県内のクラスター 同じ遺伝子系統が存在
新型コロナウイルスのクラスターについてです。
去年10月から12月に発生したそれぞれのクラスターに同じ遺伝子系統が存在していることが分かりました。
これは県が開いた新型コロナウイルス感染症の事例検討会で県の感染症対策コーディネーターの大西基喜医師が報告しました。
それによりますと去年10月からことし1月までに感染が確認された1部の患者についてウイルスの遺伝子を分析した結果、いくつかのウイルスが同じ遺伝子系統であることがわかりました。
去年10月、弘前市内の接待を伴う飲食店で起きた大規模クラスターのウイルスは11月に判明した八戸市内の介護施設クラスターや弘前保健所管内で12月に発生した学校クラスターなどと遺伝子系統が同じでした。
また去年11月、青森市内の接待を伴う飲食店で起きたクラスターは同じ時期に八戸市内の飲食店や職場で発生したクラスターそれに感染経路不明の感染者と同じ遺伝子系統でした。
大西医師は同じ遺伝子系統のウイルスの感染者は長くても3か月ほどで見られなくなり県内で特定の系統がまん延する状況ではないと報告しました。
★県感染症対策コーディネーター 大西基喜 医師
「例えば夜の街で常に潜伏してどこかでまん延しているという状況ではない(ことし)1月以降、この系統は全く顔を出していません (ウイルスが)あちこちに行きはしたが感染制御ができた」
県内ではきょう判明した分も含め26件のクラスターが発生しており大西医師は新たな系統のウイルスが県内に入り込むことで感染者が発生していると分析しています。