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久々の電車の乗車拒否にあいました。

本当に大変でした。クタクタでした。

長いですが、一人でも多くの人が読んでくれ、シェアしてくれると嬉しいです。

ちなみたまたま拒否にあったわけでなく、車いすユーザーだと今の時代にもよくあることです。

だから変えていくために、読んでもらえると嬉しいです。


 

41日、2日の一泊二日、ヘルパーさん、友だち、子ども2人、私の合わせて5人で、熱海の来宮に旅行に行きました。

本当は沖縄に行く予定が、感染者増加で泣く泣く諦め、代わりにどこか行きたいな、と思いました。

 

条件は、電車で行ける、移動距離が少ない、宿は駅から歩ける範囲で子どもが過ごしやすい。

そこで思いついたのが来宮、来宮神社!

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事前にインターネットで、来宮駅の構内図を確認し、1Fの図の表示しかなく、上りホーム側に階段が。

下りなら階段なしなのかな、と思い、行ってから考えようとなりました。

 

小田原駅→熱海駅→来宮駅のルートで行く予定が、JRは車いす対応に時間がかかることが多いので、余裕をもって、乗りたい時刻の30分前に小田原駅に到着。

小田原駅の改札で

「来宮までお願いします」と伝えると

駅員Aに「案内は15分前にするので、そのころにいらしてください」と言われる。

 

小田原かまぼこやお菓子を買って、再度窓口へ。

「お願いします」と伝えると

駅員Aに「来宮駅は階段しかないのでご案内ができません。熱海まででいいですか?」

と言われる。

私「いや、来宮までお願いします」

 

駅員A、どこかに問い合わせている模様。

駅員Bが出てきて「熱海まででいいでしょうか?」

私「いや、来宮までお願いします」

駅員B「階段しかないので、ご案内できません。熱海まででいいですか?」

私「いえ、私は30分前には来ていて、どうしてもこの電車に乗っていきたいです。駅員さん34人集めてもらい、階段を持ち上げてください」

駅員B「熱海駅はそのような対応はしていません」

私「どうにかお願いします。レストランもホテルももう予約しているので、この電車で行きたいです」

駅員B「少々お待ちください」

 

すでに乗りたい電車が行ってしまう。30分前には来ていたのに、、、

 

駅員C「来宮駅はお使いいただけませんので、熱海駅までで。その後はご自身でお考えになってください。」

私「どうやって?」

駅員C「タクシーなど」

私「ではタクシーを調べてください。車いすごと乗れるタクシーはだいたい1か月前の予約なので厳しいと思いますが」

駅員C「そうですか。では一応調べますが、代金はお客様負担で」

私「駅は公共交通機関です。駅員さんを34人、集めてくれませんか?」

駅員C「熱海駅は一切そのような手配は行っておりません」

私「ではCさん、一緒にお願いします。」

駅員「管轄外です。できません」

私「バリアフリー法がありますよね。車いす対応をお願いします」

駅員C「利用者3000人以下の駅は対象ではありません」

私「障害者差別解消法があり、エレベーターがない駅は、合理的配慮としてほかの手段で対応していただく法律があります。エレベーターを作ってほしいと言っているわけではなく、エレベーターがないならば、それ以外方法で対応する義務があります」

駅員C「現状としてできかねます」

 

このやり取りを、合計1時間繰り返しました。

 

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この間、子どもたちがずっと、一緒に立って、待っていてくれたことがありがたい。

改札に座る場所はなかったし、まさかこんなにも難航するとは。

買ったばかりのかまぼこ、お菓子が役に立ちました。

 

ちなみにこのやりとりは記録のため携帯で撮影しました。

 

タクシー会社の電話番号をもらいましたが、対応できるかは、わかりませんとのこと。

とにかく熱海駅まではいくしかないと、予定よりも1時間遅れて電車に乗せてもらう。

 

熱海駅に到着。

すると駅員4人が待っている!

駅長D「今回は駅長の私がいたので、対応させていただきます」

私「小田原駅で、熱海駅は一切対応しませんと言われたのですが」

駅長D「私がいたので、一緒にご案内します」

 

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熱海駅で伊東線に乗り換え、やっとの来宮駅到着。











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駅員4人で車いすを持ってもらい、階段を運んでもらう。私はヘルパーさんに抱っこしてもらう。

 

私「ありがとうございます。では明日の帰る時はどうしたらいいですか?」

駅長D「できる範囲でご対応します。

何時にお帰りですか?事前にお電話ください。(熱海駅の電話番号をもらう」

 

夕方、駅に電話をし、翌日の乗りたい電車を伝える。

 

翌日、乗りたい電車の30分前には、来宮駅に到着。すでに駅員さんスタンバイ。

 

私「次からはどうしたらいいでしょうか?」

駅長D「できる限りのご対応をします」

私「どうしたらいいですか?」

駅長D「では電話番号を調べ、後程、お渡しします」

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駅長D「ここが総合承りの窓口の電話番号です」

私「いつまでに電話すればいいですか?」

駅長D「いつまでというよりも事前に」

私「私は事前にホームページで来宮駅の構内図を調べてきて、階段のことがよくわからず、かつ連絡が必要なこともわかりませんでした。

私以外の人のためにも、もっと情報を広めて下さい。」

 

 

簡単にまとめると、以上のようなやり取りの二日間でした。

 

疑問なのが

・小田原駅と熱海駅が言うことまったく違ったところ

・どうして急に熱海駅の対応が変わったのか

・駅長Dさんは丁寧だったけれども、車いすへの対応をしたことがないようで、まったくわかっておらず、私が質問したら、それを調べ、対応してくれる形だった。

車いすユーザーは利用者に入っていないのか。

 

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そしてこの移動や交渉の合間に、新聞社数件に電話をし、帰る時は取材に来てもらったので、これから記事になる予定です。

JRへの取材依頼は最低一週間前だそうなので、新聞社としてはこれから取材をしていくと思います。

 




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正直、ここまでの乗車拒否は初めてでした。

階段しかない駅では、時間はかかっても、駅員を集めてくれ、持ってくれるからです。

車いすユーザーが利用者として想定されていないと、改めて痛感したし、これをもっと可視化していかないといけませんね


正直、私もここまでしたくありません。

交渉したり、記録を撮ったり、メディアに連絡したり。

せっかくの旅行がクタクタでした。

本当に疲れました。

 

でも声を上げていかないと何も変わりません。

しかも声を上げ続け、味方を増やし、一緒に考えてもらい、たくさんの人で動いていかないと変わりません。

車いすユーザーは確実にこれから増えるし、高齢者やベビーカーユーザーにとっても同じ困りごとがあるので、一人でも多くの人に知ってもらい、誰でも安心して使える公共交通機関になってほしいです。

 

 










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