(吉村知事)
「仙台で確認されている変異型ウイルスが、本県内でも3月から確認されている」
5日の緊急会見は、山形県が国に依頼した変異型の新型コロナウイルス調査が、今月2日に確定したことを受け開かれた。
(吉村知事)
「東京・宮城そして山形、同じような変異型だと。いわゆる英国型やブラジル型という非常に感染力が強く重症化しやすい懸念のあるものではない」
山形県は、宮城や福島など隣県でも「変異株」が確認されていることを受け、3月から県内の感染者のウイルス18件についても検査を進めていた。
(県阿彦忠之医療統括監)
「3月に入り、山形県独自で仙台市と関連がありそうな検査をしたら、(変異株が)12例確認された」
症状や感染力の強さなどはまだわかっていないが、県内で増えている家族内感染の要因についても、山形県は「変異株」の影響を示唆した。
(県阿彦忠之医療統括監)
「同居家族7人検査したら7人全員感染していたとか。しかも7人全員無症状だった。そういう例が中にはあって、無症状者が多いタイプのウイルスかもしれない」
しかし、重症化するリスクの高いイギリス型やブラジル型についてはまだ確認されていない。こうした状況や、宮城県で5日から適用された「まん延防止等重点措置」を受け、山形県と山形市、山形商工会議所、市医師会会長は、対策徹底の共同宣言を出した。その中で、緊急事態宣言が終わる4月11日までの不要不急の外出や、宮城県への往来を可能な限り控えるよう改めて呼びかけている。