安心・安全の睡眠環境づくり
睡眠チェックの基本の4ステップ【前編】
子どもが寝ているときは必ず睡眠チェックを行いましょう。目的とやり方を正しく理解し、しっかりとチェックを行うことが事故の防止につながります。
【基礎知識】目的と頻度を正しく理解しよう
異常がないか確認し、事故を防ぐ
睡眠チェックは、子どもが呼吸をしているかだけでなく、「ゼェーゼェー」など変な音がしていないかなど、異常の有無を確認します。0歳児は5分ごと、1〜2歳児は10分ごとに行うのがよいでしょう。定期的な確認が、事故の予防や早期発見につながります。
ポイント
・睡眠チェックの目的は呼吸障害が起きていないか確認することと、呼吸障害を起きにくくすること。
【チェック】呼吸チェックのポイントをおさえよう
子どもに直接触れることで確認と予防の両方を行う
子どもが普段と変わりない呼吸をしているかを確認する呼吸チェックは、それぞれの子どもの呼吸の特徴に合わせてお腹、胸、脇腹のいずれかに触れて動きを確かめましょう。目で見るだけでなく、子どもの体に触れることで、チェックを確実にし、無呼吸を起きにくくさせる効果もあるといわれています
CHECK1 呼吸の確認をする
呼吸は子どもによって個人差があります。いつもと比べて早い、浅いなど、異変がないかを確認するようにしましょう。
CHECK2 顔色を確認する
顔色が青白くなっていないか、唇が紫色になっていないかなどを目で見て確認しましょう。
ポイント
・いつもの呼吸と比べて異変がないかを確認する。
・呼吸チェックと一緒に、換気も適宜行う。
監修/遠藤 登先生
保育安全のかたち代表取締役。保育士、保育所園長を経て、子どもの傷病者対応を専門とした救命処置法の普及活動やリスクマネジメント研修等を行う。
イラスト/うつみちはる
文・構成/阿部雅美、香山倫子、服部啓一(KWC)