新型コロナの感染者が山陰で初めて確認されてから1年が経つ。松江市ではトークライブが開かれ変異ウイルスや収束の時期について専門家が本音で語った。

(京都大学ウイルス・再生医科学研究所 宮沢孝幸准教授)

「新型コロナウイルス、今はすごく混乱しているが数年経てば徐々に馴染んできてやがては普通の風邪になる。」

京都大学でコロナウイルスの研究に取り組んでいる宮沢孝幸准教授。松江市で開かれたトークライブで新型コロナについて語った。

全国で感染が広がっている変異ウイルスについては。

(京都大学ウイルス・再生医科学研究所 宮沢孝幸准教授)

「変異種で感染力が上がるのは当たり前。このウイルスは感染力が上がる方が有利になるから。病原性が高まることも一時的にはあるかもしれないがやがて下がる」

変異ウイルスの感染力アップは医学的に想定済み。

感染予防の徹底が重要だと話す。

(京都大学ウイルス・再生医科学研究所 宮沢孝幸准教授)

「飛沫を防止するためにマスクをすればいい。空気感染を防止するためには広い所にいればいい。あるいは換気をちゃんとすればいい。これに尽きる」

境港市出身のテレビ局プロデューサーで鳥大病院の特別顧問を務める結城豊弘さんと対談も。

東京オリンピックについては。

(京都大学ウイルス・再生医科学研究所 宮沢孝幸准教授)

「ウイルス学的にみるとオリンピックできるということになっちゃう。例えば日本に100万人入ってきたとする。その中に何人感染者がいる?たぶん10人もいない。」

(参加者)

「コロナがいつ収まるか不安だったが数年すれば普通の風邪みたいになって落ち着くよと言ってもらえたので安心した。」

最後にズバリ聞いた。コロナ収束はいつ?

(京都大学ウイルス・再生医科学研究所 宮沢孝幸准教授)

「正常化するまでもうちょっと時間かかるかもしれないが、まあ2~3年くらい。」