お笑いコンビ霜降り明星の粗品(27)が6日、大阪城ホールで開催された年末恒例の「サントリー1万人の第九」の総合司会を務めた。今年は新型コロナウイルスの影響で、一般参加者による合唱団も観客の入場も見送り、無観客で開催した。会場からはライブ配信した。
総監督の佐渡裕氏(59)が指揮するオーケストラの実演と、延べ1万347本の投稿動画を組み合わせて1つの音楽にした。巨大画面に次々と映し出された熱唱動画に粗品は「しびれましたね」と興奮を隠しきれない様子。
昨年は会場での大合唱を見たが、今年はコロナで様変わりした。クラシックが大好きな粗品は「昨年と比べ、音楽の厚み、テクニカルな面では、どうやろうなというのはあるかもしれない。小さいお子さんと寄り添いながら歌っている方、家族の写真を持ちながら歌っている方もいた」としみじみと語り、「1万人全員のドラマがあり、第九を歌う喜び、悲しみをかみしめていらっしゃるんやろなって。気持ちの圧が乗っていて、それをみたとき、しびれました」と、その瞬間の心情を説明した。
昨年は朗読ゲストとして出演した。2年連続の第九に「今年も携われることができてすごくうれしかった」と話し、投稿動画を活用した「第九」の合唱に「聞いたことも、見たこともない音楽なので絶対できないと思っていた。でも大成功。長い音楽史にも誇れるような1日になった」と満足そうに話した。
今回の模様はMBSテレビなどで19日午後4時から放送予定。