2020/11/18
引用元: Amazon
ジャンル | RPG |
---|---|
対応機種 | SFC、PS2、DS |
プレイ人数 | 1人 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
発売日 | 1992年9月27日 |
メーカー | エニックス |
公式サイト | https://www.jp.square-enix.com/game/detail/dq5/ |
引用元: Amazon
ジャンル | RPG |
---|---|
対応機種 | SFC |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
発売日 | 1994年9月2日 |
メーカー | スクウェア |
公式サイト | https://www.jp.square-enix.com/game/detail/livealive/ |
短編集と見せかけた壮大な一つのストーリー
ライブ・ア・ライブは現在のスクウェアエニックスの前身となったスクウェアより発売されたスーパーファミコンのゲームだ。
ライブ・ア・ライブにおける主人公は複数存在し、その時代背景や設定なども多岐にわたる。覚えてる限りで上げても「原始人」に「ロボット」、「超能力者」に「忍者」、「ストリートファイター」に「拳法家」、このそれぞれに生きている時代とストーリーが存在する。
プレイヤーはゲーム起動時、この主人公たちの中からどれか一人を選び、ひとつずつストーリーをクリアしていくことになる。内容は中々にショッキングなサスペンスものから、コメディ、ほぼ戦闘だけで終わるものや、ストーリーメインの人情ものまで多岐に渡る。
そんな濃厚なシナリオを味わいながら夢中でクリアしていくと、プレイヤーは交わらないはずの世界の中で共通した、奇妙な符号に気付くだろう。その符号の謎を抱えたまま用意された全シナリオをクリアした時、このゲームは短編集の様相を覆し、全く別の顔を見せるのだ。
クリアしたシナリオが暗転した中、新たに現れる全く見覚えのない主人公。コンプリート後の隠し要素か?ワクワクしながらプレイするのは王道のファンタジー。
最後の主人公「勇者」を操り、シナリオを進めると、世界に散りばめられていた符号の謎が明らかになる。同時に起こるのは、交わらないはずの世界の融合だ。
何分古いゲームということもあり、未プレイの方々も多いと思う。それを承知の上でこれ以上のネタバレは避けよう。
このゲームは文句無しに面白い。稀代の傑作だ。未プレイの諸兄には、是非とも自分の手でプレイして、私の味わった高揚感と感動を楽しんで欲しいのだ。
この記事を書くにあたり少し調べたところ、ライブ・ア・ライブは移植されておりスーパーファミコン以外でもプレイすることが出来る。ここまで読んで、少しでも「楽しそうだ」と思った方は是非、プレイしてみていただきたい。
主人公が勇者じゃない、異色のドラゴンクエスト
ドラゴンクエストモンスターズを語る上でまず触れるべきは、配合というシステムの奥深さと、圧倒的自由度についてだろう。
ドラゴンクエストモンスターズは、主人公が戦う力を持たず、仲間にしたモンスターたちを戦わせるスタイルのゲームだ。そして配合とは、育てたモンスター達を掛け合わせ、その子どもとして新たなモンスターを生み出すことを言う。
当時の同じようなゲームではポケモンの天下で、ゲームアニメ漫画全てにおいて頂点に君臨していた。そんな中で、何故似た系統のゲームが生き残ったか。
勿論、ドラゴンクエストというネームバリューの力もあるだろう。だが、何よりも大きいのは配合システムの奥の深さと、ポケモンにおける種族の優位性に対する差別化にあると私は思っている。
当時のポケモンといえば、そのポケモン自体の強さと種族、技の相性が全てを決めるゲームだった。そしてその環境上、友達との対戦においては「つよいポケモンを使わなければ勝てない」というのが当たり前だったのだ。
対するドラゴンクエストモンスターズだが、手間はポケモン以上にかかるものの、どんなモンスターであっても自身の考える【最強】へと育て上げることが可能だったのだ。
見た目はただのスライム。しかし、ステータスはカンストしており、完全回復魔法、蘇生魔法、範囲破壊魔法、単体破壊魔法、すべてを使いこなす魔王級のモンスター。そんな相棒を生み出せたのである。
つまり、どういうことか。
ドラゴンクエストモンスターズにおける強さとは、愛の具現化である。対戦とは、自身の考えうる最強同士の争いであり、自分の大好きな相棒こそが最強であると証明する場だったのだ。
愛の証明、うちの子がいちばん可愛い、それを争いで証明することが出来たのだ。
かく言う私はドラキーが大好きだった。ドラゴンクエストナンバリングタイトルにおいてはラスボスを務めるような魔王種に挟み込むように、リーダー役の最強ドラキーを配置して戦ったものだ。
当時の私は「ドラキーこそ最強にして最かわ、至高の存在である」と証明するために、幾千もの配合を繰り返した、正真正銘のモンスターマスターだった。
ドラクエのモンスターに推しが居るゲーマー諸兄、今すぐゲームボーイを構えたまえ。君の愛を見せてみろ。
そして、我がドラドラの羽の中で息絶えるがいい。
プレイ権を巡って姉弟喧嘩が勃発した神ゲー
ドラゴンクエストシリーズ、それはプレイヤーが勇者を操り世界を救う物語を描いた作品である。最初はただの一般人のように非力な勇者が、様々な困難に直面し、人々を助け、助けられながら強くなっていく。
私がそんな心躍る冒険の旅に出たのは、よく姉に虐められていた小学生の頃だった。当時の私はクラスでも前から数えた方が早いくらいのちびっ子で、二歳年上の姉にはいつも頭が上がらなかった。
姉は当時酷く暴力的で、私がちょっとした隠し事をしたり、少しでも反論をしようものならば引っぱたかれ、全員の至る所を抓りあげられる日々だった。
今でも覚えている小学校への通学路での惨劇。上履き入れをぶら下げて学校に向かう私に、後から追いついてきた姉がおもむろに尋ねた。
「それ、何が入ってるん?」
そう無愛想に指さす先には上履き入れ、勿論入っているのは上履き以外ありえない。何を当たり前のことを、そう思ってのことなのかは定かではないが、私は最悪の手で返してしまった。
「え、見たらわかるやろ?」
質問に質問で返す。人と会話をする上でのタブーである。
ここが杜王町で、相手が吉良吉影ならば、私の体が消し炭にされていても不思議ではない暴挙である。
無論、姉は怒り狂った。それはもう、ひどい癇癪だった。ひとしきり暴れ、私の体を叩きまくった後に、姉は私の後ろ首の皮膚を全力で抓りあげ、こう言った。
「何か文句があるのか」、と。
その言葉と、首に走る激痛。ブチり、となる音はほぼ同時だった。
姉は、幼い弟の首の皮を引きちぎったのだ。泣いた、泣きに泣いて、学校に逃げ込んだ。あの日から、姉は私にとって恐怖の象徴となったのだ。
そんな姉と私は、全く同じ時期にこのドラゴンクエストVにハマった。
当時は二人でひとつの部屋を使っていたこともあり、私がプレイしているのを見て、姉も興味を持ったのだろう。
絶対者たる姉の命令に従い、私は操作方法を教え、時には姉のデータのレベル上げをし、姉の目を盗んで自分のデータを進めていたものだ。
ドラゴンクエストVの主人公はシリーズの中でも一二を争うほど過酷な生い立ちを過ごしている。
母は居らず、父と子の二人でモンスターの跋扈する世界を旅する幼少期。
父を失い、化け物達の奴隷としてただ酷使される少年期。
当時の私は、ストーリーを進めるほどにこの世界に引き込まれていった。無我夢中でプレイして、とうとう自分のデータでラスボスに挑むぞ!というそんな時に、やつは現れた。
姉だ。私にとっての家庭内のラスボスは、ゲーム画面を見るなりこう言った。
「先にクリアせんで、アタシまだレベル足らんけん。私のデータではぐれメタル倒してよ」
頭の中で、何かがキレた。怖かったはずの姉に、口答えをした。そこからは無我夢中だった。
現実世界ではレベルアップなんてできない、簡単に強くなんて、なれない。それでも立ち向かう勇気を、あの時のボクはゲームの主人公に貰ったんだろう。
恐ろしい姉との喧嘩を終えて、お母さんに怒られて。それでもボロボロの状態でボクは、画面の前に座ってコントローラーを握り直した。
---さぁ、はぐれメタル狩るか。
勝てない敵には、勝てるようになるまで挑まないのも、RPGの鉄則なのだ。