米国務省の正義への報酬プログラム（RFJ）は、北朝鮮による違法行為の阻止に関する国際的取り組みを後押しするべく、北朝鮮をほう助する特定の活動（マネー・ロンダリング、制裁措置の回避、サイバー犯罪、大量破壊兵器の拡散など）を行う人物の資金メカニズムの崩壊につながる情報に対して、最大500万ドルの報酬を提供します。
同省は、中でも以下の情報を求めています:
• 北朝鮮産の石炭の瀬取り、北朝鮮に輸入される原油や石油製品、又は北朝鮮籍船舶との間のその他の積荷;
• 北朝鮮国外で北朝鮮政府又は朝鮮労働党のために多額の収入を得ている北朝鮮国籍の労働者;
• 北朝鮮との輸出入禁止措置が取られている貿易に関与する、世界中の事業又は個人;
• 北朝鮮による兵器の売却又は輸送;
• 北朝鮮への奢侈品の輸入。
RFJプログラムは、以下の人物の身元又は所在地の特定につながる情報に対して、最大500万ドルの報酬も提供しています。北朝鮮政府の指示に従って働いている、コンピュータを使って情報を窃取する、コンピュータを破壊する、犯罪行為を強要する、これらの犯罪行為を行う者をほう助又は扇動する人物を対象とします。
米国務省は、2016年の北朝鮮に対する制裁及び政策強化法の104(a) 及び104(b)(1)に記載の行為に関与している個人又は法人の資金メカニズムの崩壊につながる情報に対して、最大500万ドルの報酬を提供する権限を有しています。これには、故意的に以下を行う個人又は法人の情報が含まれます:
1. 北朝鮮との間で、米国によって輸出が規制されている商品、サービス、技術のの輸入、輸出若しくは再輸出を行い、それらを大量破壊兵器又はその運搬システムのために使用する、及び核兵器、放射能兵器、化学兵器若しくは生物兵器又はその兵器を運搬することを唯一若しくは一つの目的として設計された装置若しくはシステムのいかなる人物による使用、開発、生産、所有又は取得に深く関与する;
2. 北朝鮮との間の輸入、輸出又は再輸出を目的とする上記の兵器、装置若しくはシステムの製造、管理又は使用に関わる、トレーニング、アドバイス、その他のサービス若しくはサポートを提供する、又は重要な金融取引に関与する;北朝鮮との間で奢侈品の輸出入又は再輸出を行う;
3. 北朝鮮との間で奢侈品の輸出入又は再輸出を行う;
4. 北朝鮮政府による検閲に関与する、それに対する責任を負う、又はそれをほう助する;
5. 北朝鮮政府による深刻な人権侵害に関与する、それに対する責任を負う、又はそれをほう助する;
6. 北朝鮮政府、その政府高官又は北朝鮮政府のために、若しくはその代理として行動する人物を援助する目的のマネー・ロンダリング、商品若しくは通貨の偽造、多額の現金密輸や麻薬の密売に関与する;
7. 北朝鮮政府の代わりに、コンピュータネットワーク若しくはシステムを使用して、外国人、外国政府又は外国の法人に対するサイバーセキュリティ攻撃などの重大な活動に関与する;
8. 大量破壊兵器及びその運搬システム、その他の拡散行為に直接関連する生産工程、北朝鮮労働党、北朝鮮の軍隊、国家の保安、諜報工作活動、北朝鮮国内外の政治犯収容所若しくは強制労働収容所の運営及び管理に使用することを目的として、北朝鮮政府との間で、又は同政府のために、若しくはその代理として行動する人物との間で、大量の貴金属、グラファイト、金属・アルミニウムの原料若しくは半製品、鋼鉄、石炭又はソフトウェアの販売、供給又は輸送を行う;
9. 北朝鮮との間で、武器又は関連物質の輸入、輸出又は再輸出を行う; 又は
10. (1) から(9)に記載の行為への関与を故意的に試みる。
米国務省は、北朝鮮政府の指示に従って、又はその支配下で、コンピュータ詐欺及び濫用に関する法律（「CFAA」）、18 U.S.C. § 1030）の侵害に加担する、又はそれを扇動する人物の身元特定につながる情報に対して、最大500万ドルの報酬を提供する権限も有しています。同省は、CFAAを侵害する活動に関する情報を探しています。中でも特に以下に関連する行為についての情報を求めていますが、これらに限定されません:
1. 情報の窃取を目的として、公共のコンピュータ及びパーソナルコンピュータ、パブリック及びプライベートネットワークに不正に侵入すること;
2. 破壊的なマルウェアの拡散;
3. ランサムウェアの拡散及び使用;
4. 個人又は法人から、金銭又は18 U.S.C. §§ 1030(a)(2)、(a)(3)、(a)(5)及び(a)(7)により禁止される有価物を奪取することを目的として、コンピュータから情報を取得するためにそれに損害を与える脅迫メールを送信すること、又はコンピュータに関連する価値あるものを要求すること。
