【祝福手記】DeNA・三浦監督の長女、なぎさ記者「心の底からホッとしています」
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DeNA・三浦大輔監督(47)の長女で、サンケイスポーツ競馬担当の凪沙(なぎさ)記者(23)が手記を寄せた。開幕9試合目でつかんだ監督初勝利。就任決定時のエピソードや、戦いに挑む父への思いなどをつづった。
ファンの皆さまをはじめ、選手の皆さんやスタッフの皆さん、横浜DeNAベイスターズに携わる全ての皆さま。今シーズン初勝利おめでとうございます。そして、もちろん父も監督としての初勝利おめでとう。
「柄にもなくうるっときたよ。ここまで長かったけど、勝てて本当に良かった。めちゃくちゃうれしい!」
試合後、電話で話した父の第一声でした。開幕から1週間以上も勝てない苦しい日々。悔しさをにじませながらも、めげずに前を向き、次の試合をどうやって勝つかを常に考える父の姿を見てきただけに、心の底からホッとしています。「家族の励ましもうれしかった。明るく接してくれて助かったよ」と言ってくれたので、私自身も報われた気持ちになりました。
「勉強するときはする。遊ぶときは遊ぶ。どっちかにしなさい」
これは私が学生時代によく言われていた言葉で、父自身も現役時代からオンとオフの切り替えを大事にしてきました。監督になった現在も、そこはしっかりしていると思います。ただ、1軍の監督になってからはオフの時間が短くなった気がします。本来はオフである家にいるときも、自室で仕事の資料などを見ているオンの時間が明らかに増えているからです。このままでは143試合もたないのではと、母と心配するときもありますが、監督とはそれだけ過酷な仕事なのだと痛感する日々です。
「来シーズンから1軍の監督になります。つらい思いをさせてしまうかもしれない。でも、最後には絶対いい思いをさせるから、ついてきてください。支えてください。お願いします!」
昨季終了後に父から言われた言葉です。家族としてできることは精いっぱいサポートしようと心に決めた瞬間でした。私は父のこの言葉を信じていますし、父も自分自身を信じて、最後まで戦ってほしいです。
秋には、再びお祝いの手記が書けることを切に願っています。その日まで苦しいこともたくさんあると思いますが、横浜一心、ファンの皆さまの応援をよろしくお願いいたします。(三浦凪沙)