医学部受験を鼻で笑われた人のための勉強法

2chスレ「偏差値30台から独学で国立医合格したが質問ある?」で紹介した勉強法をまとめています。

医学部生活の日記は"こちら"

受験開始時の偏差値(駿台全国判定模試)
英語45.0
数学47.9
国語37.5
物理28.6
化学27.0

センター1年目 720/900
センター2年目 872/900

<注意>
以下、記事においての「〇か月間やった」や、「〇月から始めた」という記述は
あくまで曖昧な記憶に基づいたものなので間違っている可能性があります。
また、俺の方法があなたに合うとは限らないので、参考程度にしてください。

2chリンク
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1369641216/
したらば
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/school/21000/1366712643/


[現代文]
センター国語の対策と銘打っていますが、あなたの能力によっては記述現代文の勉強をしなければなりません。
記述現代文はできるのにセンター現代文が安定しない、という方のみがいきなりセンター対策から始めて良い方です。

ここからは、記述現代文も不得意、という方に対して勉強法を書き進めていきます。

まずは、
NEW出口現代文講義の実況中継 」の1・2・3をしっかり問題を解きながら読んでください。
問題形式ごとにどこに目をつけてどうやって解けばいいのかが解説されています。
できれば読んだ後に、
システム現代文解法公式集」を使うとなお良いです。

上記の参考書を仕上げて、記述現代文ならある程度わかるようになったという方は、
次に
きめる!センター国語 (現代文) 」を2周してから(問題も2回解く)
きめる!センター国語 (現代文) 演習編」を1回。
そして過去問に進んでください。

俺の場合は過去問は全年度(追試も)を2周しました。
2周目は予備校の予想問題の古典を使い、
漢文(予備校)⇒古文(予備校)⇒評論文(過去問)⇒小説(過去問)というようにやりました。
評論文に関しては、「きめる!センター国語」に書いている解法の他に独自の図を書く方法を使用。

また、評論文に出てくる評論用語がわからない、という方はまずはじめに評論用語集を終わらせてください。
俺がまさにコレだったので、
頻出現代文重要語700―意味別マスター 」を使って用語を覚えましたが
この本は今思うとあまりレイアウトがよくないので自分に合った用語集を使うのが良いです。
沢山あるので是非手に取ってみてください。

あと、漢字ができない方は隙間時間でできるので漢字もしっかり勉強しましょう。
理由は、漢文の読解に少なからず役立ち、語彙を増やすこともできるからです。
俺が使っていたものは
「大学入試漢字 TOP2000」です。

[古文]

古文は非常に難しい。
文法と単語さえ覚えればどんな文でも読めると思いきや、それだけではセンター古文には太刀打ちできません。
しかしやはり文法と単語を覚えなければ何も始まりません。
ここが古文の一番面白くないところですが、覚える量もさほどではないので頑張って覚えてください。
ここで注意ですが、単語はゴロを使って覚えるのは個人的には賛成しません。
俺は一年目、「ゴロゴ手帖 増補改訂版―古文単語ゴロ565」を使って単語を覚えたのですが
多義性を持つ古文単語に対して、ゴロゴでは1つ、もしくは2つの意味しか覚えられず古文はひどい点でした。
単語帳としてオススメしたい本は
古文単語FORMULA 600」です。
こちらでどうしても覚えられないという単語のみゴロゴで覚えるのが良いと思います。

文法書としては、
富井の古典文法をはじめからていねいに」を使用。
覚えづらい助動詞の活用などを音楽に乗せて覚えやすくしてくれてます。
これは本当に助かりました。

次に、読解法を知るために
富井の古典読解をはじめからていねいに」を使います。
こちらは、古文でよく省略される主語をどうやって見つけ出すか、など実戦的な解法が載ってます。
また、古文常識が載っている本でもあります。
古文常識は、覚えて意味あるの?というように感じるかもしれませんが覚えたほうがいいです。
女房と女御ではどちらが地位が高いのか、大納言と大将ではどちらが上なのか、など覚えれば格段に古文が読みやすくなります。
これは実体験で、一年目、「古文常識?へっ!!」と思ってバカにしてた俺は痛い目を見ました。
是非覚えてください。

上記の参考書を終わらせたら実戦に入ります。
マーク式基礎問題集 19 古文
古文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)
いきなりは読めないと思いますので、
時間があれば現代語訳と照らし合わせて古文を確認する作業はしたほうがいいです。
あと、古文では引用符「と」に注意を払って、誰かが放った言葉、誰かが心の中で思ったことなどには全て鍵カッコをつけるクセをつけておきましょう。
「と」は地味なようで大変重要です。
勉強していけばこの意味がわかるようになる時が来ると思います。
文法の完成の目安としては、原文中どこでも品詞分解でき、品詞を説明できるくらいが望ましいです。

この後、過去問に進みます。
過去問全年度(追試含む)をやってから、もう1周するか、予備校が出している予想問題をやります。
俺の場合は1年目に古文大失敗したということもあり、
過去問2周⇒河合予想問題(古典のみ)⇒駿台予想問題集(古典のみ)⇒Z会予想問題集(古典のみ)をやりました。

最後に、古文がどうしても嫌い、とっつきにくい、勉強する気が起こらないという方にお勧めなのは
漫画版源氏物語「あさきゆめみし」
もしくは、現代語訳版「平家物語」などです。
とりあえず、古文の世界を知ってください。
時間の無駄ではなく、古文の常識も知らず知らず覚えてしまうので勉強になります。
古文に限らず、嫌々やるよりは楽しみながらやるほうが圧倒的に効率がいいので、
できるだけ自分でその教科を好きになる方法を考えてみるのが良いと思います。
俺は、偶然問題集で見た平家物語に感動して、それから古文がそれほどいやにならなくなりました。
受験中はたまに徒然草や平家物語を原文で読んだりしていましたが、ここまでやる必要は明らかにないでしょう。

[漢文]

漢文で最初に手をつけた参考書は、
三羽の漢文基本ポイントはこれだけ!」です。
導入には良かったのですが、句形が少なく、これだけではセンター試験を解けるレベルにはいきませんでした。
句形を固めようと
漢文句形ドリルと演習 」で問題を解いて句形を覚えました。
ここで、1年目はセンターまでの時間が残り少なくなり、過去問に移行しましたが
あまりよくわからず、本番も失敗といえる点数でした。

2年目になって、漢文は単語を覚えることも重要だ、という考えに立ち
イメトレまる覚え漢文句形・単語」の単語、漢字部分のみ覚えました。
次に
でるもん 漢文句形・単語
「でるもん 漢文読解」と進み、過去問に手をつけました。
過去問が終われば、各予備校の予想問題に手をつけセンター試験を迎える、という形が一番良いと思います。

センター試験の問題だったかどうかは忘れましたが
「凡 人 所 為、動 輒 如 意、謂 之 順 境。所 為、動 輒 齟 齬、謂 之 逆 境。」で始まる
受験中に勇気づけられた漢文があります。
以下に原文、現代語訳、解説を載せておられるサイトのURLを貼っておくので興味のある方はご覧ください。
http://riki615.sakura.ne.jp/kanbun/kanbun006.html
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生物はセンター対策から勉強を開始したので、
まずセンター生物を読んでからご覧ください。

2次生物では生物Ⅱの範囲が入ってくるので
まずは初学者でも理解できそうな生物Ⅱの参考書を使いました。
「山川喜輝の 生物IIが面白いほどわかる本」

生物Ⅱでよく勧められる参考書といえば、
田部真哉の生物II合格33講
がありますが、こちらはかなり解説がまとめ的になっており初学者にはキツい、という印象でした。

そこで山川が終わった後には、
生物I・II基礎問題精講」をやり、生物Ⅰの知識を2次にも使えるよう補強すると同時に生物Ⅱも固めます。
復習をしっかりとして、この問題集の生物Ⅱの範囲がしっかりと定着すれば
理系標準問題集生物」を生物ⅠⅡともにやります。

また必要に応じて、「田部の生物合33講」で知識を増やしてください。
この参考書を完璧にすれば、2次の暗記問題でわからない問題というのはほぼなくなるはずです。
私は完璧には学習できませんでした。

2次の説明問題が苦手、という方には
生物記述・論述問題の完全対策」がオススメです。
どのようにして記述問題の失点を防ぐかがわかりやすく書かれています。

また、志望する医学部によっては、化石など極端に医学に関係しない範囲は出さない大学もありますので
暗記を始める前に赤本を確認することを推奨します。


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受検開始後、一番最初に取り組んだ教科がコレです。
勉強のペースをつかむのに苦労しましたが、
医学部志望ということもあって興味のある部分も多々あり勉強開始の号砲にちょうどよかったです。

使用参考書は、
田部の生物1をはじめからていねいに 生命の連続性編―細胞・生殖と発生・遺伝

田部の生物1をはじめからていねいに 環境と生物の反応編
図が綺麗でカラーなので、読む気出やすいです。
書中で、図を自分で模写することを推奨されています。
これはマジで効果抜群なので絵が下手っていう人も是非やってみてください。

上記の参考書では遺伝、実験考察がいまいち不安なので補完参考書として
遺伝は
大森徹の生物遺伝問題の解法―合格点への最短距離
大森の遺伝がわかりにくい、って方には
大学入試にでる生物〈遺伝〉が面白いほどわかる本
俺はやってませんが、これ以上ないほど遺伝に関して詳しく書かれてます。
これ読んで遺伝無理ならあきらめろ、と著者が言うのもわかる。

実験考察については
生物実験考察問題入門
ただ生物実験考察問題入門は導入部などやたら難解です。
理解できなくても構いません。
実験考察はとにかく問題を解き、論理的考え方を身に着けるのが大事なので
解説が意味不明な問題は最悪飛ばしてどんどん経験を積んでください。
生物の実験考察問題で使う考え方は生物のみならず他の教科でも非常に役に立つ考え方なので
時間があれば、出来るだけ沢山考察問題に触れてください。

最後に満点が欲しいって人は
生物I 合格39講
これを見て、知らない知識をノートに書きだして適時見てください。
これに書いてないことがセンターに出ることはまぁないでしょう、ってくらい詳しいです。
センターまでなら余裕でオーバーワーク。

生物に関しては過去問はしっかりやったほうがいいです。
実験考察などは消去法で答えられることが多い。
そういったクセなどもやってるうちに見抜けるので。
センター生物においての実験考察の解法としては
どれか一つの選択肢だと仮定する⇒その選択肢だと結果はどうなるか考える⇒実験結果を見る
で結構解けます。

植物の範囲がなかなかのクセ者で俺も苦手でかなり繰り返しました。
ここは失点が多いので気を付けてください。
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化学はセンター対策から開始したので、まずそちらを読んでからご覧ください。

化学の2次対策は理論、無機、有機に分けます。
それぞれ並行して行っても結構ですし、1分野ずつつぶしていっても問題ないです。
俺はその日の気分次第で並行させたり、1分野ずつやったりしてました。

[理論化学]
「岡野の化学をはじめからていねいに」(化学2のみ拾う。余裕があれば1も読み返しておくと良い。)

鎌田真彰の化学理論化学 必修知識編

鎌田真彰の化学理論化学―合格点への最短距離 (計算問題解法編)

恐らく、必修知識編から計算問題解法編に進むのが一番苦戦します。
俺も理解できなくて何度も何度も読み直し、問題も解き直しました。
わかってしまえば大して難しい分野でもないので、焦らず頑張ってください。
可能であるなら化学2だけ単科でとる(こんなことができるのかわからないが)のも有りかと。

あと計算問題対策として
即効 化学計算問題でるとこだけ!
これ結構すぐ終わります。

[無機化学]
俺の志望校はそんなに無機でない、って人向け
化学〈無機〉必出ポイント70の攻略で合格を決める

無機もしっかりやっときたい人向け
無機化学の最重点・照井式解法カード
ただ解法カードは俺はあんまりレイアウトが好きじゃないです。

俺は無機にそこまで力を入れてなかったので両方中途半端な感じで終わってしまいました。
センター対策の無機だけでも2次無機はある程度戦える気がします。

[有機化学]
「鎌田真彰の化学有機化学―合格点への最短距離」

有機化学演習」(←これがこなせるようになればどの大学でも有機は合格点取れる)



有機以外は最終確認として
化学I・II基礎問題精講

理系標準問題集化学
多いように感じるかもしれませんが、重複してる箇所も多くちゃんと覚えてればあっという間に終わります。

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俺の場合は化学はセンター対策から入りました。

最初に使った参考書は、
パワーUP版 センター試験 化学Iの点数が面白いほどとれる本」です。
この本は最初のほうで化学における単位計算の重要性が書かれてます。
ただ、多分この部分一度読んだだけでは理解できないと思います。
理解できる人はいると思いますが
俺の場合は無理で、「なんだコレめんどくせ」と余裕で飛ばしました。
おそらくこれが一年目に犯した化学における一番のミスだったと思います。
化学の計算問題では思っている以上に単位が重要で
単位見るだけで意味もわからないのに解ける問題がゴロゴロあります。
この本のその部分だけはめんどくさがらず、しっかり理解できるまで読んでください。
センターにおける化学の計算問題対策はこの本でいいところまでできると思います。
ただ、この本の弱点は有機化学。
この本だけでは有機化学において2次力をつけるための土台が作れません。
なので有機化学分野は
上記の「パワーUP版 センター試験 化学Iの点数が面白いほどとれる本」と
岡野の化学をはじめからていねいに―大学受験化学 (無機・有機化学編)」のタッグで攻めます。
それほどページ数も多くないのでビビらないでやってみてください。
時間が余れば、岡野のはじていの無機分野と
岡野の化学をはじめからていねいに―大学受験化学 (理論化学編)」(化学1のみで良い)をやってさらなる高みを目指してください。

あと、化学反応式を丸覚えするしかないと思っている人がいますが大変な時間のロスです。
確かに丸覚えしなければならない反応式もありますが、ほとんどが理論さえ知ってれば書けます。
一例ですが、弱酸遊離など理解していない人は無駄に記憶力を使ってる可能性があります。

最後に、センター化学でたまに出る有機化合物の可溶性や色。
これは資料集、もしくはネットで調べればまとめられているページがあると思うのでそこでチェックしてください。
あと、できれば周期表はセンターだけでも臭素まで覚えておいたほうがいいです。
ゴロ合わせは岡野の参考書に載ってます。

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