東京五輪・パラリンピックで警備にあたる警察官用の仮宿舎が、新型コロナウイルスの軽症者と無症状者用に改修されながら、一度も使われないまま元に戻されることがわかった。
警察庁によると、仮宿舎は2階建てプレハブで、東京都江戸川区、江東区、大田区の計4か所にある。五輪延期とコロナ感染の拡大を受け、昨年、約37億円をかけて改修。相部屋を区切って個室にするなどしたが、都がホテルでの受け入れを優先したため使われなかった。今夏の大会を前に、今月から再改修を始めた。約11億円かかる見通しで、改修費は計約48億円となる。