20180107心配するより応援を


























東京新聞・中日新聞
2018年1月7日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「心配するより応援を」

 明けましておめでとうございます!皆さんはどんな一年にしたいですか?私は今月、トークショーに出演。本も出版したいと思っていて、ステップアップできる年にしたいです。

 私の三十五年間を振り返ってみると、やりたいことを周りから反対されることの多かったこと!つらいこともありました。

 十五歳のとき、養護学校(当時)の中学部から普通高校への進学を、両親や先生方から反対されました。階段だけの校舎での移動や骨折時のことを心配されたからです。前例のないことに周りは同意してくれず、最後は私が無理を言って受験をし、合格しました。

 沖縄から東京の大学へ進学も、一人暮らしも心配され大反対されました。これも強行突破、笑。

 さらに結婚をするときは、パートナーの親戚一同から大反対。何度も話し合いましたが説得できず、結婚式の招待状すら受け取ってもらえず、未開封のまま返送されました。彼の親族は両親を含め、一人も出席しないままの挙式でした。

 そして出産も猛反対されました。障害者に子育てができるはずがない、障害が遺伝したら大変、私の体も心配ーなどなどです。信頼でき、出産を応援してくれる医師がいたこと、障害がありながら子どもを育てる先輩方の情報があったことで、妊娠・出産を乗り越えられました。

 周りが私のことを思って心配してくれるのはありがたいのですが、「大変よ」「無理よ」を言われ続けるのはつらかったです。私は「話を聞いてくれ、一緒に解決策を考えながら助けてくれる人がいた」からこそ、ここまで来れました。

 私も新たな挑戦をする人に、心配だけなく「大変なときは助ける」「一緒に考えよう」と伝えたいです。お互いに支え合いながら、新しいことにチャレンジできる年にしましょう!


写真:沖縄の「琉装」で昨秋、七五三をお祝いしました。