医学部の面接、特に再受験生は不安がいっぱいですよね(^^;)
しかし、基本的な医療問題を理解し、自分の考えをきちんと整理して頭に入れ、志望動機含む自分の経歴について説明できれば、必要以上に恐れる必要はないと思います。

すみません、エラそーに言っておきながら本番はあたしもかなり緊張しました。就活で何十社も面接を受けた上、電機メーカーで働いていたときには新卒採用の面接官もしていたのですが。あぁ情けない…(笑)


今日は、おすすめ参考書&面接対策→成績開示→本番の様子 の順に紹介します。


まず、面接対策で使ったいちばんのおすすめ参考書はこれ、代々木ゼミナールの医学部面接ノートです。本番前も何人かの受験生が読んでいるのを目にしました。毎年改訂されるようです。他にもいろいろな参考書を見たのですが、最も情報量が多く充実しており、即戦力になるかなと思います。





面接は何も対策せず突っ込むというツワモノもいるかもしれませんが、一読しておくと絶対良いです。
オーソドックスな質問に焦らずすみ、また、面接官が何を聞きたがっているのかがわかります。
医師を目指す者として知っておいた方が良い医療問題も学ぶことができます。

面接対策のポイントは2つ。
1つめは、基本的にこの面接ノートで医療問題の知識を入れ、それに対する自分の考え方を整理してまとめておくこと。
2つめは、これは再受験生特有かもしれませんが、自分の経歴(自己紹介)と職歴があるなら仕事から学んだこと、なぜ方向転換してまで医師を目指すのかという志望動機の説明です。
コツは2つあり、「論理的に他人を納得させること」「弱者への思いやりを示すこと」です。医系小論文にも言えることですが、「論理性」と「優しさ」が見られていると思います。

志望動機に関しては、難しく考えすぎず、自分の経歴を素直に述べ、その上で自分の頭で考えたことを誠実な態度で話すと、面接官からも好感が持てるのではないかと思います。一字一句丸暗記しようとせず、話すことを箇条書きにするイメージで頭に入れておくと、当日、話が自然に聞こえると思います。
医師への志望動機、大学への志望動機、自己紹介、などは、受験勉強中1年を通じてなんとなく日常的に考えていましたが、本格的な面接対策はセンター試験が終わってから始めました。


面接成績開示の結果は、前期が100点/100点。後期が90点/100点でした。
実は、前期は緊張しすぎて伝えたいことをまったく話すことができず、後期は熱意をすべてぶつけることができたと思っていたので、この結果は少し意外でした。
合格してから、同級生間の噂で、前期は全員100点、後期は、再受験生は5点減点あり+点数が厳しめと聞いたのですが真偽のほどはわかりません…。


私の大学では、前期・後期ともに受験生1人に対し面接官2人でした。当日はスーツです。私服の人は見たところいませんでした。人によっては待ち時間がものすごく長く、防寒対策必須です。

前期は、さぁ自己紹介しようと意気込んでいたところ、最初に「『奉仕』の良いところと悪いところを述べてください」と質問され、頭が真っ白になってしどろもどろになってしまいました。
今までしてきたボランティアのエピソードなどを踏まえて臨機応変に返せればよかったのですが、話が止まってしまって、人生最大級に悔いの残る面接となりました。こんなことは就活でもあまりなかったような。ショックのあまり、何を聞かれたかあまり覚えていません…あ、最後に趣味を聞かれ、「料理です。安く早くご飯を作ることが好きです」と主婦丸出しの回答。つら。
あぁ、これも、栄養面を考えているとか、ホームパーティーでみんなを招いてご飯を食べてもらうことが好き、みたいな協調性のアピールになぜしなかったのか(笑)。
自分では面接点30点くらいだと思い、帰宅後寝込みました(笑)。

後期は、前期の反省を踏まえ、かなり詳細に医療問題や自己紹介などブラッシュアップして臨みました。
またもや面接官は口を開くや否や、「あなたが思う『幸福』について述べてください」。
…うちの大学、自己紹介前の出鼻くじく質問が好きなんですね(笑)。
今度は前期よりも答えやすく、「特別な出来事はなくても、家族そろって暮らす普通の毎日」だと答えました。父が事故死してしまい、行ってきますと言ったまま帰ってこなかったことを踏まえたので、次の質問は志望動機でした。
そのまま、オーソドックスな流れで大学卒業後の経歴、なぜこの大学か、この地域の医療に関して思うこと、孤独死が増えていることについて、など聞かれました。
一応、企業の責任ある立場でバリバリ仕事していたので、経歴については堂々と答えました。仕事内容、取り組み方、出した結果、学んだことを医師としてどう生かすか、といった話は、教授の方々にも興味を持っていただけたように感じました(教授の方々は医師としてしか働いたことのない方が多いので)。
最初の質問にスムーズに答えることができたおかげで、少し気持ちに余裕ができ、その後の質問にも答えやすくなりました。面接の途中では、おそらく緊張を和らげようとしてくださったのだと思いますが、「よく考えていらっしゃいますね」とも言っていただきました。

やはり面接も他の科目と同様、どこからどう来ても大丈夫と思えるくらいに対策しておくのが無難です。


同級生の多浪生の中には、再面接(録音あり)になった人もいましたが、その際もあわてなくて大丈夫です。ある意味、面接官は、1回目でパッと落としてしまわず、もう一度チャンスを与えることを選んだわけです。つまり、じっくり話を聞きたいと思っているということです。落ち着いて質問に答えて「論理性」と「優しさ」を示してください。


にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ
にほんブログ村