LSIメディエンス、変異ウイルスのPCR検査受託
PHCホールディングス子会社のLSIメディエンス(東京・千代田)は7日、新型コロナウイルスの変異型のPCR検査を国立感染症研究所から受託したと発表した。同検査を民間検査会社が受託するのはH.U.グループホールディングス、ビー・エム・エル(BML)に続く3社目となる。
通常のPCR検査でコロナ陽性と判定されたすべての検体について、変異ウイルスの有無をPCR検査で確認する。英国型や南アフリカ型、ブラジル型、フィリピン型などに共通する「N501Y」と呼ぶ遺伝子変異の有無を専用試薬で調べる。変異ウイルスが確認された場合は検体を感染研に送り、感染研がゲノム解析をして最終判定する。
ここにきて変異ウイルスの感染が全国で広がっていることから、国は民間を活用して検査態勢を拡充する。LSIメディエンスは通常のPCR検査を1日あたり3000~4000件受託できる能力を持ち、実際の検査数はこれを下回る。変異ウイルスのPCR検査には当面この余った検査能力で対応できるという。
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