2021年4月7日(水)
《新型コロナ》変異株検査、4割に上昇 直近3週間 茨城県が監視強化
- 茨城県庁=水戸市笠原町
新型コロナウイルス変異株について、茨城県が監視体制を強化している。通常のPCR検査で陽性だった患者のうち、変異株かどうかを調べる割合は、当初の2割程度から直近3週間は約4割まで上昇。感染の広がりを早期に把握するため、民間の検査機関や医療機関とも連携し、検査体制の拡充を急いでいる。
変異株は従来より感染力や重症化リスクが高いとされる。国は、変異株かどうかを調べるスクリーニング検査の抽出割合を、従来の5〜10%から40%程度に引き上げる方針で、各自治体に検査体制の強化を要請している。
県内では県衛生研究所が1月末から変異株の検査を始め、その後、水戸市保健所でも開始。同研究所はコロナ陽性と分かった検体は全て変異株の検査を行い、見つかれば国立感染症研究所でどの国に由来する型か調べている。
一方、県内で1日最大2500件可能とされる新型コロナ検査のうち、同研究所が占めるのは1割ほど。大半を民間が担うため、県は民間の検査機関や病院に検体の提供を要請し、同研究所に多くの検体を集めて変異株の検査を増やしている。
県によると、県内の新規感染者で変異株検査を実施した割合は、1月末から3月中旬までで2割程度だったが、3月15日からの1週間は34.9%、同22日の週は57.9%、同29日の週は36.4%となり、今月4日までの3週間全体では4割を超える。
県内在住者の変異株感染は6日現在、計26人確認されている。うち25人は3月以降にコロナ陽性と分かった。4月に入り日立市内の接待を伴う飲食店では、変異株クラスター(感染者集団)が疑われる事例も起きた。県は変異株感染者の居住市町村名を公表していないが、現在の感染状況について「県内全域に広がっているわけではない」としている。
今後の課題は、流行時の対応だ。県と水戸市だけで対応できる変異株の検査数にも限りがあり、新規感染者が増えれば体制が追い付かなくなる恐れもある。県は「間もなく民間でも変異株検査ができるようになる。連携しながらできるだけ多く調べられる体制を作っていきたい」としている。