2009.06.22 (Mon)
甘えて甘い飴と鞭
第4作。母子家庭にて。甘いお仕置き風景。
![ちょっぴり羨ましいお仕置き図](data:image/gif;base64,R0lGODlhAQABAAAAACH5BAEKAAEALAAAAAABAAEAAAICTAEAOw==)
【甘えて甘い飴と鞭】
「痛いよぉ‥‥お母さぁん」
「よしよし、痛いね。でももうちょっと我慢。かなたはいい子だから頑張れるわね?」
「うん‥‥うぅ~、痛いよ~」
止むことのない執拗な打撃にすすり泣きながらも、かなたはじっと母親にしがみついてお仕置きを受け続ける。対する母親の蓮子は、左手で髪をなでてかなたをあやしながら、他方の手ではお尻を平手して苦痛を与える、という相反する行動をもうかれこれ30分は続けている。この家庭ならではの、『アメムチ教育』なる日常風景の一環である。
「いたぃっ‥‥! ぐすっ、お母さんお母さぁん‥‥」
「よしよし、好きなだけ甘えなさい。でもお仕置きはまだまだ続くからね」
かなたの小さな身体がびくんと強張るのを見計らい、少し痛む程度にパチンと平手打ちを浴びせる。叩かれたかなたは一瞬お尻を浮かせ、次の痛みに備えてますます蓮子の胸に顔を埋める。そんな大人しい我が子の様子を見て、蓮子は自らの教育が上首尾であることを実感した。いたずらの過ぎた我が子を反省させると同時に、甘えたがりなかなたを落ち着かせることができる、これは、苦悩の末に蓮子が考え出した、愛しい我が子への特殊な教育法であった。
かなたが学校に通い出してからというもの、親子離れ離れの時間が増えるにつれ、かなたは必要以上に母親の蓮子に甘え始めるようになった。もともとかなたを溺愛していた蓮子は、それが母親が恋しくなった子どもが取る衝動だとわかっていたし、甘えたいなら思う存分甘えさせてあげようと言うのが自分の教育方針であるから、別段苦にもならないことだった。
しかし近頃になって甘えんぼが度を過ぎるようになり、帰宅後はずっとべったりで離れない上、少しでも席を外そうものなら途端に駄々っ子になったりいたずらで反抗するので、蓮子はしばしば手を焼くようになった。やむなく方針転換した蓮子は、悪さをすればちゃんと罰を与えることに。ただそれだけでは甘えたがりのかなたが可愛そうなので、お仕置き中にも目一杯甘えさせてあげるように、抱っこしてあやしながらお仕置きする、という一風変わった形に落ち着いたわけである。
この教育法を採って以来、かなたはますます甘えんぼになったような気はするが、少なくとも度が過ぎたいたずらは鳴りを潜めるようになった。代わりに小さないたずらが目立つようになったのが気に掛かるものの、溺愛母親の取った『アメムチ教育』はおおむね上手く行っているようだった。
「いたっ‥‥! あぁ‥‥お母さんお母さん‥‥」
「なぁに? かなた」
「‥‥お母さん大好き‥‥」
「あら‥‥ふふっ、お母さんもかなとのこと大好きよ。可愛いかなた、いっぱい甘えさせてあげるからね」
「うん‥‥ありがとう大好きお母さん‥‥」
密やかな母子間の甘い契約が交わされ、恍惚の表情を浮かべあったまま、なおも蓮子の教育という名の打撃は続く。一定感覚で刻まれる弾けた音と、「痛いよ~」と、か細く間延びした悲鳴。そして時おり紡がれる「お母さん大好き」との言葉。その旋律を感じながら、蓮子は自らの考案した教育法が間違っていないことを確信するのであった。
----------------------------------------------
【あとがき】
かなり間を空けての4作目です。幼く甘えっ子な息子と、そんな我が子を思い切り可愛がる母親とのお話です。
生来溺愛されて育ったかなたは、いつでも母親の温もりを求める甘えんぼさんに。
家では片時も離れようとせずに母親にくっついて、服引っ張ったりといたずら攻撃。抱っこしてあやしてくれるまで止まりません。
さすがに酷い時は蓮子もお尻を叱って教育するけれど、「お母さん大好き」の可愛い一言が嬉しくてついつい甘やかしてしまうご様子。
抱っこぺんぺんが『アメムチ教育』のメインとなるのもこの親子では必然だったのかもしれません。
文章は3人称語り&カーさん視点です。キーくんが幼すぎるためかなた視点は無理と判断してこの形になりました。
題名は『甘えて甘い飴と鞭』。
「甘えると甘くなる」という含みを持たせたものですが、最後は語呂の良さにこだわってこのように名づけました。
F/m。抱っこ姿勢。母子もので、場所は家庭内の一室です。
ほのぼの系なお仕置き図を描いてみたくて、抱っこぺちに決定。叩きやすいお尻の位置を決めるのに少々悩まされました。
色付けは初挑戦のアニメ塗りです。なんだか少し雰囲気が変わった感がありますが、通常の水彩塗りのほうが個人的には好みですね。シーンに応じて両方使い分けるようにしようと思います。
重視すると言ってた背景は、無地の壁と床で飾りも何もないのですが最低限の形はできました。あとは飾り付けを磨いて華やかな絵も描けるようにとただいま猛勉強中です。
こちらの絵のコメントは以上です。
【甘えて甘い飴と鞭】
「痛いよぉ‥‥お母さぁん」
「よしよし、痛いね。でももうちょっと我慢。かなたはいい子だから頑張れるわね?」
「うん‥‥うぅ~、痛いよ~」
止むことのない執拗な打撃にすすり泣きながらも、かなたはじっと母親にしがみついてお仕置きを受け続ける。対する母親の蓮子は、左手で髪をなでてかなたをあやしながら、他方の手ではお尻を平手して苦痛を与える、という相反する行動をもうかれこれ30分は続けている。この家庭ならではの、『アメムチ教育』なる日常風景の一環である。
「いたぃっ‥‥! ぐすっ、お母さんお母さぁん‥‥」
「よしよし、好きなだけ甘えなさい。でもお仕置きはまだまだ続くからね」
かなたの小さな身体がびくんと強張るのを見計らい、少し痛む程度にパチンと平手打ちを浴びせる。叩かれたかなたは一瞬お尻を浮かせ、次の痛みに備えてますます蓮子の胸に顔を埋める。そんな大人しい我が子の様子を見て、蓮子は自らの教育が上首尾であることを実感した。いたずらの過ぎた我が子を反省させると同時に、甘えたがりなかなたを落ち着かせることができる、これは、苦悩の末に蓮子が考え出した、愛しい我が子への特殊な教育法であった。
かなたが学校に通い出してからというもの、親子離れ離れの時間が増えるにつれ、かなたは必要以上に母親の蓮子に甘え始めるようになった。もともとかなたを溺愛していた蓮子は、それが母親が恋しくなった子どもが取る衝動だとわかっていたし、甘えたいなら思う存分甘えさせてあげようと言うのが自分の教育方針であるから、別段苦にもならないことだった。
しかし近頃になって甘えんぼが度を過ぎるようになり、帰宅後はずっとべったりで離れない上、少しでも席を外そうものなら途端に駄々っ子になったりいたずらで反抗するので、蓮子はしばしば手を焼くようになった。やむなく方針転換した蓮子は、悪さをすればちゃんと罰を与えることに。ただそれだけでは甘えたがりのかなたが可愛そうなので、お仕置き中にも目一杯甘えさせてあげるように、抱っこしてあやしながらお仕置きする、という一風変わった形に落ち着いたわけである。
この教育法を採って以来、かなたはますます甘えんぼになったような気はするが、少なくとも度が過ぎたいたずらは鳴りを潜めるようになった。代わりに小さないたずらが目立つようになったのが気に掛かるものの、溺愛母親の取った『アメムチ教育』はおおむね上手く行っているようだった。
「いたっ‥‥! あぁ‥‥お母さんお母さん‥‥」
「なぁに? かなた」
「‥‥お母さん大好き‥‥」
「あら‥‥ふふっ、お母さんもかなとのこと大好きよ。可愛いかなた、いっぱい甘えさせてあげるからね」
「うん‥‥ありがとう大好きお母さん‥‥」
密やかな母子間の甘い契約が交わされ、恍惚の表情を浮かべあったまま、なおも蓮子の教育という名の打撃は続く。一定感覚で刻まれる弾けた音と、「痛いよ~」と、か細く間延びした悲鳴。そして時おり紡がれる「お母さん大好き」との言葉。その旋律を感じながら、蓮子は自らの考案した教育法が間違っていないことを確信するのであった。
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【あとがき】
かなり間を空けての4作目です。幼く甘えっ子な息子と、そんな我が子を思い切り可愛がる母親とのお話です。
生来溺愛されて育ったかなたは、いつでも母親の温もりを求める甘えんぼさんに。
家では片時も離れようとせずに母親にくっついて、服引っ張ったりといたずら攻撃。抱っこしてあやしてくれるまで止まりません。
さすがに酷い時は蓮子もお尻を叱って教育するけれど、「お母さん大好き」の可愛い一言が嬉しくてついつい甘やかしてしまうご様子。
抱っこぺんぺんが『アメムチ教育』のメインとなるのもこの親子では必然だったのかもしれません。
文章は3人称語り&カーさん視点です。キーくんが幼すぎるためかなた視点は無理と判断してこの形になりました。
題名は『甘えて甘い飴と鞭』。
「甘えると甘くなる」という含みを持たせたものですが、最後は語呂の良さにこだわってこのように名づけました。
F/m。抱っこ姿勢。母子もので、場所は家庭内の一室です。
ほのぼの系なお仕置き図を描いてみたくて、抱っこぺちに決定。叩きやすいお尻の位置を決めるのに少々悩まされました。
色付けは初挑戦のアニメ塗りです。なんだか少し雰囲気が変わった感がありますが、通常の水彩塗りのほうが個人的には好みですね。シーンに応じて両方使い分けるようにしようと思います。
重視すると言ってた背景は、無地の壁と床で飾りも何もないのですが最低限の形はできました。あとは飾り付けを磨いて華やかな絵も描けるようにとただいま猛勉強中です。
こちらの絵のコメントは以上です。
アカト |
2009.06.22(Mon) 21:43 | URL |
【コメント編集】
おぉっ、こちらでも感想を! えっと、まずはいらっしゃいませ!w
早速、あとがきの感想返しを‥‥!
>塗り
はい、今回は勉強も兼ねて、アニメ塗りに挑戦してみました。
「SAIですぐデキる!2」というSAIのメイキング本に載っていたので、見よう見まねでなんとか仕上げまで。
初めてなのでちょっと手間取りましたが、ALL塗りつぶし&影を一括で描くというタイプなので素早く塗れるみたいです。
う~ん、塗りに時間かけたくない場合は結構いい塗りなのかも知れません(笑
>抱っこぺち
そうですね、絵板の感想返信でも書かせていただきましたが、抱っこぺち絵は難しいですね~。
この絵だとお尻を横にずらして何とかぺちできますが、お尻が反対側に逃げるともう大変(笑
よっぽどいい子でないと使えない、ということを踏まえた上で、最終的にこの姿勢に決まりました。
(あ、「抱っこぺち」という言葉はアカトさんからいただきました! お仕置きが「ぺち」の二文字で済むのでとっても便利です♪)
>最後に背景
うぅ‥‥マジメに描いた感想としては、まず構図を決めるのが大変すぎでした(泣
絵に合った背景を考えないといけなくて、さらにパースとかいうのも絵に合わせないといけなくてと、描き始めるまでにどれだけかかったことか...。
最初から背景も絵の構図と一緒に考えないと。今回の絵はいい勉強になりました。
あ、「グーグル画像検索 → 参考」の流れはお茶Kの常套手段でもありますのでご心配なく!(何
もしくは人様の絵(マンガとか挿絵とか)を参考に。そうでもないと今のお茶Kに絵になる構図なんて‥‥。はうぅ、何とかしないと。
それでは、絵の感想に掲示板・SS板の感想返しも含めてどうもありがとうございました。
早速、あとがきの感想返しを‥‥!
>塗り
はい、今回は勉強も兼ねて、アニメ塗りに挑戦してみました。
「SAIですぐデキる!2」というSAIのメイキング本に載っていたので、見よう見まねでなんとか仕上げまで。
初めてなのでちょっと手間取りましたが、ALL塗りつぶし&影を一括で描くというタイプなので素早く塗れるみたいです。
う~ん、塗りに時間かけたくない場合は結構いい塗りなのかも知れません(笑
>抱っこぺち
そうですね、絵板の感想返信でも書かせていただきましたが、抱っこぺち絵は難しいですね~。
この絵だとお尻を横にずらして何とかぺちできますが、お尻が反対側に逃げるともう大変(笑
よっぽどいい子でないと使えない、ということを踏まえた上で、最終的にこの姿勢に決まりました。
(あ、「抱っこぺち」という言葉はアカトさんからいただきました! お仕置きが「ぺち」の二文字で済むのでとっても便利です♪)
>最後に背景
うぅ‥‥マジメに描いた感想としては、まず構図を決めるのが大変すぎでした(泣
絵に合った背景を考えないといけなくて、さらにパースとかいうのも絵に合わせないといけなくてと、描き始めるまでにどれだけかかったことか...。
最初から背景も絵の構図と一緒に考えないと。今回の絵はいい勉強になりました。
あ、「グーグル画像検索 → 参考」の流れはお茶Kの常套手段でもありますのでご心配なく!(何
もしくは人様の絵(マンガとか挿絵とか)を参考に。そうでもないと今のお茶Kに絵になる構図なんて‥‥。はうぅ、何とかしないと。
それでは、絵の感想に掲示板・SS板の感想返しも含めてどうもありがとうございました。
お茶K |
2009.06.22(Mon) 23:42 | URL |
【コメント編集】
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いつもとちょい違う気がしたのは、そうか…アニメ塗りだったからか…!(すみません気づいてませんでした…)
抱っこぺちは、SSとかですと「具体的にどんな格好?」という細かいところは省けますけれど、絵ですと…ね。
抱っこぺちイラスト、めっちゃ大変だったと思います…お疲れ様ですっ!
背景は、すっげむずいですよね…。自分の場合は、グーグルで画像検索して、そっからパクってたり(ぇ
完全創作での背景は、難しすぎる…!