あー!!
疲れた!!

俺は田舎って大好きなんですけど、今回ばかりは参った。
英検の二次は中心都市でしかやってないので、当然米子ではやっておらず、一番近い会場が広島(米子から約200km)
朝9時半頃に出発して、到着はなんと13時50分でした。
試験開始が14時00分なのでギリギリ。

もう到着寸前から心臓がバックバクしてて、なにが怖いって、落ちることではなく、2分間スピーチで一切英語が出てこずに2分間沈黙することに耐えられるかどうか、ってところ。
控室に入ってからもドキドキは続きました。
控室を見渡すと、さらに追い打ち。
9人中6人が日本人じゃない。

「やばいよやばいよやばいよ、なんだこれなんだこれ」

がひたすら頭の中でループ。
刻々と迫りくる順番。

一人ひとり部屋から消えていくのが、恐ろしかった。
俺は一番控室入りが遅かったので最後で、一人ぽつんと控室に残っていると案内係のおっちゃんが話しかけてきました。

おっちゃん「えらい遠くから来たんだねえ」

俺「事故渋滞やらなんやらで5時間かかりました」

おっちゃん「五時間?!すごいな!ここは中四国全体から受験者が集まってくるけど今日の最年少は11歳だったよ、帰国子女。」

俺「11歳!すごいですね!」

おっちゃん「前回は13歳が最年少だったなあ」

俺「へー。おっちゃんは毎回ここで英検の係してるんですか?」

おっちゃん「うん。」

俺「これから何度も会うことになると思います(笑)」

おっちゃん「いやいや!最後にできるよう頑張りなさい!おっ、そろそろ君の順番だね。
おしゃべりで緊張は解けたかい?」

俺(おっちゃん・・・・!)

という顛末で、おっちゃんのご厚意により、ある程度緊張が緩和され、
「おっしゃ、もうワケわからんことでもなんでも喋ってやる。」という気持ちで試験室に。

おっちゃんに案内され、試験室に入室します。
俺「Hello!!!!」

ネイティブ試験官「Hello. Please, give us your interview sheets.」

(面接カードを手渡す)

ネイティブ試験官「OK. Please have a seat.」

俺「Thank you.」(椅子に座る)

ネイティブ試験官「So, let's start the interview test. My name is -------  --------.Nice to meet you.」

俺「Nice to meet you!!!」

日本人試験官「My name is -------  --------. Nice to meet you.」

俺「Nice to meet you, too!」

試験官は二人、一人はジョン・デンバー似の優しそうな白人男性、もう一人は見た目はヤクザっぽいけれども笑う時は豪快に笑いそうな恰幅のいい日本人男性。
両方とも好きなタイプでした。
あとはタイムキーパーとして、俺から見て左後方に大学生っぽい男性が。
タイムキーパーがかわいい女の子であると緊張2倍増しになるだろうな、と思っていたのでとりあえずこれは良かった。神様ありがとう。

---ここから英語あんまり覚えてないので日本語で、できるだけ喋った英語の直訳で書きます---

ネイティブ試験管「遠いところからこられたんですね。どれくらいかかりましたか?」

俺「大体五時間くらいです。」

ネ・日「五時間?!!それは大変でしたね。では、君のことを私たちに少し教えてもらえますか。」

俺「生まれは京都で、今は鳥取に住んでいます。大学が鳥取にあるので。
鳥取大学の学生で、医学を専攻しています。」

日「英語は日常でよく使いますか?」

俺「ほとんど使いません。英語で日本人と会話するのは初めてで、ネイティブと話すのもほとんど初めてです。」

日「なるほど。では将来使う予定ですか?」

俺「できればアメリカで医師をしたいです。」

ネ「素晴らしい!今日はどうやってここまで来ましたか?」

俺「車で来ました。大失敗でした。」

ネ・日「(笑)」

ネ「では、試験を始めましょう。まず、このカードに書かれている5つのトピックの中からスピーチするトピックを決めて、準備をしてください。時間は一分です。では始めましょう。」

俺「オッケー」

(1分後)

ネ「時間です。どのトピックにしたか教えてください。」

俺「トピック3, 皆の医療費を無料にすべきか、を選びました。」

ネ「わかりました。では、スピーチを始めてください。時間は2分間です。」

俺「全員の医療費を無料にすべき、という考えには同意しません。
今日は、その理由について話します。
まず、日本の政府にはもうそんな余裕ないです。」

(ここで、マズった、と思いました。
抽象⇒具体、で論を組み立てるハズだったのに、テンパっていきなり日本という具体例を出してしまったので。
でも、もうしょうがない、と思って続けます。)

俺「日本政府は老人が生きる手助けをするために巨額を費やしてます。
そこにさらに医療費を無料にするために金を使うとなると、これは悪いことだ。」

(It is bad that...って幼稚園児かよ、と思いながらも言葉がでてこなかったのでしょうがなく...)

---ここで15秒ほどフリーズ、ネタがないw

俺「えっと(日本語)、well、in addition、世の中には悪いやつがいます。
医療費が無料になっている人は必要ない薬医者からもらう。
それからネットで売る。
これ悪いこと、やったらダメなこと!」(多分こんな風に聴こえてたと思います。)

俺「結論として、全員医療費タダにすることには同意できません。
というか不可能です。
不公平です!」

終了!

自分で今思い出しながら書いてて笑ってしまったんですけど、本当にこんなんでしたw
うわー、やっちまったなー、と思いながら、でもここまで来たらもうええわ、好きに喋りまくってやるわ、と思いながら質疑応答に臨みます。

日「医療費無料にするのに反対だそうけど、これは例外は無しですか?」

俺「障害を持っていて、働けない人は医療費を無料にしてもいいと思います。」

日「障害を持っている人だけ?」

俺「働かない人たちの医療費タダにするのダメ。これ不公平。」(ここでpartialという単語が出てこずしばしだんまり。)

俺「しかも、医者にタダで薬もらってネットで売る人いる!これ悪いこと。」

ネ「(苦笑)なるほどね。ところで君はなんの医者になりたいの?」

俺「小児心臓外科です。」

ネ「へー、すごいねえ!では、最近の医療で最も憂慮すべきことって君はなんだと思ってますか?」

俺「(しばし沈黙)...最近、機械が人の代わりしてる。
どんどん人間の仕事とっていく。
これ、医療も例外じゃない。
例えば、鳥大にダヴィンチという機械がある。
これ、すごい、遠隔で手術できる。
こういう機械って危険です。
僕は患者が存在する場所で手術したいです。」(論理破綻)

ネ「なるほど(優しい)。遠隔手術ね。」

ネ「最近、医者が処方箋かきまくって必要ない薬バンバン出すってよく聞きますけど、どう思いますか?」

俺「それは事実です。医者薬たくさん出す。医者儲かる。でも、これ良くない。耐性菌とかいっぱいでてくるし。」

日「では、そういう医者をなんとかするにはどうしたらいいと思いますか?」

俺「処方箋を監視する組織とかあったらいいんじゃないでしょうか。」
(organizationがなかなか出てこず。「シスッ、シッス、オッ、オッ、オーガナイズッ、オーガナイゼイション!」ってなりました。)

日「なるほど。日本の医者と看護師は働きすぎだと思います?」

俺「めちゃくちゃよく働くと思います。僕が思うに、彼らはもっと称賛されるべき。
彼らにお金もっとあげるべき。」

ネ・日「(笑)」

ネ「オーケー。わかりました。では、これで面接は終わりです。」

日「お疲れ様。今日はこれからどうしますか?」
(最後が聞き取れず、多分こういってたと思われる。その時点ではわからなかったのでだんまり)

ネ「帰るのに5時間もかかるんだから、帰らないと(笑)
そうですよね?」

俺「YES!!!」

ネ「では、お疲れ様でした。Have a nice day!」

俺「Nice talking to you! Have a nice day!」







憶えてる限りではこんな感じです。
どうです、すさまじいダメさでしょう。

でも、僕としては逃げなかった自分を褒めてやりたい。
今までスピーキングの勉強ってしたことなくて、手探りで1か月間やってきたけれども、自分の理想とは程遠く、2分間沈黙する可能性もあるなあ、と思いながら、それを覚悟して挑みました。
本当に理想とはほど遠い。程遠いけれども、初めて英語でまともな会話というものを経験して、単純に楽しかったです。

英語を読む楽しさ、聴く楽しさ、書く楽しさは知っていたけれど、コミュニケーションとして楽しいと思ったのは初めてで、特に質疑応答の時間には頭の中に一切日本語が介在していなかったのがとんでもなく僕にはうれしかったのでした。

さて、二次試験体験記、時間が経つと経緯を忘れてしまうので帰宅後すぐに書き記しましたが、まとまっておらず、読みづらい文章で申し訳ありません。

最後に予想採点を。

Pronunciation(発音) 12/20
Grammer&Vocabulary(文法、語彙)  8/20
Speech(スピーチ) 10/30
Interaction(質疑応答) 12/30

で、計42/100くらいじゃないかな!と。(合格点60)
次回でとるぜ、待ってろ広島。