかりのマウスの脳を摘出、頭蓋骨と大脳皮質以外の部分を摘出して、いくつかステップを踏んで、ニューロンとグリア細胞を分離しました。
いままでで一番うまくいったので、かなり期待しており、ある程度の量の細胞が採れていたのであとは心配なのは汚染だけ。
という状態ですが、昨日汚染がないことも確認して、とりあえず成功しました。
なにかを失敗を重ねて、自分で試行錯誤しつつ成功した時のうれしさっていうのはやっぱりすさまじいもので。
本当にありがとう仔ネズミたち。

開始当初は初代培養なんぞ、誰かが作ったプロトコールまんまパクってやればいいや、という感じで開始し、
3連続で失敗して、その間試行錯誤し、最終的にかなり簡素なプロトコールとなりました。
やっぱり誰かの方法をまんま使うっていうのは何に関してもよくなくて、根幹以外は自分で失敗を繰り返しつつ足し算と引き算を繰り返して自分に合った方法を作り上げていくのがベストなんだな、と改めて実感。

プロトコール自体非常に簡素なものに作り替えたので、作業時間は30分程度のものとなり、あとはUSMLEと英語の勉強をしていました。
USMLEのほうは初めてQ&Aという問題集に取り組んでみました。
英語のレベルとしては読解に苦労する、というような英文は全くなく、非常に簡素な英文で、医学単語させ憶えていれば問題を読む、という段階でつまずくことはないだろう、という印象。
まだやった範囲が少ないので、解ける問題は多くはありませんでしたが、問題レベルも暗記さえできていれば思考力を問うような問題は(やった範囲では)ほぼ皆無で、とくに暗記以外にすべき勉強はない、という結論です。
参考書自体の量が結構多い(600p強)で、もちろん1冊だけで終わらせるつもりは全くないので、得た知識をどうメンテナンスして、忘れないようにするかだけに集中していこうと思います。
結局のところ、大学受験でやってたことと全く同じことをやってます。
俺は記憶力がよくないので、とにかく繰り返すことが前提です。

TIMEが昨日届きましたが、「The world's most influential people(世界で最も影響力がある人々)」の企画で100人が挙げられてます。
日本人では二人選出されていて、Haruki MurakamiとMarie Kondo。
今回からか昔からなのかはしりませんが、この企画ではそれぞれの人の紹介文を各界の著名人が書いていて、村上春樹の記事はオノ・ヨーコが書いてました。

まだ20ページくらいしか読めてませんが、そんな中で面白かったのがElizabeth Holmesという人。
若干30歳にして、米フォーブス誌による「アメリカ富豪400人」に入っているという人なんですけど、
スタンフォード大中退⇒起業という経歴からか、第二のスティーブジョブスと言われてるみたいです。

日本の記事を漁ってると、「注射嫌いの女子大生が痛くない血液検査を発明!こんなアイディアがこんなお金を築くなんて!」みたいな記事が散見されますが、どう考えてもアイディアが築いた金ではないわな。
痛くない注射、血液検査なんて誰もが一度は考えたことがあるであろう考えであるし、
この人のすごい、そして見習うべき点は、そのアイディアをものすごい行動力と不屈の精神で実現させたっていう一点だろうと思う。
日々のスケジュールは仕事で埋まってて、眠気を誘わないためにきゅうりなどをすりつぶした食事のみを摂取とか…
熱いね!