アルゼンチン大統領が陽性 ロシア製ワクチンを2回接種

新型コロナウイルス

サンパウロ=岡田玄
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 南米アルゼンチンのフェルナンデス大統領は3日、新型コロナウイルスの抗原検査で「陽性」だったと発表した。その後のPCR検査でも陽性が確認された。フェルナンデス氏はロシア製の新型コロナワクチン「スプートニクV」を2月までに2回接種済み。ロシア側は「この知らせは残念だ」とツイッターに投稿した。

 フェルナンデス氏は3日未明、「37・3度の微熱があり、頭痛がした」ため抗原検査を受けたところ、陽性だったとツイッターで報告した。すでに隔離されており、予定されていた会合などはキャンセルすると説明した。

 アルゼンチンでは、ロシア製の「スプートニクV」を利用しており、フェルナンデス氏は1月下旬と2月上旬に接種していた。

 フェルナンデス氏の感染報告を受け、スプートニクVを開発したロシアの研究機関は「スプートニクVは予防には91・6%の効果、重症化は100%防ぐ効果がある。もし感染が確認されても、重症化せず、迅速な回復を保証する」と投稿した。

 スプートニクVをめぐっては、メキシコで3月に偽物が押収された際、ロシア政府系ファンドが声明で「信用を落とすための挑発の可能性」に言及。ロシア側は、ワクチンの効果をおとしめる「西側の陰謀」があると主張している。(サンパウロ=岡田玄)

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