YASUHIRO  独り言  

山と医療の本音トーク

  

4月12日(月)

今シーズンは特に大きなトラブルもなくシーズンを終えられるかと思っていたが昨日のオートルート後半は甘くなかった。今朝体中あちこち痛くてちょっとしんどいが手や足は動くので仕事には支障はないだろう。鎮痛剤を飲めば問題ない。今朝GPSを確認すると崖は10mほどあったようだ。宙を飛んだ瞬間とにかく両足からうまく着地することしか考えてなくてその後は空と地面がグルングルン回って無事止まることを祈るだけであった。岩にぶつからなかったことが幸いした。トラは岩に激突したがメインは背中のザックと板だったので折れた板がトラを救ってくれたようだ。

黒部五郎山頂滑走の記録はないだろうからやってみるかと安易に言い出した自分が悪かった。でもやりましょうと、簡単に返答したガンも悪い。行きますよとスルスルカチカチ斜面にエントリーして無事安全地帯へたどり着いたガンはさすがだった。

これはヤバいから止めとけよと行った自分の言うことを聞かないトラも悪い、そうみんな悪いのである。でも皆無事で新穂へ帰還できた。本当に良かった。

ガンとトラのトレース

YSHRのトレース


4月11日(日)

Big Dayの本日、神岡和佐府から寺地山-北ノ俣岳-黒部五郎岳-三俣蓮華岳-小池新道経由で新穂高へ抜けた。

今日の核心部は黒部五郎岳の滑走だった。通常山頂付近には大きな雪庇ができるのでエントリーできないが今日はできてなかった。これは行くしかない、快晴で日当たりも良く雪は緩んで快適に滑れるだろう。名手がんが最初にエントリー、まさかのガチガチ急斜面でターンは不可、しばし横滑りで少し緩んだところでターンを決めて安全地帯まで、これを見て自分は危険と判断してトラに止めたほうが良いと進言、しかしトラは静止を振り切りエントリー、ガチガチ急斜面でエッジが外れ滑落、やってしまった。

止まらず滑落、下に大きな岩がありここに背中から激突、ジャンプして運良く吹き溜まりで止まった。しかしアウターは切り裂かれ、しかも板を片方折ってしまった。これを上から見て自分は一段下がった場所からカールにエントリー、二人が待つ場所にトラバースしながら滑降、しかしトラバースラインでいきなり雪面が切れた、その先は崖だった。スピードが出てて崖から発射、宙を舞った。

崖は7mほどあっただろうか、ヤバい瞬時に両足から着地しようと試みた。しかし雪面はカチカチで着地はしたが板が二本ともぶっ飛んだ。そしてゴロンゴロン滑落、かなり落ちて止まったが板もウィペツトもGPSもカメラもサングラスも全部吹き飛んだ。大きな怪我はなかったが右腕を強打してしまった。装備はすべて回収できたが新穂まで痛い右腕で辛い帰還だった。

トラも折れたスキーで新穂まで試練の滑りであった。まあそれでも午後二時過ぎには皆無事に新穂に帰還して和佐府へガン号で車を回収しに行った。まあ人生色々である。この失敗を糧にして進もう。

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終わりよければ全てよし


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毎日が完全燃焼できる日々を過ごしたい、人生は長いようで短い

 

                             

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