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カテゴリ:車椅子日記 > チャーミングな障害

20170814車椅子でも同じルールを



































琉球新報社提供

琉球新報 2017年8月14日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
車椅子でも同じルールを

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

先日、親友の結婚式があり、初めて息子と2人だけで沖縄に帰省しました。息子も4歳になって約束を守り、話を聞けるようになってきたからです。しかし、航空券を予約するとトラブル発生! 航空会社から待ったがかかったのです。

その航空会社独自のルールでは、身の回りのことができない障害者は必ず付き添いを付け、さらに3歳未満の子どもがいる場合は、もう1人付き添いが必要なのです。私は身の回りのことは自分でできるし、子どもも3歳以上なのですが、緊急時の脱出などの対応を理由に、利用を保留にされてしまいました。息子は指示に従って動けること、何回も搭乗の経験があることを説明し、どうにか認められましたが、当たり前の私たちの生活が否定されたようで、悲しくなりました。

 ヘルパーをはじめ、誰かが一緒に出掛けてくれるのは安心です。でも急ぎのときにその調整をしないといけないのは面倒です。制度の中で、私がヘルパーを使える時間も限られています。さらにヘルパーへの給料、交通費もかかります。付き添いがいつでも簡単に付けられるわけではありません。

 航空会社をはじめ、安全のためにルールが設けられるのは仕方ないでしょう。でもそのルールを作るとき、私のようなマイノリティーの利用が軽視されていると感じることがあります。最近では、格安航空会社バニラエアに搭乗した、車いす利用者であり、バリアフリー研究所(大阪府豊中市)代表の木島英登さんのことが話題になりました。車椅子での搭乗を拒否されたので、彼はタラップを這(は)い上がって搭乗しました。しかし、事前連絡をせずに搭乗した彼を「クレーマー」などと批判する声も少なくありませんでした。今まで事前連絡した車椅子ユーザーは利用を断られていました。私はまわりの人が、声をあげた木島さんを批判するのは筋違いだと感じました。飛行機に車椅子ユーザーが乗れないのは仕方ない、そう思う人が多いようで悲しくなります。

 車椅子で乗れない乗り物の多いこと! 沖縄県内にノンステップバスが走るようにはなりましたが、本数が少ないです。車椅子が乗り降りできないバス停も多く、バス停の改良も必要です。「車椅子だから乗れないのは仕方ない」ではなく「車椅子でも乗れる」を当たり前にしたいです。そしてもう一歩進んで、車椅子での利用の便利さ、使いやすさも追求してほしいです。だって、普通に考えて、一日数本しかないバスだと、自分の予定に合わなくてなかなか使わないでしょう? 降りられないバス停があったら、降りられるバス停で降車し、目的地までの長い距離を歩くこと、やらないでしょう? 「車椅子でも使えるからいい」ではなく、「車椅子でも普通の人と同じ条件で使える」それを広めていきたいです。

写真:座るものがない時は、車椅子に座っておにぎりを食べるわが子たち。車椅子、便利です!(笑)
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琉球新報社提供

琉球新報 2017年8月28日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
バリアフリーのおもちゃ

(↑こちらをクイックすると琉球新報styleのページから読めます)


息子の碧が4歳になり、じぃじ、ばぁばに誕生日プレゼントを買ってもらうことに。「レゴブロック」のお店で息子が選んだのがバス。私の中では予算オーバーだったのだけど、買ってもらえるならラッキーかな、と考えていたら…なんとそのバス、車椅子ユーザーがいるじゃないですか! これに決定です!

碧とパパ2人で、細かいパーツに悪戦苦闘しながらも完成! バスのドアにはベビーカーと車椅子のマークが書かれており、スロープもあって、車椅子でもスムーズに乗れます。自転車を置くスペースもあり、日本とは全然違います。たまたま選んだおもちゃだったのに、バリアフリー度の高さに驚きつつ、うれしくなりました。

昨年、私が家族旅行で羽田空港に行った時のことです。車椅子は移動に時間がかかるので、電車で早めに空港に向かう予定が、夫が体調不良でぎりぎりまで家で寝ていることに。外はあいにくの雨で、大きなスーツケース、ベビーカーもありました。タクシーやリムジンバスを使いたいと思ったのですが、電動車椅子が乗れるタクシーは事前予約をしないと使えません。リムジンバスは車体が高くスロープもないため、電動車椅子は乗れません。結局私は電車にしか乗れないので、先に息子と電車で向かい、夫は荷物と娘を連れ、時間が短縮できるリムジンバスにしました。

 車椅子だと、利用できる公共交通機関が少ないです。また、使えても予約が必要だったり普通の人よりも時間がかかったりします。車椅子の生活は、整っていない環境のせいで不便なことばかり。先日、格安航空会社「バニラエア」の車椅子利用が話題となり、改善のために声を上げた人が非難されました。車椅子が乗れなくても、使えなくても、仕方ないよね、と済まされ、利用したいと声を上げると非難をされてしまう日本。バリアフリーが浸透し、おもちゃまでもがバリアフリーに作られる日は来るのでしょうか?「公共交通機関は、いつでも、誰でも、乗れるのが当たり前」になってほしいです。

 この夏、わが家はレゴブロック発祥の地デンマークへ旅行に行きます。4歳と2歳の子どもを連れて、さらには車椅子もいる、無謀にもみえるこの旅行。どうなることでしょう。でもおもちゃ一つをとっても、こんなにもバリアフリーが進んでいる国ならどうにかなる気がしてきます。山あり、谷あり、珍道中になるであろう旅の報告、楽しみにしていて下さいね。

写真:車椅子でも乗れる「レゴブロック」のバス

20170716総勢10人のヘルパーと





















東京新聞・中日新聞
2017年7月16日
障害者は四つ葉のクローバー
「総勢10人のヘルパー」


「何人お母さんがいるの?」「何人家族?」息子は保育園の友だちから、よく聞かれるそうです。曜日ごとに違うヘルパーが保育園のお迎えにくるので、不思議に思うようなのです。

総勢10人のヘルパーがいる私の子育て。朝7時半、ピンポーンと最初のヘルパーが来て、子どもたちは大はしゃぎ。私も一緒に洗濯を干し、朝食の片づけやゴミ捨てなどをします。その後、交代の人が来て、1日2、3人、約10時間ほど一緒に家事、育児、外出などをこなします。

ヘルパーとの生活で一番大変なのがコミュニケーション。「カレーを作るので、ニンジンを切って」と伝えても、2cm大に切る人もいれば、ゴロゴロ大きめに切る人も。材料一つ一つの大きさ、炒める時間、味付けなど、私の要望を細かく伝えます。また机を拭いてほしいときは「側面も拭いてね」と細かく伝えるようにします。子どもが触って汚す部分だからです。私の体調、子どもの機嫌や成長など、同じことでも日によってやり方が細かに変わるので、それを伝え、対応してもらいます。

ヘルパーも得意不得意があり、そこを活かして動いてもらうのがポイント。今日は掃除が得意な人だから掃除メインに、今日は洋食が上手な人だからパスタにしよう、などと考えてます。子どもたちも、このヘルパーさんには折り紙を習う、この人とは料理、など楽しみがあるようです。体験できることが増え、ありがたいです。

たくさんのヘルパーへの指示やシフトを常に考える私は、まるで会社の人事や指導係、社長のようでしょう?プライベートな日常生活に入ってくる人だから相性も大事です。同時に、長く続けてほしいので、ヘルパーにとっても働きやすい環境をつくり、信頼関係を築くのが一番大切です。

ヘルパー探しは本当に大変ですが、それは次回に!


写真:ヘルパーと一緒にランチパーティ。右から三人目が筆者。







20170618車椅子にも便利さを





















東京・中日新聞
2017年6月18日
障害者は四つ葉のクローバー
「車椅子にも便利さを」

三重県の伊勢神宮に行ってきました!なんと伊勢神宮は、外宮・内宮ともに、電動車椅子を無料で貸してくれるのです。タイヤが大きいので砂利道もスイスイ進み、快適に参拝ができます。車椅子で楽しめる神社は少ないので、このレンタルはありがたく、新緑に囲まれながら、気持ちのいい時間を過ごしました。

新横浜-名古屋は新幹線で移動しましたが、障害者手帳の割引を受けるには、みどりの窓口で切符を購入するしかありません。窓口に並び、専用の用紙に記入。しかし係員が使う機械では車椅子対応席が予約できず、電話で専用窓口に確認するので、発券まで全部で1時間はかかりました。ネット予約が主流になるいま、不便です。

また、改札は広い一箇所しか通れないし、エレベーターを使わないとホームには行けず、さらに車椅子が入れる車両、ドアも限られているので移動しなければいけません。もちろん、車椅子でも新幹線が乗れることはありがたいのですが、選択肢が少なく、それに合わせて動くため、時間や手間がかかります。

新しくできた駅の設備でも、車椅子のことを考えていない設計がよくあります。JR新宿駅に新設された新南口(新南改札)には、最近までエレベーターはありませんでした。

「車椅子なんだから移動に時間や手間がかかるのは仕方ない、利用できるからいいんじゃない」と考えられているのでしょう。車椅子ユーザーは目的地に着くまで、歩いている人の2倍以上の時間がかかることもあるのに、歩ける人たちの便利さだけが進んでいるように感じられます。

もちろん、車椅子への配慮が少しずつ増えてきてはいますが、優先されるサービスではないようです。優しさや、思いやりでサービスが広がるのではなく、必ず提供され、車椅子ユーザーの都合で選べるサービスがほしいです。選ぶことで彩られる、楽しい毎日を送りたいです。


写真:伊勢と言えば赤福!赤福本店前で一緒に旅した友人と

20170521特別だけど自然に




















東京新聞・中日新聞
2017年5月21日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「特別」だけど自然に

憧れの男子に当たるかドキドキ、はにかみながら踊るフォークダンス。車椅子でも踊れるのを知っていますか?車椅子ユーザーの私は普通高校に進学し、できないことも、やりやすい方法に変えたり、まわりに助けてもらったりしながら挑戦していきました。

その一つが運動会のフォークダンス。スキップの代わりにペアの相手とお互いの手をたたいたり、手をつなぐ代わりに車椅子を押してもらったり。他の人たちと動作は異なっても、リズムと楽しさは同じ!

障害があると「特別な配慮はいいこと」と思われ、前もってペアの人を決められがちです。ただ、それによって、みんなが味わうドキドキ感が奪われたり、わざとらしかったり、ペアの人が不在だと、何もできなくなることがあります。

でも私と同じグループの男子は練習時に全員、私が相手の時の踊りと普通の踊りの二つを覚えたので、私は誰とでもペアになれました。当たり前のことのようですが、なかなか体験できなかったこと。とてもうれしかったです。

また運動会の練習は、毎回、校舎から二㌔ほど離れたグラウンドであり、私も友だちと歩いて移動していました。ある日、私の担任は、他の先生から「夏子さんを車で送迎しなくていいの?」聞かれ、初めて、私が車椅子を使っていることを意識したそうです。あまりにも私はクラスに溶け込んでいて、まわりの友だちが手を貸すのが当たり前だったようです。

もちろん障害への配慮が必要な時はあります。でも、できないことをまわりが助けることは、特別なことではなく必要なこと、当たり前のことなのです。私も友だちに勉強を教えたり、相談に乗ったりと自然に手を差し伸べることができ、お互いに助け合うことが当然の高校生活でした。

写真:高校の体育祭で踊ったフォークダンス

いぜな・なつこ 骨の折れやすい障害で電動車椅子を使いながら、神奈川県内で子育てに奮闘中。

20170409障害者はどこに?




















東京新聞・中日新聞
2017年4月9日
障害者は四つ葉のクローバー
「障害者はどこに?」

新しい出会いの4月。あなたの学校や職場に、特徴のある人たち、いわゆる障害者はいますか?私の子どもが通う保育園には、ぱっと見いないし、街なかでもあまり見かけません。障害者はみんなどこに行っているのでしょう。

私は小・中学校の9年間、養護学校(現:特別支援学校)に通いました。高校は普通高校に進学しましたが、校舎は階段しかない5階建て。古い車椅子をかき集め、私がよく使う階に三台常備しました。初めての移動教室。緊張しながら、まだよく知らないクラスメートに手伝いをお願いし、別の階の車椅子まで抱っこしてもらいました。
日に日に、私に声をかける人は増え、移動の時は近くの人が手を貸すのが普通になりました。おかげで私の友だちは車椅子のサポートが自然にできるようになり、その後出会った障害者へも、気軽に声をかけられるそうです。

私にとって、常に人の手を借りる移動は、大変なこともありましたが、みんなが一緒に過ごしたからこそ、お互いに助け合うことを学べたのです。

障害のある人だけが通える学校や学級があり、障害がない人とわけられがちです。「みんなちがって、みんないい」とよく言われますが、それはみんなが同じ場所にいて、一緒に過ごしている中で、違いを認め合うこと。過ごす場所が違うことではないのです。

障害の違いではなく、一人一人の違いを大切にすることで、みんなが自分らしく生きることを学べるのです。新学期だからこそ、学校では分けることが当たり前ならないよう、疑問を持ち、分ける時間と場所が減らしてほしい。貴重な学びの場を、たくさんの子どもたちに、作っていきたいですね。「一緒にいないのが、おかしいよね」それ
を合言葉にしませんか。

写真:高校時代、放送部の友だちと

20170316ルールの落とし穴




















東京新聞・中日新聞
2017年3月26日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「ルールの落とし穴」

ルールの落とし穴

いつも行く公園に「自転車は押して歩きましょう」と書かれた自転車止めが設置がされました。しかしその後も、自転車に乗ったまま公園内を通る人は減ることなく、影響を受けたのは、私のような車椅子ユーザーやベビーカーを押す人たちでした。毎回それを動かさないと通れないので、本当に不便なのです。深く考えずに、係りの人は設置してしまったのでしょう。悲しいかな。でも、こんなことって、本当によくあります。

東日本大震災「3・11」の後、計画停電がなされた首都圏では、駅のエレベーターがあちらこちらで止まり、車椅子での移動はとても大変でした。「節電」が最優先され、それは大切なことですが、エレベーターしか使えない人がいる、ということは簡単に見落とされてしまったのです。

ルールが作られると、ルールを守ることだけにとらわれすぎて、それがなぜ必要なのか、他の方法はないのか、など、自分の頭で考えることをやめてしまいがちです。エレベーターの電源は切らずに、歩ける人は「節電のために歩こう」と自分で考えて、決めて、行動できたらよかったのに。

そしてルールではマイノリティへの配慮が欠けてしまいがち。守れないと「みんな守っているんだから、あなたも守りなさい」と責められてしまいます。守りたくても、障害などさまざまな事情で守れない場合もあるのに。

本当は、ルールは変更が何回あってもいいのです。変更を恐れずに、話し合いや熟考を重ね、いろいろな人に合ったルール作りを諦めたくないですね。

新しい出会い、そして新しいルールが待っている新年度。ルールを磨いて、自分もまわりも一緒に、輝いていきましょう!

写真:公園に置かれた自転車止め

20170313目指せまぜこぜ社会





















東京新聞・中日新聞
2017年3月12日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「目指せ まぜこぜ社会」

最近、進化を遂げる車椅子トイレ。車椅子ユーザーだけでなく、おむつ替えの赤ちゃん、高齢者、大きな荷物を持った人など、さまざまなニーズに応えています。名称も「車椅子トイレ」から「多目的トイレ」、そして「みんなのトイレ」や「だれでもトイレ」となってきました。

「どなたでもどうぞ」と書かれているので、1つしかないトイレに時間がかかる人たちが集まるのが難点。10分ほど待つこともよくあり、我慢するのは辛いところ。一方、必要な人が待っていると思うと、ゆっくり使うことに気が引けてしまいます。普通のトイレの中の一つが「どなたでもどうぞ」になったらいいのに。米国では一般のトイレの中に、広いトイレが必ず一つはあります。

また入口が異なり、離れた場所にある車椅子トイレは、普通学校と特別支援学校の在り方に似ているように思えます。障害がある子どもが普通学校に通えるケースは増えてきていますが、それでもまだ設備が整っている特別支援学校を周りから勧められることは多いのです。

特別なサポートが必要なら、別の場所を設けて隔離したほうがいいー。そう考える人は今も多いのです。でも本当は、誰だって隔離されるのは嫌でしょう?障害のあるなしに関わらず、いろいろな人が一緒にまぜこぜで、同じ場所で生きていけたらいいのに。

「まぜこぜの社会」を目指して活動する一般社団法人「Get in touch」。代表は女優の東ちづるさん。アート、音楽、映像など、さまざまな分野のプロフェッショナルが集まり、障害のある人もない人もみんな一緒の企画が盛りだくさんです。私は19日に東京・青山で開かれるファッションショーに出演します。詳細はHPで(法人名で検索)。ぜひ足をお運びくださいね。

写真: 「Get in touch」 代表の東ちづるさんと。






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