福井鉄道は3月22日、880形電車の1編成を改造し、省エネルギー化を図ったと発表した。
この改造では回生ブレーキとVVVFインバーター制御装置を導入。回生ブレーキはモーターを発電機として動かすことでブレーキをかけ、これにより生じた電気エネルギーを架線に戻す。このほか、モーターを効率的に制御するVVVFインバーター制御装置も搭載。車内照明のLED化や空調の高効率化も実施し、従来の車両と比べ消費電力を約45%削減できるようになるという。
880形は1980年、名鉄美濃町線・田神線の車両としてデビュー。2車体連接構造で5編成が製造された。2005年に美濃町線・田神線が廃止されたのに伴い福井鉄道が譲り受け、2006年から運用されている。