中国人「ボーヤンが羽生に追いつくことは可能なのか」

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中国人からの愛のムチ?「ボーヤンと羽生の間にある高い壁」

中国微博で

「ボーヤンと羽生結弦の差はどれほどあり、将来的に追いつくことは可能なのか」
という記事があったので見てみました。かな〜〜〜〜〜りおもしろかった。自動翻訳で分かる部分だけw
ダイジェスト翻訳ですがご容赦くだされw

なんかロシア女子を見る日本人と似たような感覚を感じました…w

 

https://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309634282611387218469


 

その差は極めて大きく、正確には乗り越えられない壁があるが、アプローチの方法にはいくつか希望がある。

このスポーツは競技生活のピーク時期が非常に短く、また未来が年齢とともに大幅に改善されるというわけでもなく、身体的衰退や怪我の脅威に直面する可能性が高い。ボーヤン・ジンはフィギュアスケートの男子シングル界において殊更若い選手といわけでもない。羽生は彼の2歳年上である。

これは私の回答である。この回答の中では、羽生の才能についてあらゆる面から議論している。彼は確かに不世出の天才である。この回答の中では、ボーヤンの状況を中心には触れていない。

(中略)

羽生は実際、男子シングルスにおいて圧倒的な実力を持っている。彼はオリンピックチャンピオンになるために、何か特定の分野に頼ったわけではなく、技術面・芸術面全ての面において秀でている。表現力は世界でトップである。
これは男子シングル競技における世界記録である。現在までの、3つの世界最高スコアが自分のスコアということだ。ボーヤンの最高得点は12位である。羽生とは27点差がある。

現役男子シングル選手の成功ジャンプ一覧
羽生結弦:4t, 4s, 4lo, 4lz
ネイサン・チェン:4t, 4s, 4lo (B級試合でのみ成功), 4f, 4lz
ボーヤン・ジン:4t, 4s, 4lz
宇野昌磨: 4t, 4lo, 4f
パトリック・チャン: 4t, 4s
フェルナンデス: 4t, 4s

ジャンプの種類からいくと、羽生は4種類の四回転を飛ぶことができるのに対しボーヤンは3種類である。そのほかにも大きな差はある。羽生のジャンプは、彼の背中を追いかける他の選手にとっては到達が難しいほど質が高い。彼の3Aは、難しいコネクションと高い完成度のおかげで、4Sと同等の技術点を獲得することができる。彼は男子シングル選手の中で唯一、すべての種類のジャンプを難しいトランジションから飛ぶことのできる選手だ。

ショート・フリーのすべての三回転・四回転ジャンプに、前後の難しいコネクションが組み込まれている。間違いなく、これはジャンプをより困難でリスキーなものにさせるが、同時に高いGOEボーナスを得ることができる。

(中略)

同時に、ボーヤンは常に小さな天才と呼ばれてきた。彼は4Lzのみ完璧に安定して飛ぶことができる。より難度の低い2つの四回転4Tと4Sの安定感は一般的である。昨シーズンの4Lzの成功率は65%だったのに対し、4Sの成功率は43.8%、4Tの成功率は47.9%、3aの成功率は67.9%であった。

ボーヤンは15~16年のシーズンで高難度のプログラムを試みたが失敗した。その結果、この直近3シーズンはジャンプの難易度を全く上げていない。したがって、ボーヤンは3年前まで世界のジャンプ難易度をリードしていたが、現在はそうではないと言えよう。米国には5種類の四回転を跳ぶ選手がいる。また羽生は毎シーズン高いGOEを獲得する。それにもかかわらず、我々のコーチはボーヤン・ジンの優位性について繰り返し強調する。不思議なことである。

(中略)

羽生の4Lz+3Tはとても成熟して見える。

 

@昂呦AngU による、羽生を含めた主要選手のCOPスコアシステムにおけるGOEランキング

 

続いてスケーティングとフットワークの難易度について見ていこう。
ボーヤンジンは有名な現役ジャンパーとして見なされるべきだろう。羽生結弦と比べて特にアドバンテージがあるわけではないが、とりわけ弱点があるとも言えない。しかし、演技構成の面においては現役選手中下位に属すると言って良い。

(中略)

この表は2016年におけるトップ選手のトランジションの量を示している

2016年GPFフリーにおけるトランジションとステップ


青はクロスオーバーと言って、両足で行う最も簡単な、スピードを得るためのステップだ。
オレンジは片足ステップを含む難しいステップで、高レベルのスケーティングが要求される。
羽生の片足ステップは80%にも上る。ボーヤンは、難しいステップは両足ステップよりも少ない。

 

羽生のクレイジーな滑走ルートマップは、基本的に難しいステップで満たされている。これは今シーズンのチャートである。

 

下は各選手の各ジャンプの高さの統計である。ボーヤンのジャンプの高さもトップレベルだが、羽生は3A、4S、4Tのすべてのジャンプを60.1cmの高さに正確にコントロールできており、ジャンプのパワーが異なっている。すべてのジャンプの高さに一貫性があり、ボディコントロール能力が優れており、素晴らしいジャンプ技術である。それゆえ羽生の安定性は他の選手よりも優れており、様々な難点を巧みに結びつけることができるのである。

※右側は回転毎秒




 

羽生の3Aスコアは、他の男子シングルの4Sの得点を越えた。

 

3Aの前後にツイズルを挟むことは非常に難しく、羽生のみがこのような3Aを飛ぶことができる。

 

この羽生と他選手とのギャップを「才能の違いだ」として片付けてしまうのは危険だ。羽生のスケートに対する関心と愛は、他とは明らかに異なるレベルにある。

羽生はわずか17歳の時、彼はロシアのアイスダンス金メダリスト夫妻にの元に、ロミオ1.0の手直しを頼みに行った。その時その夫妻は、羽生についてこうメディアに語った。「彼の日々のトレーニングに対する関心と献身は、まるでこれが人生最後の日であるかのようだ」と。羽生はスケートに人生を賭けていると話す。ただの努力だけではなく、そこにはスケートへの人生を賭けた愛と理解が存在するのだ。

同時に羽生は稀にみる高い知能を持つ選手でもある。彼はジャンプのミスをしてから数秒で、残りのジャンプの計算をすることができる。

今回のオリンピック直前の怪我により、彼は三ヶ月近く氷上練習の断念を余儀なくされた。オリンピックのわずか一ヶ月前に氷上に戻った(史上初のアジア人女性五輪女王である荒川は、一日氷に乗らなければ取り戻すのに2、3日はかかると述べている。3日乗らなければ一週間という計算になる)。

その間彼は論文を読み、氷上でのイメージトレーニングに取り組んだ。コーチのブライアン・オーサーは自伝の中で、羽生は解剖学と運動物理学を自ら学び、身体をコントロールすることでスケートに役立てていると語った。
彼は以前、ただトレーニングをするだけでなく、インスピレーションを得るためにたくさんの事にチャレンジしたいと語った。彼が史上最高得点を2回破り、オリンピックの二連覇を成し遂げるに至った陰陽師では、彼はすべてのジャンプのタイミングが正確に合うように自身でサウンドトラックの編集をした。またその後、晴明を演じた野村萬斎にも直接指導を仰ぎ、全体の振り付けの修正にも参加してもらった。

 

15年のNHK杯において、羽生はボーヤンよりも60点近く高い得点を叩き出した。これだけで二人の間に立ちふさがる高い壁を示すには十分であろう。

(終)


同じ中国人だからこそ言える辛口意見だと思いました。

 

ボーヤンは良い子です。可愛い子です

でも、もしかしたら優しすぎるところがあるのかもしれないな〜
と読んでて思った。

 

追いつく必要なんてないよ
ボーヤンにはボーヤンにしかない良さがあって愛されてるんだから


でも、やっぱりアスリートだし勝ちたい気持ちはあると思う。

ボーヤンも今シーズンはとても芸術性が増しているらしい(まだ見てないけど)し
平昌を終えて、次の五輪が自国開催ってこともあるし、気合い入ってるはず。

北京でメダルが取れると良いな

 

追記:
他にもイタリア解説陣の分析に対する論評や、羽生のステップの特異性について書いてあったのですが、長すぎ&専門性高すぎで解読に長い時間がかかりそうだったので一旦ここまで。かなり中略しちゃってます。
近日中に解読してうp予定なのでお楽しみに。

 
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4件のコメント

  1. まんぷくさん、お勤めご苦労様です。

    いろいろ小難しい数字が並んでいますが、
    一番驚いたのが羽生結弦のジャンプの高さ。
    どのジャンプも高さが同じ60.1cm、、、!?
    羽生結弦にも得意不得意のジャンプがあるだろうに、
    高さがほぼ同じって、卓越したボディーコントロール能力あるということですよね。
    見ていて「美しいジャンプ」と感嘆する中には、そういう数値化された裏付けがあったんですね。

    坊ヤンのぎこちない身体の使い方は、それはそれで見ててカワイイのだけどw
    中国期待の星としては、更なる技術や芸術性を習得していかないといけないね。
    加油!坊ヤン!

  2. まんぷく様
    とても興味深い記事のご紹介ありがとうございます。海外の解説者の詳しい分析を動画や解説を読んだことがありますが、今回の中国の記事は数値とグラフも見やすく、まんぷく様のまとめもすっきりしていて、とてもわかりやすかったです。羽生さんは突出したオールラウンドな選手なんですね。
    北京では羽生さんが出なければ現在16-20才位の選手がメダルを争うのかなという気がします。これから4シーズンどんなふうに伸びるいくか予想もつきません。2010-11シーズンにシニアに上がったぱかりの羽生さんがソチで金メダルとは誰も予想できなかったはず。
    羽生さんには北京オリンピックより大きな夢もあるんじゃないかなと思っています。これも予想がつきません、
    これからも、面白い記事を期待しています。

  3. とても興味深く面白く読ませて頂きました。ありがとうございます。
    こうして数値化されたものを見て、羽生くんの素晴らしい技術は勿論なのですが、無良くんの3Aの凄さにも驚かされました。
    羽生くんが「無良くんの3Aは大好物」と言っていた気持ちがこれを見るとよく分かりました。
    凄いんですね、無良くん!
    無良くんの良さも改めて感じることが出来て嬉しいです。ありがとうございます。
    スピンやイタリア解説の論評なども是非読みたいです!お時間ある時に訳して頂けたら、とても嬉しいです。
    いつも面白い記事をありがとうございます。

  4. 最近こちらにたどり着きとても面白く読ませて頂いています。
    ご苦心本当にありがとうございます。
    本当に羽生選手の演技は世界中を魅了しているんですね。
    技術こそ芸術と羽生選手が言い切った時には、そんなもんかーぐらいの感覚でしたが、それから彼の演技を見るたびに、またはこうして彼の技術力の素晴らしさに触れた記事を拝見するたびにその言葉を思い出しては深く感心してしまいます。
    羽生選手の言葉っていつも感じるのですが、ごくシンプルな言葉や言い回しの中に深く豊かな意味が込められているのですよね。
    きっとスケートに対してだけでなく言葉に対しても誠実な方なのでしょうね。
    あ、イタリア解説の論評など是非ゼヒ読ませて頂きたいです。厚かましいですがご無理でなければご紹介いただければすごく幸せです。
    これからもちょくちょくお邪魔させて頂きます。よろしくお願いします。

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