[現代文]
センター国語の対策と銘打っていますが、あなたの能力によっては記述現代文の勉強をしなければなりません。
記述現代文はできるのにセンター現代文が安定しない、という方のみがいきなりセンター対策から始めて良い方です。
ここからは、記述現代文も不得意、という方に対して勉強法を書き進めていきます。
まずは、
「NEW出口現代文講義の実況中継 」の1・2・3をしっかり問題を解きながら読んでください。
問題形式ごとにどこに目をつけてどうやって解けばいいのかが解説されています。
できれば読んだ後に、
「システム現代文解法公式集」を使うとなお良いです。
上記の参考書を仕上げて、記述現代文ならある程度わかるようになったという方は、
次に
「きめる!センター国語 (現代文) 」を2周してから(問題も2回解く)
「きめる!センター国語 (現代文) 演習編」を1回。
そして過去問に進んでください。
俺の場合は過去問は全年度(追試も)を2周しました。
2周目は予備校の予想問題の古典を使い、
漢文(予備校)⇒古文(予備校)⇒評論文(過去問)⇒小説(過去問)というようにやりました。
評論文に関しては、「きめる!センター国語」に書いている解法の他に独自の図を書く方法を使用。
また、評論文に出てくる評論用語がわからない、という方はまずはじめに評論用語集を終わらせてください。
俺がまさにコレだったので、
「頻出現代文重要語700―意味別マスター 」を使って用語を覚えましたが
この本は今思うとあまりレイアウトがよくないので自分に合った用語集を使うのが良いです。
沢山あるので是非手に取ってみてください。
あと、漢字ができない方は隙間時間でできるので漢字もしっかり勉強しましょう。
理由は、漢文の読解に少なからず役立ち、語彙を増やすこともできるからです。
俺が使っていたものは
「大学入試漢字 TOP2000」です。
[古文]
古文は非常に難しい。
文法と単語さえ覚えればどんな文でも読めると思いきや、それだけではセンター古文には太刀打ちできません。
しかしやはり文法と単語を覚えなければ何も始まりません。
ここが古文の一番面白くないところですが、覚える量もさほどではないので頑張って覚えてください。
ここで注意ですが、単語はゴロを使って覚えるのは個人的には賛成しません。
俺は一年目、「ゴロゴ手帖 増補改訂版―古文単語ゴロ565」を使って単語を覚えたのですが
多義性を持つ古文単語に対して、ゴロゴでは1つ、もしくは2つの意味しか覚えられず古文はひどい点でした。
単語帳としてオススメしたい本は
「古文単語FORMULA 600」です。
こちらでどうしても覚えられないという単語のみゴロゴで覚えるのが良いと思います。
文法書としては、
「富井の古典文法をはじめからていねいに」を使用。
覚えづらい助動詞の活用などを音楽に乗せて覚えやすくしてくれてます。
これは本当に助かりました。
次に、読解法を知るために
「富井の古典読解をはじめからていねいに」を使います。
こちらは、古文でよく省略される主語をどうやって見つけ出すか、など実戦的な解法が載ってます。
また、古文常識が載っている本でもあります。
古文常識は、覚えて意味あるの?というように感じるかもしれませんが覚えたほうがいいです。
女房と女御ではどちらが地位が高いのか、大納言と大将ではどちらが上なのか、など覚えれば格段に古文が読みやすくなります。
これは実体験で、一年目、「古文常識?へっ!!」と思ってバカにしてた俺は痛い目を見ました。
是非覚えてください。
上記の参考書を終わらせたら実戦に入ります。
「マーク式基礎問題集 19 古文」
「古文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)」
いきなりは読めないと思いますので、
時間があれば現代語訳と照らし合わせて古文を確認する作業はしたほうがいいです。
あと、古文では引用符「と」に注意を払って、誰かが放った言葉、誰かが心の中で思ったことなどには全て鍵カッコをつけるクセをつけておきましょう。
「と」は地味なようで大変重要です。
勉強していけばこの意味がわかるようになる時が来ると思います。
文法の完成の目安としては、原文中どこでも品詞分解でき、品詞を説明できるくらいが望ましいです。
この後、過去問に進みます。
過去問全年度(追試含む)をやってから、もう1周するか、予備校が出している予想問題をやります。
俺の場合は1年目に古文大失敗したということもあり、
過去問2周⇒河合予想問題(古典のみ)⇒駿台予想問題集(古典のみ)⇒Z会予想問題集(古典のみ)をやりました。
最後に、古文がどうしても嫌い、とっつきにくい、勉強する気が起こらないという方にお勧めなのは
漫画版源氏物語「あさきゆめみし」
もしくは、現代語訳版「平家物語」などです。
とりあえず、古文の世界を知ってください。
時間の無駄ではなく、古文の常識も知らず知らず覚えてしまうので勉強になります。
古文に限らず、嫌々やるよりは楽しみながらやるほうが圧倒的に効率がいいので、
できるだけ自分でその教科を好きになる方法を考えてみるのが良いと思います。
俺は、偶然問題集で見た平家物語に感動して、それから古文がそれほどいやにならなくなりました。
受験中はたまに徒然草や平家物語を原文で読んだりしていましたが、ここまでやる必要は明らかにないでしょう。
[漢文]
漢文で最初に手をつけた参考書は、
「三羽の漢文基本ポイントはこれだけ!」です。
導入には良かったのですが、句形が少なく、これだけではセンター試験を解けるレベルにはいきませんでした。
句形を固めようと
「漢文句形ドリルと演習 」で問題を解いて句形を覚えました。
ここで、1年目はセンターまでの時間が残り少なくなり、過去問に移行しましたが
あまりよくわからず、本番も失敗といえる点数でした。
2年目になって、漢文は単語を覚えることも重要だ、という考えに立ち
「イメトレまる覚え漢文句形・単語」の単語、漢字部分のみ覚えました。
次に
「でるもん 漢文句形・単語」
「でるもん 漢文読解」と進み、過去問に手をつけました。
過去問が終われば、各予備校の予想問題に手をつけセンター試験を迎える、という形が一番良いと思います。
センター試験の問題だったかどうかは忘れましたが
「凡 人 所 為、動 輒 如 意、謂 之 順 境。所 為、動 輒 齟 齬、謂 之 逆 境。」で始まる
受験中に勇気づけられた漢文があります。
以下に原文、現代語訳、解説を載せておられるサイトのURLを貼っておくので興味のある方はご覧ください。
http://riki615.sakura.ne.jp/kanbun/kanbun006.html