秋田県知事選
候補者アンケート

このサイトについて
NHKは、4月4日に行われる秋田県知事選挙の立候補者の主張・訴えを紹介するため、候補者にアンケートしました。アンケートでは、候補者の横顔や今の県政の評価に加え、新型コロナウイルス対策や人口減少対策といった政策面の訴えなどについて質問を行いました。このサイトでは各候補者の回答をお伝えします。

候補者の横顔

やまもと ひさひろ

山本 久博

無|新|70歳
元秋田県美容生活衛生同業組合理事長
知事を志す理由
子どもたちの笑顔があふれる県、明るく楽しい未来に夢を描ける県にしたい。
趣味・特技
趣味は物作り、ソーラーカー、サイクリング、スキー。特技はヘアカット。
県外に誇れる秋田県の魅力
美味しい食べ物、豊かな自然、全国が羨むほどの沢山の風などの自然エネルギー。
他の候補者に勝るところ
全ての判断基準を30年後、50年後の子供達の目線で見る事を心がけ未来に何を残すかを最優先に考える事

むらおか としひで

村岡 敏英

無|新|60歳
元衆議院議員
知事を志す理由
停滞・衰退する秋田から、秋田の底力を活かし、活力みなぎる秋田に変えたいとの想いで決意した。
趣味・特技
スポーツ観戦。休みにはテレビで様々なスポーツを鑑賞。若い頃、一人旅でメジャーリーグを観戦した。
県外に誇れる秋田県の魅力
日本一のお米等、魅力あるコンテンツがあるが、全国トップクラスの教育力が秋田の未来を担う大きな力。
他の候補者に勝るところ
今までの経験で培った「人脈」と「行動力」。常に「現場目線」で、「県民第一の県政」をめざす。

さたけ のりひさ

佐竹 敬久

無|現|73歳|当選:3回
推薦:公明|支持:自民県連・社民
元秋田市長
知事を志す理由
県民の命と暮らしを脅かす新型コロナウイルスへの対策の継続と、変革する社会経済環境に的確に対応するため
趣味・特技
ドライブ、買い物・後片づけ付きの料理、ゴルフ、なんでも乱読の読書
県外に誇れる秋田県の魅力
多様な暮らし方や楽しみ方ができる明確な四季、豊富な歴史文化資源や食資源、学ぶ心豊かで優しい子供たち
他の候補者に勝るところ
現代社会をリードする科学技術を理解できることと、海外を含め多様な経済人や若者とのネットワーク

あいば みきこ

相場 未来子

無|新|50歳
推薦:共産
元新日本婦人の会秋田県本部事務局長
知事を志す理由
家庭、職場、地域、学校で生きやすい社会。いのちとくらしを守る県政にしたい。
趣味・特技
フィギュアスケート応援。特技は特にありません。
県外に誇れる秋田県の魅力
豊かな自然と第1次産業。真面目な県民性。人とのふれあいの距離がちょうどよい。
他の候補者に勝るところ
現役世代であること。女性のリアルな声や願いを受けとめ県政に生かせること。

佐竹県政 わたしの評価は

  • 山本
    久博

    手堅い行政マンの仕事だった。残念だったのは、県民からの多くの有益な意見がほとんど届いていなかったこと。県内の企業を育てるよりも大手企業への気遣いの方が優先していたようだ。県庁には優秀な人材が豊富にいるものの、風通しが今ひとつで、その力を発揮しきれていないように思う。
  • 村岡
    敏英

    歴代県政は、秋田新幹線の開通、大館能代空港の開港、国際教養大学等の開学など、それぞれ県民に夢を与える事業を実現してきたが、現県政下では、人口減少率、がん死亡率ワースト1という状態が続いている。多選による様々なしがらみや気のゆるみにより、組織の硬直化が懸念される。
  • 佐竹
    敬久

    輸送機関連産業の集積、洋上風力発電の本格的な事業化、園芸メガ団地の整備等県内産業の「稼ぐ力」が大きく向上。秋田港の機能強化、高速道路の全ての未開通区間の着工等、人、ものの交流拡大につながる交通基盤が着実に進展。人口減少対策は十分な成果があがっているとは言えないが、社会減の減少など実を結び始めている。
  • 相場
    未来子

    ジェンダー平等を推進する立場にありながら、男女共同参画部署を縮小し続けた。女性幹部や、県の審議委員の登用率は低いまま。憲法9条は変えるべきと主張し、イージスアショアも当初は配備容認の態度であった。

秋田県の未来へ 訴えたいこと

新型コロナウイルスの感染防止対策

  • 山本
    久博

    感染者の受け入れ施設などに余裕を持たせるなど、安心してコロナと向き合う事ができるように準備する。またリモートワークへのサポートや県外との往来時にPCR検査を簡単な手続きで行えるようにする。美容組合で実践してきた安全に仕事を続けられるコロナ対策を様々な業種にも活かして頂けるように提案していきたい。
  • 村岡
    敏英

    全県民へのワクチン接種を完了させるスピード重視のロードマップ「秋田モデル」を市町村と連携して構築し実施。また、全ての医療機関・介護施設等で入院・入所前にPCR検査を実施するとともに、感染拡大地域から学生が帰省する場合に無料で検査が受けられる体制を市町村と協働し整備する。
  • 佐竹
    敬久

    状況に応じた警戒レベルを設定し、きめ細かな注意喚起により県全体で発生予防に取り組む。その上で、感染拡大・重症化予防のため、円滑なワクチン接種、迅速なPCR等検査を進めるとともに、先手先手の病床確保、医療機関・医療従事者への手厚い支援により、万全の医療提供体制を敷く。
  • 相場
    未来子

    PCR検査を広く実施してこそ感染拡大、再発を防ぐ。医療・介護・福祉・児童施設などでの社会的検査を進める。

新型コロナウイルス禍における経済対策(観光振興を含む)

  • 山本
    久博

    生活に困っている人々や経営が悪化している企業等への緊急的な支援を進める。金銭面のサポートだけでなく、仕事を守るため感染症対策の学びの場を増やして、様々な業種の県民みんなが感染症対策の知識を共有できるようにする。
  • 村岡
    敏英

    厳しい状況におかれている飲食・観光・宿泊業や納入している事業者、生産者については、資金繰り、感染防止の設備投資、販路開拓などに対する支援を行う。特に飲食店は、専門家が臨店のうえ、業務継続や再起を促す最適なプランづくり及びその実践支援を行う。
  • 佐竹
    敬久

    非課税世帯や子育て世帯に対し、地域で使用できる商品券を配布するとともに、切れ目ない資金繰り支援と、飲食・宿泊業への大胆な消費喚起策などにより事業継続を支援する。また、今後を見据えた業種転換やデジタル化、カーボンフリーなど新たな成長分野にチャレンジする事業者を積極的に応援する。
  • 相場
    未来子

    感染症の影響を受けている医療機関(民間50万円)の支援金、児童・介護職員へ5万円、離職を余儀なくされた県民へ5万円、ひとり親家庭へ3万円、売り上げ減少の中小個人事業主へ40万円、大学生・専門学生に5万円と米などの食糧を支援する。

人口減少対策

  • 山本
    久博

    若い人たちの働きがいのある雇用の場と所得を増やすことが最優先である。また、県出身者をはじめとした関係人口・交流人口を増やしていくことで将来の移住にもつなげていきたい。秋田県の特徴でもある豊富な自然のエネルギーを活用して、一刻も早く雇用の創出と県民の所得向上を実現する。
  • 村岡
    敏英

    アフターコロナの価値観の転換は、地方への流入人口拡大の大きなチャンスである。自然再生エネルギーが豊富に賦存し、自然環境に恵まれ、災害が少なく、教育水準も高い本県の特性をPRし、リモートワークによる本県移住を促進する。そして、市町村や民間と協働して、こうした支援や対外発信を担う組織づくりを行う。
  • 佐竹
    敬久

    夢の持てる就業環境の整備に向け、農林水産業の成長産業化、ポジティブな企業の育成、起業の支援や企業誘致によりバラエティに富んだ産業の集積を進める。同時に、若者の県内就職、Aターン、テレワーク、ワーケーションなど、様々な形態での人材誘致を進めながら、結婚から出産、子育てまで一貫した支援を行う。
  • 相場
    未来子

    最低賃金を全国一律1000円(いずれ1500円)にすること。非正規から正社員へ誘導する奨励金制度をつくる。長時間労働をなくし、有給休暇が消化できる魅力ある職場づくりを進める。高校卒業までの医療費の無料化、遠距離通学高校生への通学費補助など、子育て支援を強化する。

農林水産業の振興

  • 山本
    久博

    秋田県の農産品は世界に向けて十分な競争力がある。それを全国・世界中に伝える広報戦略、特に県内クリエーターの活用にもっと力を注ぐ。加工品づくりも県外に負けている。ライブカメラによる圃場の管理、ドローンの導入や様々な自動化など、若い担い手が挑戦したくなるような新しい取り組みをサポートをしていきたい。
  • 村岡
    敏英

    米価が大幅に下がると園芸との複合経営等も厳しくなる。主食・飼料・加工米の生産および加工施設の充実、輸出拡大・販路拡大を実現し再生産可能な米価戦略を実施、稲作をしっかり守る。また、畜産酪農振興・林業(加工・植林等)・水産業(環境・加工・漁港整備)の支援を拡充し、稼げる産業に推進し農林水産業を守り抜く。
  • 佐竹
    敬久

    「サキホコレ」の市場デビューを成功させるとともに、園芸メガ団地や大規模畜産団地の形成、スマート農業化を通じた複合型生産構造への転換を進め、食糧供給基地としての役割を果たしていく。脱炭素化の流れを追い風に、間伐、再造林、木材利用の拡大など、林業・木材産業の総合的な振興を進める。
  • 相場
    未来子

    米の他、野菜、花きの栽培、畜産飼育の技術を高めるため指導員を増やす。疲弊する農村は農地の集約化、大規模経営で活路は見えない。大中小を問わず、支援を行い、食糧基地秋田に参加できるようにする。食品加工産業を育成する。

医療・福祉

  • 山本
    久博

    ICTを活用した遠隔医療なども進めるほか、緊急搬送体制を強化する。また福祉の現場で働く人たちの待遇改善とともに、ニーズ・声を丁寧に聞き取り政策に反映させる。終の棲家として選んでもらえる秋田を作っていく。
  • 村岡
    敏英

    病院とかかりつけ医の連携を強化し、まず身近なかかりつけ医で診てもらい、いつでも必要に応じて病院で高度な医療サービスが受けられる体制を構築します。さらに、病院のベッド数の削減が行われないよう国に働きかけるとともに、個々の支援を行う。
  • 佐竹
    敬久

    秋田大学や医師会等と連携し、地域医療体制を守るとともに、これを支える医療人材を確保・育成する。運動や減塩、喫煙、自殺予防など各分野で健康寿命日本一を目指した県民運動を進める。児童虐待や引きこもり、女性へのハラスメントなどに一元的に対応する複合相談施設の設置や里親による家庭養護の拡大を進める。
  • 相場
    未来子

    国の示す公立・公的病院再編統合は返上します。国保税軽減のために子どもの均等割り課税をなくします。介護保険料の減免制度を拡充します。福祉職場の待遇改善に力を入れます。

教育・子育て支援

  • 山本
    久博

    県立大・教養大の強化と、こども病院・病児保育機能の整備や、保育料・子どもの医療費ゼロを目指す。子どもたちや若者たちが夢を語れる開かれた知事室にし、夢の実現を後押しするべく政策を常にアップデートします。民間の子育て支援や引き籠もり支援、こども食堂や地域食堂などの活動を積極的に支援する。
  • 村岡
    敏英

    女性が安心して子供を産み育てることを社会全体で支える「秋田女性活躍10カ年戦略」を打ち立て、新たに起用する女性副知事のもと、給料格差是正、人材育成・登用、育児・介護のための休暇・休業制度の充実などに取り組み、働き方や子育て環境日本一を目指す。
  • 佐竹
    敬久

    少人数学習やICTの活用による学力向上とともに、自ら考え行動する「生きる力」を育む。地域に根差した特色ある高校の配置のほか、県大、教養大のそれぞれの特徴を伸ばし存在感を高める。保育所、放課後児童クラブ等の整備、保育料や医療費助成、子育て支援団体のネットワーク化など、多方面から子育てを支援する。
  • 相場
    未来子

    1クラス20人学級の推進。教職員の多忙化解消。保護者の経済状態、婚姻の有無にかかわらず教育費の無料化を図る。学校給食の無料化。給付制奨学金の実現。

災害対策

  • 山本
    久博

    命を守るための行動を取るための防災教育も危険な箇所への対策などのハード面同様に必要。また交通網を途絶えさせない対策も必要。喫緊の課題はコロナ対策だが、コロナ対策にしてもアルコールやマスクなどの必需品も地震なども含めた災害によって物流網がとだえることに備えた備蓄も大事だと考えている。
  • 村岡
    敏英

    消防・警察・自衛隊・医療・防災関係職員等が連携して訓練を受ける「災害救助総合防災訓練センター」と「大型備蓄倉庫」を秋田市の自衛隊新屋演習場に整備することを国に要請し、実現を目指します。また、普段から災害の種類に応じた防災訓練を県内各地で行うとともに、自主防災機能や積雪時の助け合い機能の強化を図る。
  • 佐竹
    敬久

    豪雪により大きな被害を受けた果樹、農業用ハウスの復旧に手厚い支援を行う。その上で、河川、道路などライフラインの強靭化等ハード面での対策を計画的に進めるとともに、多様な情報伝達手段の確保、要援護者にも対応した避難所・備蓄の確保、防災意識の向上と自主防衛組織の充実など、地域防災力の強化を進める。
  • 相場
    未来子

    河川の浚渫、伐木を進め水害対策を講じる。幹線道路へ防雪柵設置を進め、地吹雪対策を行う。防災パトロールを常態化し、未然に事故防止を可能にする。雪下ろし事故を防ぐために、集団で雪下ろしできるように組織する。

再生可能エネルギー戦略

  • 山本
    久博

    今後の洋上風力発電事業を地域に根ざしたものへ大幅な軌道修正を行い、これを呼び水に新しい仕事を作り県民所得を増やす。県外の大手企業にお任せの現行の洋上風力発電計画は見直し、環境と景観に影響を与えない遙か沖合での浮体式洋上風力発電に切り替え、富を地域に届ける県民による県民のための風力発電にしていきたい。
  • 村岡
    敏英

    洋上風力発電を秋田がリードし発展に繋げるために、国の法人税の税制優遇を要望し、企業誘致に全力で取り組むことで、新たな産業・雇用の創出に繋げる。また、「電源立地地域対策交付金」を取り入れるよう強く国に要請し地域の発展に繋げる。自然環境への不安の声を関係機関に働きかけ課題解決に果敢に取り組む。
  • 佐竹
    敬久

    環境に配慮しつつ、豊富なポテンシャルを有する風力、地熱、バイオマス発電の導入を進めるとともに、洋上風力発電整備に向け、部品、資材供給やメンテナンスの拠点化、さらにはバッテリーやEV部品など関連製造業の集積を促進する。また、住宅への供給、CO2フリーの工業団地の整備などにより地元利用にも取り組む。
  • 相場
    未来子

    大規模洋上風力は、健康被害について科学的知見が確立されていません。野鳥や漁業への影響も精査されておらず、雇用効果も不明です。県民合意のない洋上風力は中止し、秋田県の持つ地熱やバイオ、豊かな水を活用する小水力発電に取り組みます。電力の地産地消をすすめます。

最も訴えたいこと

  • 山本
    久博

    これからの秋田県に必要なのは、子ども達の未来を考えた方向へ進路を決める民間人の決断力と行動力だと思います。私は政治のプロではありませんが経営者の視点で見れば、県庁にもまだまだ変えるべきところがたくさんあります。秋田の未来を思う私の強い想いは必ず県民の皆さんと、後に続く子供さんの役に立つはずです。
  • 村岡
    敏英

    すぐに取り組むべきはコロナ対策。同時に、これまで10数年以上で加速化した人口減少対策に取り組むと共に、魅力ある秋田ブランドのセールスの先頭に立つことで、この秋田を「停滞・衰退」から、「躍進」へと変えたい。知事自らが県民の声を直接聴き、新しい発想と「行動力」「発信力」で秋田再起動を実現したい。
  • 佐竹
    敬久

    知事は大きな権限を持つ自治体の長として、県民の幸福のため、その使命と責任を果たしながらも、国や大きな権威、特定の利権に従属することなく、県民と県民の代表者である議会の意見を公平・公正に尊重する姿勢を保つこと。同時に一県民であることを忘れず、県民に溶け込みながら、生活者本位の幅広い思考を常に持つこと。
  • 相場
    未来子

    県民の声を聴いて、いのちとくらし最優先の、あたり前の県政をつくる。どんな性に生まれても、自分らしく生き生きと暮らせる秋田にしていきます。