幼い頃からものすごい活字中毒です。読むのも書くのも。
そんなあたしが最近読んでおもしろかった医療系の本を4つご紹介したいと思います。


まずはこれ、ものすごく良かったです。
医師は最善を尽くしているか―― 医療現場の常識を変えた11のエピソード
アトゥール・ガワンデ
みすず書房
2013-07-20






研究室の先生に薦められて貸していただきました。医療に必要なのは、信じられないほどの誠実さと小さな改善の積み重ねだそう。
たとえば、1つめのエピソードは、「院内感染を防ぐには?」。
必要なのは新しい抗生物質の開発ではなく、医療者が洗うべきときにきちんと手洗いすること。それでほぼ防げるのだとか。なぜ手を洗えないのか、論理的に考え、スタッフ全員が手を洗えるように改善していきます。
印象に残った言葉は、「医師は不満を言うべきでない」。医師の愚痴は、周囲にものすごい疲弊感をもたらすのだそうです。確かに、チーム医療の中で、医師が不満たらたらだったら、現場の士気に影響大きそうですよね…気をつけよう(*´ -`)


そして、これ。

医学生 (文春文庫)
南木 佳士
文藝春秋
1998-07






医師の方が書いた、秋田大学医学部生の4人の成長物語です(1人は子持ち再受験生!笑)。おもしろいのは、4人それぞれ、医師になるという希望よりは、挫折や不安、コンプレックスを抱えていること。また、登場人物は、悪役や良人ではなく、どちらの面もあわせもつリアルな医学生や医師なんです。いろんな医者がいていいんだな、と思わせてくれる本です。


医療小説の大御所、白い巨塔。


医学生になる前からずっと読みたかったんですが、何回か途中で挫折。今回、学校の図書館で見つけて、ラッキー!この機会に!と思って読みました。
ご存知、財前の出世をめぐるドロドロの裏駆け引きが汚くもおもしろいです。善意で協力する医師は誰もいません(笑)。皆、自分のパイを守るため必死です。
あたしの大学も少しだけ登場しますが、ボロボロの校舎と都落ちした教授の描写で切なくなりました(笑)。


映画も2まで出て、話題のこちら1~3巻。

神様のカルテ (小学館文庫)
夏川 草介
小学館
2011-06-07


こちらも医師の方が書いています。小説は映画より内容が濃く、おもしろかったです。どんなものでもやっぱり原作がいちばん良いですねぇ…。映画やアニメが原作の小説やマンガを越えた例をあたしはまだ知りません。
特に気に入ったのが、登場人物の看護師さん(名前忘れました)が、楽な病院を冗談まじりにすすめられたとき「あたし楽するために看護師になったんじゃないんで」と言うシーン。あぁかっこいい。
「えー!救急医とかめっちゃ大変やーん」と笑われたとき、「あたし楽するために医者になるんじゃないんで」とマネして使っています(笑)。



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