この本の中の著者の言葉に
「穴居人の原理」というのがあり今でも心に留まっている。
バーチャルなことよりリアルを優先する心理行動を持った方が生存率は高くなるだろう。
穴居人の原理の私的解釈
・論より証拠
・百聞は一見にしかず
・机上の空論
・聞くと見るとは大違い
・捕らぬ狸の皮算用
…
例えば、
問:
牛さんは1平方メートルの牧草を30分で食べ尽くします。
では、1㌶の牧草地に10頭の牛を放したら、どのくらいの時間で草が食べ尽くされますか?
なんていう稚拙な算数の問題があったとして、これは計算で解を求めることができます。
しかし、実際、こんな問いは現実的ではないことは誰もが理解していることと思います。
10頭の牛がいたら、牛にも上下関係があるので全頭が平均して食べ進むとは限らず、草の生え方にもばらつきがあったり、途中で座り込んでゲップして反芻したり、体についたハエを追っ払うのに躍起になったり、発情期で食欲が尋常でなかったりなど様々な牛の状態があって、多くの不確定因子がはたらいて絶対に計算通りにはならない。
お馬さん然り
競馬の勝ち馬予想
より多くの情報を集めて知的に分析してよりよい結論を出したとしても、お馬さんはその通りに走ってくれないことが多いのが現実
経済学者は世界経済の動向や株価の推移などを予想するが、だいたい外れることが多い。
それを聞いた消費者やトレーダーが自分の不利益にならないようベクトルの向きを自分の都合がいいようにするからだ。
計算通りに行くなら経済学者は大金持ちになって経済学者という職業を続けてはいないだろう。
“うちの会社の商品を買って投資してオーナーになれば確実に毎月10%の配当をしますよ”
なんて話は、穴居人は絶対に信用しないんだろうな。
大きな魚を捕まえたなんていうほら話はよく聞く。
だが、その魚を直に見ない限り信用はできない。
追記
図鑑で見るより、実物の方がいろいろな発見ができるし、愛着がわいてくる。
アオムシはバリバリ葉っぱを食べ大きなうんちをしまくっているよ
おかげで柚子の苗木は裸ん坊になってしまっている
今度は羽化まで見届けられるかな…
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