先月、1年半に及ぶ、全科をまわる臨床実習が始まりました。


私の班は小児科スタート。
大学病院だけでなく、複数の市中病院に1〜2人ずつ分かれて1ヶ月間実習させてもらいました。


いやぁ…すごく楽しかったです。前から興味はあったのですが、小児科に進むの、本当にありだなぁと改めて実感しました。
理由は3つあります。





その1、これが一番ですが、まず学問としてめちゃめちゃおもしろい。

感染症の子もいれば、肝疾患や腎疾患、神経疾患の子もいる。特定の臓器や病気を診るのではなくて、さまざまな可能性を考えながら全身診る必要があります。
症状から考えられる病気、検査所見、治療結果が一致した時、「なるほど!」って納得します。
勉強することがたくさんあって飽きない上、それを患者さんに還元できるのは嬉しいですね。




その2、小児科の先生たちが本当にみんな良い人で優しい。

これはどこの病院に行ってもそう思います。
年上の先生から若い先生までみんな優しい。たぶん、優しくないと小児科医にならない気がする…(笑)。
一緒に働いたら、変なところに神経をすり減らさず、のびのび仕事ができそうです。
2歳の息子コウが熱を出してお休みしなくてはならなかった時も、みんな心配して「大変だよね」「一緒にいてあげてね」と言ってくださって本当にありがたかった…(泣)。




その3、担当患者さんと、そのお父さんお母さんに会いに行くのが楽しすぎた。

もともと子ども好きなのと、2歳の子どもがいるので、子どもと話すのに慣れてる私。小児科でこんなに役立つとは思いませんでした。
最初は白衣見るだけで大泣きしてた子が(具合悪くて不機嫌ってこともあるけど)、だんだん元気になって笑いかけてくれるようになる嬉しさよ( ;∀;)
お父さんお母さんの心配な気持ちや、付き添いが大変なこともすごくよくわかるので、まるで自分の子どものように、毎日気になって会いに行ってました。学生なので会いに行って話すことしかできないんですけど…喜んでもらえて嬉しかったなぁ。




小児科に興味はあったものの、「子どもが好き」という理由だけで小児科を選ぶのは良くないという思いがあり、実習では、子どものかわいさ以外の面を見ることに努力していました。

もちろん、子どもが好きじゃないと小児科はキツイと思いますが、それは大前提であって、それだけでは足りないと思ってます。


昔どこかで読んだのですが、

「子どもが好きで、子どもに関わる仕事に就く人は、無意識に子どもに『癒してもらおう』と思っている人が多い。
本当は、子どもを癒すべき立場にもかかわらず。」

という言葉にドキッとしたことがありました。

以来、子どもの病気を勉強し、治療して元気にしてあげたいと思えるかどうか、が自分の中で重要になりました。



今回、

小児科という学問が好きだ!!
学んだことを患者さんに還元したい!

と思えたので、満足しています。



次からはマイナー科(眼科、皮膚科、整形外科など)をまわります。楽しみ。

正直、実習前は、1年半も続くこと、知識不足で患者さんの前に出るということにビビっていたのですが、今は、「百聞は一見にしかず」ということを痛感しています。教科書読むよりオモロイ。
実際患者さんを目の前にすると勉強する気になる…教室で授業カンヅメで、1ヶ月に一回試験でヒーヒー言ってた昨年より、実習の方がおもしろいなぁ、今のところは。

まぁ、4年間ずーっと詰め込み勉強してきて、前提となる体や疾患の知識がいろいろあるからこそ、実物を見て「おお!」って思うので、机上の勉強もめっちゃ大事とは思いますが。
当時の自分、ありがとう。



保育園のお迎え時だけは間に合うかどうかいつも焦ってますけどね(^_^;)



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