熊本県内で計34人感染 新型コロナ、病床稼働率4割超に

熊本日日新聞 | 2020年12月17日 19:36

 熊本県と熊本市は17日、新たに10~90代の男女34人(熊本市24、八代市3、玉名市、阿蘇市各2、合志市、益城町、菊陽町各1)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。30人前後の新規感染者が連日確認されており、県内の病床稼働率は初めて4割を超えた。

 17日午前10時時点の病床稼働率は前日比2・5ポイント増の40・5%。県医療政策課は「病床が逼迫[ひっぱく]している地域もあり、強い危機感を持っている」として、すぐに入院可能な即応病床の拡大と2棟目の宿泊療養施設の開設を急ぐ考えを示した。

 入院患者は10人増の162人(重症5、中等症24、軽症115、無症状17、確認中1)。ホテルでの宿泊療養は1人減の32人。

 菊陽町の10代男性は菊池高生。同校での感染確認は9人に増えた。八代市の20代の女性保育士は宇城市の保育園に勤務しており、園は17日からの臨時休園を決めた。

 熊本市中央区新市街の飲食店「クラブ ゼロ」のクラスター(感染者集団)には新たに20~30代の女性客3人が加わり、感染者は26人に広がった。

 県内での感染者数は17日現在で計1376人(うち熊本市756人)。12月でみると354人となり、これまで最多だった8月の329人を超えた。(高宗亮輔、内田秀夫、久保田尚之)

熊本県内の新型コロナウイルス感染状況一覧
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