感染の連鎖を断ち切る 数理モデルが導いた「広島方式」
編集委員 矢野寿彦
[有料会員限定]
人から人へのウイルス感染を封じ込めるイロハとなるのはいつの時代も「検査と隔離」である。広島県が4月、誰もが何回でもPCR検査を無料で受けられる独自の新型コロナウイルス対策を始めた。関西を中心に「第4波」が到来するなか、流行の火種となるクラスター(集団感染)を「見つけて潰す」のではなく「そもそもつくらない」。日本と中国の数学者がコロナ禍の1年を振り返り考案した数理モデルに基づいている。...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1560文字