この世の中には、いろんな人がいて、いろんな考え方がある。
私は
「働く気のないホームレスへの生活保護は反対」
「薬物依存者は怖い人、もしくは怠け者」
「どんな境遇があったとしても、重い犯罪を犯した人には死刑が必要」
っていう考えを受け入れることができない。
だってそういう境遇の人たちは、サポートがなかっただけのことだと思うから。
誰にだって起こりうることだと思うから。
言葉にもできない過酷な環境から、薬物をはじめとする様々なものに依存し、それを抜け出してきた当事者が綴った一冊。
その後の不自由ー「嵐」のあとを生きる人たち
生きていくって時には辛い。
でもそんな時、当たり前なのだけど、朝起きて、ご飯を食べることが大切だったりする。
身体を労わること、小さな手当てに救われたりする。
そして関わり続ける人が必要だったりする。
見方を変えると、それは人なら誰もが必要なもの。
ホームレスや薬物依存者、犯罪者の公正にはお金がかかるって考える人もいるけど、こういう取り組みがあるっていうのを知ってほしい。
医療や制度ももちろん必要だけど、当事者が繋がって立ち上がることも鍵となる。
ほんと、オススメの一冊です。