@chablis777
シャブリ

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(千代)う~ん 何やったかな…。(泣き声)
千代ちゃんが 一人涙を流した明くる日…。
昭和20年8月15日 日本は戦争に負けたくさんの人たちが泣きました。
(蝉の声)
♪「オレンジのクレヨンで描いた太陽だけじゃ」
♪「まだ何か足りない気がした」
♪「これは夢じゃない(夢みたい)」
♪「傷つけば痛い(嘘じゃない)」
♪「どんな今日も愛したいのにな」
♪「笑顔をあきらめたくないよ」
♪「転んでも ただでは起きない」
♪「そう 強くなれる」
♪「かさぶたが消えたなら」
♪「聞いてくれるといいな」
♪「泣き笑いのエピソードを」
♪~
(宗助)これから どないなんねやろな。
(シズ)お茶 いれましょ。
戦争が終わったら飲も思て大事に取っときましたんや。
ほな うちが いれます。
わてが やりたいんだす。
飛び切りおいしいお茶 いれるさかいな。
みつえ。
戦争終わったで。
一福 中入り。
ご寮人さんが お茶飲めへんかて。
(一福)嘘つきや…。絶対に勝つて言うてたくせに…。
日本が勝つために お父ちゃんは命 懸けて戦うたんと違うんか。
こんなんやったら 無駄死にやんか…。
それは違うで。
うちはな あんたのお父ちゃんのこと小さい頃から よう知ってるさかい分かりますねん。
あの へそ曲がりの臆病者がお国のために命なんか懸けられるはずあれへん。
あいつが命懸けで戦うたんはなあんたと みつえを守るためだす。
戦争が終わって あんたと みつえがこないして無事にいてる。
それを何よりも願てたに違いあれへん。
せやさかいな無駄死になんかやあれへんのだす。
けど… けど…。
それで家も夫も子供も振り捨てようなんてお前は世間の思惑というものを考えていない。
私は ただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。
私は ただ… しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。
私は ただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。
私は ただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。
私は ただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。
言語道断だ。 そんなふうにしてお前の義務を捨てることができるのか?
私には 神聖な義務が ほかにあります。
どんな義務というのだ。
私自身に対する義務ですよ!
何より 第一に お前は妻であり 母である。
何よりも第一に 私は人間です。
ちょうど あなたと同じ人間です。
少なくとも これからそうなろうとしているところです。
お前の言うことは子供のようだ。
お前は自分の住んでいる社会を理解しない。
ええ 分かっていません。
これから 一生懸命 分かろうと思います。
社会と私と どちらが正しいのか決めなくてはなりませんから。
♪~
(一平)「人形の家」か。
懐かしいな。 お前が初めて見た高城百合子さんの芝居やな。
うちの原点だす。
私は ただ したいと思うことは是非しなくてはならないと思うばかりです。
社会と私と どちらが正しいのか決めなくてはなりませんから。
♪~
すっきりした。
ほな 行ってくるわ。
何だす? どこへ?
負けたのに怒られるかも分かれへんけどな…。
祝電や。
そして その5日後。
うち これから食べるもん仕入れに行かなあかんしちゃっちゃとしてや。
(徳利)よう 千代ちゃん! 久しぶり!
(香里)相変わらず やかましなあ もう。
みんな どないしたんだす!?
(千之助)どないしてんのやあれへんわ。来い言うから来たったんや。
(天晴)戦争終わったら必ず連絡するてボンに言われてたんや。
ほな あの祝電て…。
(漆原)何や 千代ちゃんに言うてなかったんかいな。
いちいち言う必要あれへんわ。
何で そない大事なこと…。まあまあ まあまあ。
がっかりさしたなかったんや。なあ ボン。こないして集まれる保証なんかどこにもなかったんやからな。
あっ ルリ子さんがよろしゅう言うてたで。
お父さんの面倒見るために田舎に帰ってしもたけどまた必ず戻ってくるて。
そうか…。
小山田さんは?ああ 死んだわい。
ちょっと!(香里)死んでへんわ。 もう。
引退しはったんや。
疎開先で畑仕事に目覚めてしもてこれからは おいしいお米や野菜作ってみんなを喜ばしたる~ 言うてはったわ。
お元気だすのやな。(徳利)寛治のことは聞いたで。
まあ あいつのこっちゃ 大丈夫や。うまいこと生き延びて 帰ってきよるわ。
うちも そない信じてます。
きっと 百久利も 見守ってくれてるわ。
おらんようなった みんなのためにも一日もはよう芝居せなあかんな。
そのことやけど…しばらく 道頓堀 離れよう思う。
劇場が 皆 焼けてしもてここには芝居する場所があれへん。
まあ ちょうどええ折や。
全国回って 俺らの芝居たくさんの人に見てもらいたい。
(香里)そらええなあ。 楽しそうやんか。(徳利)よっしゃ 乗った!
力つけて また道頓堀 戻ってきたろ!
千さんも よろしいですか?
せやのう万太郎より先に 日本中 笑かしたるわい。
よっしゃ ほな 決まりや。
一つ 頼みがありますのやけど。
(徳利)うわ… ほんまにこないなとこで やんのかいな。
芝居は どこでやるかやあれへんわい。
誰がやるかじゃ。
(徳利)あれ… 一福やないか。
(息を吹き込む音)吹かれへんのかい!
(笑い声)
今日は あんたに謝らなあかんことがあります。
うちらは これから芝居で全国を回ることにしました。
せやさかいもう あんたに構てられへん。
堪忍してな みつえ。
ほんでな 行く前に一回こっきりこの道頓堀で芝居することになったさかいあんたに見てもらいたいねん。
うち 一生懸命やるさかい。
うちには それしかでけへんさかい。
見に来てな。


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