連日、変異株関連の患者が増え続けています。北海道内では新型コロナウイルスで2人が死亡、新たに56人が感染し、「変異ウイルスの感染疑い」も33人確認されました。
北海道内では3月30日、「変異ウイルスに感染した疑い」がある患者が札幌で25人、函館市で1人など合わせて33人確認されました。
これで北海道内では「感染」と「感染疑い」の患者が合わせて286人となり、このうち札幌では全体の8割にあたる238人が確認されていて、変異ウイルスの感染が急速に拡大しています。
また、札幌では「通所介護事業所」で従業員と利用者、合わせて5人が感染する新たなクラスターが発生し、このうち4人は「変異ウイルスに感染した疑い」があるということです。
一方、北海道内では新型コロナウイルスの患者で札幌の80代男性と70代女性の2人の死亡が確認されました。
新たな感染は札幌で33人、函館市で4人、上川地方で9人など合わせて56人となり、依然として札幌を中心に感染拡大傾向が続いています。
札幌市では変異ウイルス関連を含め、連日新規感染者の確認が相次いでいて、感染対策ができない場合「外出・往来自粛」の要請がされています。
【札幌の外出・往来自粛解除条件と現状】(3月29日現在)
●現状 感染者:318人(週) 病床数:207床
●解除条件 感染者:293人(週) 病床数:110床
この病床数を押し上げているのが「変異ウイルス」です。
札幌の207床中、約7割が「変異ウイルス」関連。札幌市では無症状でも「変異ウイルス」に感染、または「疑い」がある場合は原則入院としています。
これまで北海道内で確認されている「変異ウイルス」の「感染」と「疑い」は計286人。
その8割を超える238人が札幌市で確認される状況が続いていて、「外出・往来自粛」要請がされている4月16日までの3週間でどこまで抑え込めるのか。一人ひとりの感染対策が鍵を握っています。