友人:「オンラインサロンやろうと思うんよね〜」
筆者:「なるほど。え、キャンプファイヤのサロン使おうとしてるの?」
友人:「そうね〜、何か良いのある?」
筆者:「ぶっちゃけ、クローズドなチャットと決済できれば良いわけでしょ?手数料取られるのもアホくさいから教えたるよ」
先日、スキル開発系のオンラインサロンを開設する予定だという友人に、『こういうサービスを使って、これこれこうしたら良いんじゃない?』という助言をしたところ、結構感謝された。
そのため、『難しいことではない』し、『サービスとサービスを組み合わせるだけ』という情報なので、ブログで公開することにしてみる。
いくつかのウェブサービスを利用するので『センス』は必要だが、オンラインサロンを開設しようとするくらいなので、ある程度ITリテラシーは高い方が読むと仮定している。
分かりづらい部分はご指摘頂ければと思うし、何かアドバイス欲しいという人は筆者へ依頼頂ければと思う。
お待ちしています笑
現状
現在、日本でオンラインサロンを開設して有料のオンラインコミュニティを創る場合は、以下の事業者のサービスを使うことが一般的だ。
- キャンプファイアコミュニティ
- DMMオンラインサロン
これらのサービスは、オンラインサロンを開設して運営するのに必要最小限の機能を提供している。
基本的に、有料コミュニティを構築するために必要な機能は、次の通りだろう。
- 決済(毎月のサブスクリプションモデル)
- コミュニケーションプラットフォーム(チャットなど)
つまり、結論としては以下の機能さえ用意できればオンラインサロンは開設することができてしまう。
- 有料課金のシステム
- チャットサービス
ここまでの端的な結論に、異論はないと思う。
専用サービスの機能
では、『有料課金の機能』と『チャットサービス』を満たしたうえで、オンラインサロンプラットフォームは他にどのような機能を提供しているのだろう。
DMMオンラインサロンを見てみると、以下のようになっている。
- サロン会員の管理システム
- イベント会場の貸し出し
- コミュニティ専用ツールの提供
- コンテンツ販売機能
- オーナー自身のサポート
- ユーザーへのサポート
- メディアへの掲載
- 講演等への出演依頼
という感じ。
専用サービスを使うメリット
オンラインサロンサービスはプラットフォームなので、勿論利用するメリットがある。
- 何か補償がありそうな気がする
- ユーザーに見つけてもらいやすい
- マーケティングを多少手伝ってくれる
プラットフォームとして多くのオンラインコミュニティが集結するため、面白そうなサロンだとユーザーに発見してもらえることへ繋がりやすい。
また、プラットフォーム側はお金を払ってくれるユーザーを増やしたいので、多少マーケティングを手伝ってくれるかもしれない。
専用サービスを使うデメリット
オンラインサロンプラットフォームを使用することによるメリットを示したが、勿論デメリットもある。
プラットフォームを使用しているため、手数料がかかる点だ。
2社の手数料体系は以下の通り。
- 『DMMオンラインサロン』
⇒手数料が固定ではなく、その人の影響力によって変動する。概ね20%が上限と行ったところ。 - 『キャンプファイアコミュニティ』
⇒10%程度
したがって、仮に会員費が月1500円だとすると、1回の決済で150〜300円が抜かれる事になる。会員数が100人いたとすれば、15000〜30000円の取りこぼしとなるわけ。
この数字を<多いと感じる>か<少ないと感じる>かは個人の感覚次第だが、『自前で構築できてしまうシステム』ならお金は取られない方が良い。
データで見る回収ロス
少し、データで示してみよう。
この例では、月額¥1000のプランを手数料1〜30%まで、契約者を10人から9990人まで計算している。結果では、最大で毎月 (9890100 – 6993000)= ¥2897100、つまり1%であった場合と30%であった場合の間では約290万円の回収ロスが生まれる。
さまざまな観点はあるが、とてもプラットフォームを使用する気にはならないと思う。
チャートにすると、以下のようになる。別タブで開き拡大してもらった方が良いかもしれない。
最も売上が多いのが手数料1%の場合、最も売上が低いのが30%の場合である。数%の差であっても、積み重なると大きく売上高は開いてしまうのだ。