20170716総勢10人のヘルパーと





















東京新聞・中日新聞
2017年7月16日
障害者は四つ葉のクローバー
「総勢10人のヘルパー」


「何人お母さんがいるの?」「何人家族?」息子は保育園の友だちから、よく聞かれるそうです。曜日ごとに違うヘルパーが保育園のお迎えにくるので、不思議に思うようなのです。

総勢10人のヘルパーがいる私の子育て。朝7時半、ピンポーンと最初のヘルパーが来て、子どもたちは大はしゃぎ。私も一緒に洗濯を干し、朝食の片づけやゴミ捨てなどをします。その後、交代の人が来て、1日2、3人、約10時間ほど一緒に家事、育児、外出などをこなします。

ヘルパーとの生活で一番大変なのがコミュニケーション。「カレーを作るので、ニンジンを切って」と伝えても、2cm大に切る人もいれば、ゴロゴロ大きめに切る人も。材料一つ一つの大きさ、炒める時間、味付けなど、私の要望を細かく伝えます。また机を拭いてほしいときは「側面も拭いてね」と細かく伝えるようにします。子どもが触って汚す部分だからです。私の体調、子どもの機嫌や成長など、同じことでも日によってやり方が細かに変わるので、それを伝え、対応してもらいます。

ヘルパーも得意不得意があり、そこを活かして動いてもらうのがポイント。今日は掃除が得意な人だから掃除メインに、今日は洋食が上手な人だからパスタにしよう、などと考えてます。子どもたちも、このヘルパーさんには折り紙を習う、この人とは料理、など楽しみがあるようです。体験できることが増え、ありがたいです。

たくさんのヘルパーへの指示やシフトを常に考える私は、まるで会社の人事や指導係、社長のようでしょう?プライベートな日常生活に入ってくる人だから相性も大事です。同時に、長く続けてほしいので、ヘルパーにとっても働きやすい環境をつくり、信頼関係を築くのが一番大切です。

ヘルパー探しは本当に大変ですが、それは次回に!


写真:ヘルパーと一緒にランチパーティ。右から三人目が筆者。







Ads by livedoor