本日わたくし、ある大学院のオープンキャンパスに行ってきました
高校生くらいから、もしくはもっと以前から【心理学】というものに興味を持っておりました
定期的に心理カウンセラーや臨床心理士という仕事に対する関心が高まり、その度その種の本を買い漁り、調べるほどにハードルの高さを痛感し、自分の適性を疑い、諦めてきました
私は今、気象予報士の資格を取得し、運良くその資格を生かした仕事に就くことが出来ています
今のこの状況にとても感謝しています
誰に感謝していいのか良く分からないので、今私に関わってくれている全ての人達に感謝しているくらいです
気象予報士という仕事は経験がものを言う世界であります
私はまだまだぺーぺーで、これからも学ぶことが満載の状態です
もちろん、その学びの手を緩めようなどと思ったことはありません
しかし、心の何処かに【心理学を学びたい】という想いをずっと抱いておりました
数年前から、自己コントロールについて様々な本を読み、自身の心身の健康と目標達成のために、そこで得た知識を使ってきました
この知識をより深いものにし、もっと社会の役に立つことは出来ないだろうか、
そういった想いが、ここ最近、再び盛り上がってきていました
気象予報士としての勉強も続けている身でありながら、他のことにも手を付けていいものなのか、正直自分でも答えが出ていないのですが、
《やりたいことが見つからないという人が多い中、やりたいことがあるなんて幸せなことなのではないか…》
とも考え、取り合えず今の状況で可能な範囲を調べてみようと、オープンキャンパスへと出かけて行った次第です
そこでちょっとした衝撃を受けたんですよね
大学院の全体説明会が終わった後に、各コース別に分かれての説明・相談会に参加した時のことです
まず一発目に、
『基本的に社会人の入学を認めてはいません』と。
口、開いちゃいました
理由は、
『アルバイトをしながらでは研究は無理ですスケジュール的に不可能です
知力と意欲だけでなく、時間のある方に来ていただきたい』
とのことでした
お話をしていた先生方にお伺いしたところ、今まで社会人がその大学院で学んだという前例はないそうです
その後、各研究室に在学中の院生に質問できる時間があったので、それが本当に無理なことなのかを聞きに行きました
私が質問した院生の方(女性)は、1度社会に出た経験がおありで、9年間の社会人生活の後、会社を辞めて、この4月から大学院に通っているそうです
『失礼ですが、ご実家ですか?』
と聞くと、
『いえ、家賃を払っています。今までの預金で生活し、アルバイトさえしていません』
と。
なんだかんだと遅くまで学校にいることが多いそうです
それも毎日
毎日って、週5日じゃないんですよ
週7日ですって
確かに、人の心を扱う学問、生半可な勉強では困ります
とはいえ…
どうなんでしょうか。。。。。
彼女のような学生はまずいなく、親からの援助で成り立っている人がほぼ全員
学校側も、そのような状況を望んでいるようでした
皆、志高く、ただのすねかじりでないことは分かりますが、不景気と騒がれている今のこの世の中で、経済的にそれを許す家庭がそうあるものでしょうか
社会人を1度辞めて、一切の収入源がない状態で2年間勉強に打ち込める環境の人間がどれくらいいるものなのでしょうか
もちろん、社会人を受け入れる体制が整っている大学や大学院も存在します
今日行った大学院の、そのコースがたまたまそういうところだった、ということもあります
しかしながら、私は思います
社会人になってからの学びをもっとサポートする体制があってもいいのではないか、と。
恥ずかしながら、今思い起こせば、私が大学へ進学した理由は、《あと4年間、自由な時間が欲しい、社会に出る猶予が欲しい》というような不純なものでした
今では反省しています
日本全国、私のような学生ばかりではないとも思っております
けれど、社会に出てから
《学びたい!》《やりたいことが見つかった!》
と思う方も多いと思うんです
そして、この社会に出てからの想いは、より真剣なものだとも、私自身、感じているところでもあります
かの【ゆとり教育】は、たったの数年で崩壊し、日本の教育レベルの低下が問題視されていますが、大事なのは子供達の教育だけでしょうか
無論、これからの日本を背負って立つ子供達の教育は大いに大切です
しかし、今この日本社会に貢献したいと願っている社会人にも、必要な教育を受ける体制や助けがあったら、大いに喜ばしいことだと、私は思います
社会に出てからの経験は、それはもう有意義です
今日の説明会でも、お一人だけ
『そうは言っても、私は社会人の心構えを持った方に来ていただきたいと思っています。在学中には実際に患者さんのカウンセリングを担当します。学生気分のままでは決して良いカウンセリングは出来ません』
と話していた教授がいらっしゃいました
全くその通りだと思いますが、矛盾していますよね
社会に出てからの経験は、学生生活では知り得ないことだらけです
私が、《心理学を学んで、それを生かすことで社会に貢献することが出来るのではないか》と考えたのも、社会に出ての経験があってこそです
特に辛い経験をした時こそ、それを強く感じました
モデルから気象予報士へと転職し、全く違う世界へ飛び込んだ時、働く時間帯が厳しかったこともあってのことだろうと推察されますが、心身共にバランスを崩した人を目の当たりにしました
感情の起伏をコントロール出来ず、職場で人目も憚らず何度も泣き出してしまったり、怒りをぶちまけてしまう人、体質や遺伝的要素を完全に越えて太り続けている人…
そんな環境に身を置いていた私も、精神的に追い込まれていると感じたことが幾度となくありました
ここ数年、日本は年間の自殺者が3万人を超え、先進国でトップを切っています
また、自殺にまで追い込まれなくても、心身共に健康を維持できるようなサポートを必要としている人はたくさんいると思うんです
自殺者の数が減ることを願っていますが、これをケアする人達が育つ環境は厳しいものです
考え方1つで、人は幸せにも不幸にもなれると言われています
今は専門機関に通って勉強をすることは難しく、それ相応の資格も保持していませんが(現在、日本にはカウンセラーの国家資格はなく、民間資格が幾つかあるだけ。そもそもカウセンリングは医療行為ではないので資格は要りません)、私が調べたり、経験したことの中で、気持ちをラクに切り替えられたり、腐らずに過ごせたりできるキッカケなどがありましたら、今後はこのブログ内でご紹介させていただこうと思っております
皆様の心身の健康と幸せを願っています
吾方 佑名
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