暗殺者。裏世界では【毒姫】と呼ばれている。
ヤクザの暗殺者の家系として幼い頃から毒に耐性をつけるべく毒を盛られ過ごしていた。そのせいか今では己自身の体液が毒を持つようになり、経口感染によって神経毒として作用する。しかし己の体に毒の耐性は全くつかなかった。

本当は人を手にかけるなどしたくないが、親の操り人形として生きてきた為、他の生き方がわからない。

親の目を盗んで時折任務としてでなく外に赴き世界を見たり人と接するのが好き。性格は素直で天真爛漫な普通の少女。

任務時以外は大抵身を隠すよう言われて家にほぼ軟禁状態。
可憐な見目で惑わし、唇を重ねて毒を流し込み、神経毒として毒が作用したところを他のヤクザが仕留めるのが常。いわばサポート役であり、毒を盛るためにも相手に接近する必要があり、こちらも命がけ。戦闘力はこれ以外持ち合わせていない。

いつ毒が経口感染として他者に伝わるかわからない為に人の温もりを知らない。友達が欲しい。恋だってしてみたい。手を繋いで友達とショッピング、愛する人との甘い口付け。手を繋いだ時、友達が怪我をしていて己の汗が傷口に触れたら？絶対の安心などありえない。
大切な人が出来たとしても触れることも、触れられることも出来ない運命を背負い、本などで空想の世界としてそういったものを楽しみ夢想している。

そんな時、己の毒が全く効かない人間に出会った。それはあまりに衝撃的で、彼の思惑も知らず、告白を受けた。今現在、彼と仮とは名がつくものの恋人関係にある。

また、不可思議な現象に巻き込まれ、己と同じく闇の世界に身を置いている友人が3人できた。