医学独学ノススメ

基本的にUSMLE、英語の勉強記録と医学部の試験勉強で使って良かった参考書などの紹介。
2016年~17年あたりに受験予定です。 勉強開始2015.3.9

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カテゴリ: 勉強法

昨日の記事に反論、サポートいただけて嬉しいです。
色々な人の意見を聴く機会って実生活ではほとんどない(僕に友達がいないだけかもしれない)ので、こういう場をもてるのはネットの恩恵の一つですね。

さて、最近、再受験成功者で滋賀医大で学生をやっておられる次元大介さんのツイッターを見ていると、速読のことに言及されていました。
この前の英検2次でも自分の常識のなさ、一般知識のなさに愕然とし、それらは通常、小学、中学、高校で養われるものであるのだろうとは思っても、いまさら小学校に行くことはできないし、これは読書するしかない、と思いつつも、しかし読書のための時間を日にあまりとれないので一体どうしたらいいのやら、と考え、行き着いた答えが速読でした。
その時タイムリーに次元さんが速読習得のためのおすすめ書籍に言及されているのを見て、

こいつを購入。
今は毎日ちびちびやってます。

速読の効果についてはいずれ述べるとして、今日書きたいのは、この本に載っている速読エクササイズの一つ、イメージ記憶についてです。

KIMG0021
















こんな感じの4行なんの脈絡もない単語が並べられているものを上2列、下2列それぞれ上下の単語を関連づけて覚えていきます。(「パイプ-忍者」でセットにして憶えます。)
正直、他のエクササイズ(目を速く動かしたり、数字を速く見つけたり)は遅い僕ですが、このエクササイズとあと一個のやつは割と早い。
40ペアを1分強で憶えることができます。

こんなこと言うと、「やっぱ独学で医学部入るくらいだから記憶力も良いんだな。」とか思われるかもしれませんが、それが僕は単純な記憶力に関して多分平均より劣っている、という事実が面白いところです。

こんなことが以前ありました。
僕はバーで一人ウイスキーを飲んでました。
客は僕一人だけだったので、退屈そうにしている僕を見兼ねたマスターに「医大生、記憶力勝負しようぜ」と持ちかけられました。
用意されたのはトランプ。
これをシャッフルしてランダムに5枚取り出し、表にしたまま30秒間お互いそれを見た後、カードを伏せて30秒経過後、マークと数字を言いながら表にしていきました。

結果:僕2枚 マスター5枚(完答)

(笑)

別に酔ってたわけじゃなく、これが単純に物事を暗記しようとした時の僕の記憶力です。
この時が初めてではなく、自分の記憶力の悪さは幼少の頃から気付いていました。
小学生の頃から社会と理科が本当にできない。

大学受験を始めた頃に、改めて記憶力の無さを認識します。
「これはなんとかせんとあかん。」と思った僕は考えます。

「俺は特に数字を覚えるのが苦手。漢字を憶えるのはそこまで苦ではない。英単語は初めはしんどかったが、語源タイプの単語帳を使ってからは定着率が良い。」

まとめると以下になります。

憶えられないもの
数字、接頭辞・接尾辞に全く予備知識がない英単語、数学の公式etc

憶えやすいもの
生物などの部位の名称、化学の理論、漢字、スペルになんとなくイメージが付随している英単語etc

これらの共通点を探しました。

憶えられないもの…予備知識がない、イメージが沸かない、知識につながりがない
憶えやすいもの…理論だっている、図がある、形がある

最終的に至った結論は、僕にはイメージ暗記が向いている、ということでした。
それからは暗記の際にはできるだけ記号と記号を結びつけるのではなく、イメージとイメージを結びつけることを意識していました。

そういった経緯があり、速読エクササイズに載っているイメージ記憶は、訓練することなくある程度できた、ということです。
「パイプ ― 忍者」であれば、僕の頭には一瞬でパイプの穴の中に隠れている忍者が浮かびます。
それを殊更憶えようとしなくても、そのイメージは頭にこびりついてます。
試しに、3日経過した後にイメージ記憶訓練のアウトプットだけを行ったところ38/40の正答数でした。
割と長期記憶にも残っているということだと思います。

イメージ記憶について大事なことは、できるだけ面白いイメージを組み合わせること、だと個人的には思います。
例えば、「パイプ ― 忍者」で、ただ忍者がパイプを持っているだけのイメージでは少し弱い。
「忍者⇔隠れる + パイプ⇔穴がある」 ⇒ 「パイプに詰まりながらも必死で隠れている忍者」をイメージできればまず忘れない。
あんまり衝撃的なイメージでなくてもスッと憶えられるのもイメージ記憶のいいところですが、できるだけ記憶に残りやすいイメージを即座に思いつく訓練がさらなる記憶力の向上のポイントかな、と思います。

イメージ記憶は様々な教科に役立ちます。
例えば、僕が苦手だった数字。
どんな数字であっても、数学好きに語らせればそれぞれの物語を持っているそうですが、僕にはその知識がない。
でも、イメージ化しないことには憶えられない。
無理矢理にでもイメージ化しないと。
と、いうことでやっているのが、「数字⇒ゴロ合わせ⇒人・物」のイメージ化。

例えば、「1」は僕の中ではカイジの「条」です。


「2」は嵐の「二宮」。(特に思い入れはない)



「3」はスラムダンクの「井」。
http://img-cdn.jg.jugem.jp/36d/1938164/20130327_460752.jpg

と、まあこんな感じです。
数字のイメージ化に使うモノはできるだけ思い入れの強い方がいいです。
定着率が明らかに違います。(そういうわけで二宮は外したいのですが、「2」に関連する思い入れのある人物がいないので仕方なく使ってます。)

数字はできるだけ0~99の100人分は作っておいたほうがいいかと思います。
医学知識でも、その他のことでも、4桁より多い数字を憶えることはほぼ無いので、上記の100通りを作っておけば最大でも2つのものを組み合わせればイメージ化できるので。
ちなみに2桁のイメージ化は僕は大体NBA選手の背番号で作っているのでバスケ好きは強いかもしれませんね。

英単語であれば、最低限の暗記が下準備に必要です。
僕の場合は、接頭辞、接尾辞の大体の意味(イメージ)の暗記がその下準備となりました。
あとは単語を憶えれば憶えるほど、アルファベットの羅列がイメージ化されるので単語を憶えるのは楽になります。

漢字で言えば、部首に当たりますね。(漢字は表意文字なので特に憶えやすいです。)

医学にも、使えるは使えるんですが、もうちょっと応用バージョンを考えないと使い勝手は悪いかな、という感じです。
というのも、病気名⇒イメージ化⇒「症状を呈した人」というようにイメージを作っても、体の内部の症状、検査値の異常なんかは、イメージでくくりつけづらいんですよね。
一番問題なのが一つの病気に対して、憶えないといけない知識の多さ。
イメージで無理やりくっつけると、一つの病気にNBA選手やら、宇宙兄弟のム(六)ッタやら、美輪(38)さんとかがガンガンやってきて、イメージが混乱します。
基本的に機序で憶えていって、数値などはしょうがなく鳩山(810)由紀夫を乗っけたりしてしのいでます(ちなみに810は血小板の寿命⇒8-10日)。
この1:多数のイメージくくりつけは改良の余地があるので、この辺りはまた良い方法があったら書きます。

と、まあ僕がよく使う暗記法の一つはこんな感じです。
ちなみに数字⇒人物変換はテレビに出てた暗記の達人のパクりです(笑)

今はこれに暗記法「記憶の宮殿」を組み合わせようと試行錯誤中ですが、こっちのほうは今のところまだ成果はでてません…

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英検一級二次を受けるにあたってやったこと、やってよかったこと、やるべきでなかったこと。
(二次の結果はここにあります。)

正直、ギリギリ(68vs60)、しかも運よく受かった程度の実力の人間が対策を書くのも気が引けますが、もしかしたら同レベルくらいの人にとっては参考になるかもしれない、という気持ちで恥を忍んで記しておきます。

英検一級の一次試験が終わった(正確にはリーディング解いている時ぐらい)段階で一次合格を確信しました。
そこで、次なる試練が二次試験。
正直、一次を実際に受けてみるまで、英語力が前回よりさほど上がった実感がなかったので、「受かるか受からないかギリギリかな」という心持で、明確に自分が一次に合格するビジョンが無く、したがって二次試験はなにかはるか遠くの話、有るとは聴いているけれど、なんだか幻のような(笑)そんな印象の試験でした。
そんな状態で一次に受かってしまったからさあ大変。

というのも、僕の英語は完全に大学受験仕立てだったからです。
大学受験に当然、スピーキングは無く、英語をしゃべるのは単語帳の音読、リスニング対策のリピーティングやら、シャドーイングやらで英語を口にしていたくらい。
つまり、英語を「物事を伝えるツール」として使った経験は皆無。

二次試験の合格率は50-60パーセントくらいで、一次試験よりはるかに受かりやすい、という情報は持っていたので「一次受かれば二次はなあなあで受かるんでしょ、どうせ」みたいな気持ちでいました。
「まあ一応対策はしておくか。」という感じで、ネットで情報を探していると、

「帰国子女なのに落ちました。」
「英語で業務をしていますが、数点届かず!」
「夫がアメリカ人ですが、二次試験では何度も苦渋を…」

みたいな声がちらほら…
おいおい、どんな無理ゲーだよ二次試験。

もうこういう情報が集まって来た段階で「これはヤバイ」となり、真剣に対策を練りだしました。

二次試験は、ネイティブと日本人の試験からそれぞれ一人ずつとタイムキーパーによって行われます。
二次試験の流れは、

カジュアルスピーチ(~2分):自己紹介とか、「どっから来たの?」とか、「どれくらいかかったの?」みたいな会話。

トピック選びとスピーチ構成(1分):5つのトピックが書かれた紙からスピーチするトピックを選び、スピーチを考える。

スピーチ(2分)

質疑応答(~5分?)
:スピーチの内容について、面接官からいくつか質問され、それに答える。

が定型となってます。
一番恐ろしい部分が2分間のスピーチじゃないでしょうか。
少なくとも、僕はこの2分間のスピーチが一番の難所だと踏んだので、1分弱でスピーチを考えて2分間英語で話すためにはなにをすれば良いだろう、と考えました。

まず、思い浮かんだのがスカイプ英会話。
料金もそんなに高くないし、ギリギリ出せないことはない値段。
しかし、「やっぱり英語喋るには英語喋る人と話さなアカン」という考えに背中を押されつつも、最後までネット英会話を使わなかった理由は僕のしょーもないプライドにありました。

「俺が英検一級をわざわざとろうとしてる理由はなんだ?」
「そう、俺を留年させたあの英語教師が英検一級を自慢していたからじゃないか」
「英検一級に受かってあの教師の鼻をへし折りたい」
「ただ受かるんじゃダメだ、独学で受かるんだ!

もうね、ただのアホです。
でも、まあそんな顛末でとりあえず今回は英会話の力は借りないことにしよう、と心に決め、たどり着いたのがモデルスピーチの暗唱。



↑をすぐさま購入、早速研究室のベランダで毎日覚えては音読、覚えては音読を繰り返しました。
5スピーチ(1000語程度)/日のペースで暗記、4日で20スピーチを書いてあるまんま暗記しました。
そして迎えた5日目、

「20個もスピーチ覚えたし、ペラペラになってるに違いない」と思い、試験形式に合わせて過去問にチャレンジ!
そして、希望は見事なまでに打ち砕かれます。
言葉がでてこない。
絶望しました。

「やっぱり、日本から出たことのない人間に二次試験突破は無理なんだ、もうダメだ、撤退しよう」

何度もそう思いました。
そんな絶望に打ちひしがれている時にこの記事で、皆さんがくださったコメントが僕にヒントを、「行けるかもしれない」という気持ちを与えてくれました。
本当にありがとうございました。

要するに、僕は「完璧な文法で話すこと」に拘泥していたわけです。
「これの冠詞はどっちがいい、三人称単数のsを忘れないように、この名詞は可算か不可算かどっちだっけ、ここの前置詞にはどれが適切だろう」
みたいなことがスピーチ中にぐるぐるぐるぐる頭の中を回って、結果的に言葉が出てこない、という事態に陥っていました。
「てきとーに喋ろう」と思いました。
こう考えられる状態に至ったことが1つ目の幸運。

もう一点、自分のスピーチのハードルを上げすぎていたことがわかりました。
これを教えてくれたのは目指せ英検1級!英語スピーチ対策というサイトです。
「二次試験怖いよ、二次試験いやだよ」タイム中にネットサーフィンをしていて見つけました。
ここに書いてあるものすごい量の合格者体験記、サイトを造られたhersheyさんの二次試験に対する考察は僕にとってはまさに二次試験を突破するための武器の貯蔵庫のようなものでありました。
このサイトには本当に助けられました。
このサイトが無かったら、ほぼ確実に落ちていたと思います。
これが2つ目の僕の幸運。(ちなみに合格後に僕も体験記に載せてもらいました。笑)

二次試験は英語を使ってのコミュニケーション能力を見るわけなので、スピーチの内容は(合格を目指すだけなら)割とどうでもいい。
とりあえず、何か喋ることが大事。
どんな幼稚な理論でも問題ない。

そう思った僕が次にとった行動は、ネットで拾える二次試験の過去トピック全ての印刷でした。
これからタイムリミットになるまでは、とにかくスピーチを作りまくる。
覚えるのではなく、スピーチを即興で作れる、という状況を目指す、という方針で改めて勉強をスタート。
一日あたり7スピーチほど作りました。
この時、どんなに自分が苦手な分野のトピック、どんなに意見がないトピックでも、スピーチをつくる。
幼稚な理論でも、もっといえば破綻していてもいい、関連することをスピーチの体で書く、ということを意識しました。
スピーチの具体的な作り方としては、まずはできるだけ簡単な日本語でスピーチを書く。
その後、それを英語に訳していく、という方法をとりました。
これには以下の理由があります。

1)1分間のスピーチ考案時間は日本語で考えた方が効率が良い。(hersheyさんのサイトの受け売りです)
2)そもそも英語でいきなりスピーチを考えるのが僕にとってはハードルが高い。
3)日本語で難しいスピーチを組み立ててしまうために、英語への翻訳が難しくなっている感がある。
簡単な日本語で論を組み立てる訓練をする。

例えばトピックが、「Do women's rights get enough attention?」(人々は「女性の権利」について十分関心を持っているか?)であった場合。

導入:
最近、有名人が女性の権利についての運動してる。
TIMEで読んだ。
でも、私はwomen's rights get enough attentionとは思わない。

body1:
その理由の一つは、女性差別を行っている人が差別に気付いていない場合があるからだ。
僕の友達にハンサムでめっちゃモテる男の子がいる。
彼にはいっぱい彼女いる。
人々、特に男たちは彼のことをヒーローのようにもてはやす。
一方、僕の友達に美人で誰に対しても優しい女の子がいる。
彼女もモテる。
いっぱい彼氏いる。
人々、特に男たちは彼女のことを悪くいう。
行動は同じなのに、性別によって人々の態度が変わっている。
こういったことは当然だと思われているが、差別の一種だと思う。

body2:
二つ目の理由は、女性自身である。
女性の中には、都合のいい時だけ女性の権利を使う人がいる。
自分たちに都合の良い差別は問題にせず、自分たちに都合の悪い差別だけを問題にしている。
しかし、権利には責任が伴う。
そのことを理解していない人たちが、女性の権利へのattentionを妨げている。

結論:
以上の理由から、私はwomen's rights get enough attentionとは思わない。



という感じです。(スピーチの骨子がアホすぎて恥ずかしいですが晒します…)
念のために言うと、上記の考えは『僕の』意見ではなく、『とっさに思いついただけの誰かがどっかで言ってたような』意見です。
重視することは、どれだけ早く2つの根拠(弱くても全然良い)を思いつくか。
あとはその根拠をどれだけテキトーな具体例で太らせられるか。

僕は小学生になった気分でスピーチを考えることを意識していました。
通常の頭でスピーチを考えると、やたらと難しい言葉を使いたがる、意見の裏付けを厳密に、強固にしようとしてしまい、結果それを英語にすることができない。
英語上級者ならば鼻で笑うであろう戦略ですが、英語弱者の僕からすればもうこの方法しか無かったんです。笑





こんにちは。
台風が近づいてますね。
米子は海が近いせいか風が強い日がめちゃくちゃ多く、台風並みの暴風が吹いている日も珍しくありません。
今日は塾なんですが、もしかしたら休講になるかも。

はい、とりあえず英検が終わったので、勉強法を書き留めておきたいと思います。
といっても、特に個性的な勉強をしたわけではないので参考書の紹介という感じ。
アフィリエイトはやってないですが、写真をいちいち貼るのがめんどくさいのでAmazonにリンクします。
まずは一次。

英検一次は2回目で合格しました。
今まで英検を受けたことがなかったのですが、準一が大体東大英語くらい?と聴いたので、準一は大学受験時に受けても受かっていたと思います。(一次は。二次は不明。)
英語の大学受験時の偏差値が駿台全国で確か70強で、大学に入学してからは3年間ほど英語から離れ、単語はそこそこ忘れていました。

そして、人生の転機となる留年をまさかの英語で宣告され、「くそー」と思ったので英語を勉強しようと思った次第です。
実際は「くそー」というより、
「英語?!なんで英語で落とされんの?!え?!あの講師が一級持ってるって自慢してた?!なら俺も取ってその鼻へし折ったるわ!!どういう人間を落としたのか思い知るがよい、そして悔い改めよ!!」
という感じでしたが、まあとりあえず一級を取ろうと思ったわけです。笑

この時点での英語のレベルは、大学受験時の偏差値が表す程度で、「理系の大学生にしてはまあまあ英語ができる人」くらいでした。

英語の勉強をし出したのが確か去年の11月始め頃。
単語力の低下が凄まじいと思ったので、まずは大学受験で使った速読英単語基礎編を改めて購入し、ちょっとだけ進めましたが、思ったより憶えていた(大学受験はやっぱり後にも生きる)のでポイして、英検一級パス単を買いました。


こいつは鉄板らしいですが、好みは結構分かれそう。
というのも、一つの単語に対して、英検でよくでる意味だけ載っているので自分で調べる努力もしないと単語自体を掴めません。
あと、あんまり面白みがないレイアウト。
そして、単語の並び順も正直憶えにくい。
でも、僕は赤シートがついていたことと、買っちゃったので別の単語帳にいくのももったいないという思いから、これで行くことに決めました。

回し方は僕の場合、

1周目: 新語を100語/日ペースで。 +前日、前々日に憶えた単語の復習で計300語/日(この300語は短期記憶であれ、とにかくその日には全部意味がわかる状態にします)
ということで1周に要した時間(この段階では熟語はやってない)は途中サボる日もあったりして30日弱くらい。

2周目: 当然1周目の最初にやった単語などは憶えているはずもなく、2周目に突入します。
どの単語帳を使っても同じですが、僕は2周目は索引を使って復習する(場所で憶えてしまうこと単語を防ぐため)と決めているので今回もそうしました。
復習のペースは索引で1ページ/日+前日の1ページ。
2周目には10日強かかったと思います。

2周目が終わった段階で、とりあえず語彙のほうはある程度増えただろうと、一度過去問に挑戦しました。
   ↓の古いバージョン。


語彙:思ったよりできる。パス単の単語をある程度網羅すれば合格者平均くらいは行ける感がするが、よく考えるとパス単は過去問ベースに作っているのだからできるのは当たり前。

穴埋め:割とできる、と思ったと思う。

長文(短い方):厳しい、時間が厳しい、展開を追うのも結構きつい。

長文(長い方):時間がかなり厳しい、つらい。
(この時点でリスニング対策はしてないので、リスニングの過去問はやりませんでした。)


総合的に見て、語彙はなんとかなるが、他は結構厳しい。
知らない単語も結構でてくる、なにより時間が足りない、という感想。
このレベルで過去問解いてもしょうがない、と思い、長文に焦点を当てることを決意。
長文を久しく読んでいなかったので、長文の勘を取り戻そうと↓を購入。


この参考書は良かったです。
大学受験時の勘を取り戻す+それ以上の読解力がついたと思います。
また英検の穴埋め、内容一致がこの本で練習できるのでコスパも良いかと。
1日5題くらいのペースで解いてました。

この問題集が終わりそうな時点で、確か2014年第3回検定の応募締め切りギリギリくらいでした。
「まだリスニングと英作文できてないしな…今回はやめとこうかな…」とも思いましたが、この頃はあまり授業に出る必要がない時期だったので勉強時間はある程度確保できるし、「金を払ったらもっと気合い入るだろう」と思い、受検を決定。

リスニングの勉強を開始。
 過去問やった感触は…

Part1: 無理、半分なんとか取れるかどうか
Part2: 難しすぎる、3割くらい
Part3: 難しい、4割くらい
Part4: あれ、割といける?

という感じ。
リスニングがこの状態で試験まで1ヶ月ほどだったので焦りました。
ここからはほぼ英単語ちょっとずつ復習+長文ちょっとずつ進める+リスニング時間がある限りやる、という状態

最初にやった参考書は定番のコレ↓


これも良書でした。
やった問題は全てディクテーションしました。

終わった後に、さらにもうちょいリスニング力欲しい、ってことで↓


TOEICの参考書ですが、アマゾンで参考書見てて、変速リスニングというメソッドが気になったので購入。
試験までできるだけ続けました。

試験日20日前からは英作文も追加。
使った参考書は↓


エッセイの基礎を知らなかったので、これは本当に役立ちました。
が、一章を読んでエッセイの構成、書き方について学び、練習問題を4題くらいやった段階で大学のテスト1週間前になり、友達から「勉強教えてくれー飯おごるからー」というお誘いがあったりして、こっからは大学のテスト勉強。
隙間時間に英検もやろうと思ってましたが、実際のところテスト範囲が結構広く、ここからは英語できないまま英検へ。

筆記試験中に「これは落ちたわ」と確信しました。(2014年第3回英検のことはhttp://blog.livedoor.jp/say_hello_to_b_j-b_j/archives/44351294.htmlにちょっと書いてます)
結果は76vs77、思ったよりギリギリでした。

落ちた後、すぐには英検の勉強をする気にはならず、英小説でも読もうか、と思い↓購入


受験生時代にアガサ・クリスティの「And then there were none」を読んで、めちゃくちゃ面白かったので、この際に違う作品も読んでみよう、と思い選択。
ショートストーリーなのも良かったです。

さらに、リスニング力を底上げするために、グレイズアナトミーを字幕無しで視聴。


これはDVDを買ったわけではなく、Huluに登録して観ました。
月1000円ちょいで、多くの映画、ドラマが見放題で、さらにいくつかのドラマは英字幕も出せるのでHuluはすごく重宝しました。
あとはPod castでTEDの興味のあるスピーチを見たり。

そんな感じで、英検専門の勉強というのはあまりせず、春休みは英語力全般の向上に努めました。
ライティングはしんどいので、やっぱりしてません。
ただ、パス単だけは毎日復習していました。

この辺りは楽しく英語を勉強していたので、英語力が上がっているという自覚はなく、正直英検の受験は見送ろうかな、とも思いましたが、母が「留年して時間あるんやから逃げんなよクズ」みたいな感じのことを言ってきたので「くそー」と思いながら英検協会にお金を振り込みました。
と、ほぼ同時期にTIMEの定期購読を開始。(16000円/年)


これが正直かなり力をつけてくれたと思います。
よく「英検一級の単語はネイティブでも知らない。マニアックなものばかり。」と言われますが、そんなことはないとことのいう証明がTIME。
パス単の単語がよくでてきます。
語彙レベルは一級よりはるかに高く、文章も一級よりかなり難しい。
これをうんうんうなりながら毎週読むことで英検一級の長文はかなり平易に感じられるようになりました。

これらの勉強と間にTOEIC対策を挟んで、最後に試験2週間前くらいから一級過去問を解いて、英検一級2015年第1回に臨んだという感じです。

結局、一次突破は目指しだしてから7ヶ月かかってしまいました。






5月23日に受験したTOEICが本日、英語の授業で返却されました。

もともと授業で強制的に受けさせられるTOEICにやる気は全く無かったです。

GW中に実家に帰省し、本屋を見ていた時に何気なくTOEICの単語帳(TOEIC(R) 英単語スピードマスター)を覗くと、

「うわ、俺日常で使われる単語と経済関係の用語全く知らんやん」

ということに気付かされたので、ここに書いてある知らない単語だけでも憶えて臨むか、という気持ちで単語に手を出しました。
 この単語帳の知らない単語だけを暗記カードに引っ張り出して(結構膨大な数で100枚強の暗記カードを10個くらいになったと思います、今思えば本からそのまま憶えていれば良かった…)、それを2週間ほどかかって大体暗記しました。(かなり曖昧な暗記です)

「せっかくTOEICに特化した単語を憶えているんだから、どうせならTOEICちゃんと受けてある程度の点数とっておきたい」
という気持ちが湧いてきたのが5月10日を少し過ぎた頃。 
ということで、Apple storeでTOEIC対策のアプリを探しました。
有料でしたが、「TOEIC文法」というやつと、「TOEICリスニング」というやつを購入し、全問演習&復習。

「せっかくここまでやったんだからどうせなら時間配分やらもしっかり調整して、全力で試験に臨みたい」
という気持ちが今度はムラムラと湧いてきました。

5/14日、「新TOEICテスト「直前」模試3回分」をamazonで購入、翌15日開始。
15日模試第1回に取り組む、16日Reading全問精読、復習、17日リスニング全問精聴、復習、
18日模試第2回に取り組む、19日Reading全問精読、復習、20日リスニング全問精聴、復習、
21日模試第3回に取り組む、22日Reading全問精読、復習、リスニングの復習は間に合わず…

ということで、TOEICに特化した対策は3週間弱、英検対策に洋書などはそれ以前から読んでいたので、英語力一般に関してはかなり強化できただろう、という状態で試験に臨みました。

医学部生のTOEICのやる気の無さよ…
俺は留年しているので名簿が一番先頭になっていて、というわけで一番前の席で受験したのですが、横の生徒はがっつり眠ってました。
後から聴いた話では、かなりの人数寝ていたそうです。
鳥大医・医の3年次TOEIC平均点は大体550点前後で推移していますので、寝てる人たちが真剣にやれば700弱くらいにはなるんじゃないかと思います。
まあ、周りの人はどうでもいいんですが。

ということで、当初は全然やる気が無かったけれどもなぜか途中から火がついて本気で対策したTOEICの結果…

securedownload  

















Listening 495/495
Reading  470/495
合計        965/990

悪くはない。
でも、アメリカで医者をやりたい身としては良くはない。
なにが一番惨めだったかというと、これを見て喜んでしまったこと。
事前に今までの 鳥大歴代最高点は985/990だと聞いていて、これは帰国子女の方がとった点数らしいのですが、
俺は
「帰国子女だろうとなんだろうと、TOEICという簡単な英文を聴く、理解する能力だけを問われる試験では負ける理由にはならない」と自分に発破をかけていました。

965点という985点に20点も差をつけられている事実は無視して、心の中でバカみたいに喜んでしまったということはつまり、俺は心のどこかで「帰国子女には勝てない、負けてもしょうがない」と思ってた、ってことです。
僕の英語での目標はあくまでネイティブと同じ英語の試験を受けて、ネイティブに勝つこと。
このことに関しては猛省せねば、と思います。
自分で限界を定めるのが成長の一番の阻害因子。

でも、やっぱり結構嬉しかった(笑)ので、研究室に戻って教授に自慢しました。
すると思わぬお言葉が。

「965点あるんだったら5年次にバーモント大学いけるよう推してやる」 

















いやはや、2週間という超短期留学(もはや旅行)ではあるけれども、家計が火の車である僕にとって、大学がお金を出して僕をアメリカに連れて行ってくれるというのは言外の喜びです。
もともと微塵も興味のなかったTOEICですが、何事でも本気でやればなんらかのチャンスが舞い降りてくるということを身にしみて感じた日でした。
裏を返せば、全く気付いていないのだけれど、一体今まで俺はどれだけのチャンスを、物事を中途半端にこなすことで 、逃してきたのだろうね。

(追記)
今この留学プログラムについて調べていたら、どうやら臨床研修に参加させてもらえるそうです。
旅行とかいってすいません。
怖いです。
でもすごく行きたいから英語も大学も頑張ります。

受験の相談などに乗っているとたまに「独学信者」のような人がいることに気付く。
俺自身が独学で大学受験を終えて、合格体験記にも「独学万歳!」というように書いたので、恐らくそういう人の相談を受けることが多いのだと思うけれど、当然ながら独学にはメリット、デメリットがあるし、向き不向きもある。
個人的には、独学は合う人には非常に合うスタイルで能率的だと思うけれど、合わない人にとってはただ徒に時間を浪費するだけの方法だと思っている。

まず、俺がなんで独学での受験を過去に選択したかについてだけれども、単純に予備校に行かせてもらえなかったからである。

小学校では学校の前の神社の墓地の前に作った秘密基地の近くで落とし穴堀りに精を出して勉強などはしたこともなく、中学校では自分の机に彫刻刀で作品を掘るのに夢中になっていて勉強はせず、高校ではモンスターハンターの世界での狩りに忙殺されていると、遂には留年が決まり退学を選んだわけで、そんな人間が「俺医学部目指して今から大学受験するわ!」と言い放ったところで親が信じるはずもない。
とりあえず家に入れてもらえはしたが(当時は家から出されて仕事をしながら一人暮らしをしていた)、こんな放蕩息子をウン百万円払って予備校に入れるのは金をどぶに捨てるようなものだと、当然ながら思われた。
こういう顛末で独学受験に至ったわけだが、思いのほか自分には独学というスタイルが向いていたらしい。

まず、独学に向いている人というのは、物事を暗記する時に視覚優位の人だと思う。
言うまでもないが、人の説明を聴いたほうがすんなり記憶できるという人にとっては独学は非効率的であると言わざるを得ない。
あと、読書好きであること。
これは非常に大切なポイントだと思うのだけれど、今までろくに本を読んだことがない、というような人は予備校の方がいい。
加えて、理解力、論理的思考力、つまりある程度論理が飛躍した二つの事柄でも自分の中で論理を完成させることのできる力があること。
特に最後の力は重要で、これは勉強を続けていくうちに伸びる力の一つだと思うのだが、勉強開始の時点でこの力がどの程度あるか、というのは合格までの期間と反比例すると思う。
というのも、予備校などの一番のメリットは「理解を助けてくれる」点にあると思うから。
簡単に言えば、予備校では人に自分がよくわからないところを丁寧に教えてもらえるのだから、理解力はあまり必要ない。
この予備校のメリットは同時にデメリットであって、ある意味で予備校では「考える」ことが減ってしまう。

理解力と言ったけれど、この力が受験開始時の俺には全然なくて、最初の頃は本当に悲惨だった。
「書いてあることのつながりがわからない」
例えば、Aという知識があるとして、このAという知識を踏まえればBという知識は導けるでしょ?と本に書いてあっても、この知識Aから知識Bまでの「わかるでしょ?」の部分がわからない。
もう全然わからない。
予備校などではA⇒Bのルートをしっかり説明してくれて難なくたどりつけるのかもしれないが、独学者から見るとAからBへのルートが全く見えない、というか大きな亀裂に遮られた二つの地点のように思える。
そんな中で、自分で試行錯誤して、もしかしたら?という仮説を立ててみて、なんとか二つの知識に橋渡しをしようとする。
こういったことを恐らく受験中に何百、何千と行ったけれど、非効率的、非生産的に思えてこれが独学の一番のメリットであったように今は思う。
大学に入って、医学を学んでいて思うことは専門家が書く本、講師のレジメの多くは間の知識をめちゃくちゃぶっとばしている、ということ。
医学以外でもそうなんだろうと思うけどお偉い人が書く文章というのはわかりにくい。
もはや知識自慢したいだけなんじゃないの?みたいな言葉に溢れてて、言い換えればすごく簡単な事柄をパズル作成者の如く難解に書く。
その上で「専門家として」当然の知識は省く。
これをまだ医学素人である学生が読むと当然大半が理解できない。
周りを見ていて思うのが、いわゆる授業を真面目に聴く人たちはこの溝を自力で埋めるのが苦手な人が多い。
独学でやってきた人たちはこういうのは十八番であるような気がする。
もちろん、これは独学かどうかに関わらず普段から物事をよく考える人はできることなので、考えざるを得なかった独学者にできる割合が多い気がする、というレベルの話。

後、メリットとしては合格した後に「なんかこの人頭よさそう」と思わせられること。
実際、独学と予備校には一長一短あって、独学の方が大変、とかそんなことはないだろうし、俺にとっては予備校に行く方が忍耐力がいって大変なことであるだろうから、どっちが凄いというものではないのだけれど、数が少ないからなのか、「なんか頭よさそう」と思わせることができる。
そう、こんなしょーもないメリットを挙げるしかないほど独学のメリットは少ない。


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