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愛情を感じるのは「特別扱い」を受けるとき 自分と他者を大切にできる大人に成長する、性教育“2つのポイント”

【マンガ】『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』より#2

生きていていいんだ! という思いが子どもの人生を満たす

子どもの心に安心感、信頼感を育てよう
――幸せホルモン“オキシトシン”


 子どもが大人になってからも、自分のことを大切に感じ、自分が好きになった相手のこと、仕事仲間、友人など関わるすべての人に対して、大切に思える人間に成長できるかどうかは、子どものときに、「自分は生きていていいんだ!」と安心感を得られたかどうかが大きく影響するといわれます。

 この安心感は、子どもが信頼している相手とふれ合い、オキシトシンというホルモンが分泌されることで増加するといわれています。親がギュッと抱きしめてくれる、ふれられながら親に話を聴いてもらうだけでなく、お気に入りのタオルやぬいぐるみを抱きしめながら寝ることでも得られます。「甘えちゃだめ」とその時間やモノを取り上げたりせず、濃密なオキシトシンの分泌タイムを多くとるようにしましょう。

 タッチングなどの時間を十分すごすことで、子どもにとって人に優しくする力も育むことができるのです。このように考えると身近な人との間でふれ合うことが難しい環境で育つことが、さびしさゆえに、性の誘いをつい受け入れてしまうことにつながるかもしれない。性というのは女の子にとっても男の子にとっても、そういう深い意味をもっていると思いますよ。

【前編を読む】子どもへの性教育 「スカートめくりを愛情表現にさせない」 大人が引くべき“一線”とは

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