スイス軍、女性兵に女性用下着を供給へ これまでは男性用のみ
画像提供, FABRICE COFFRINI/Getty Images
スイスはこのほど、女性兵に女性用下着の着用を許可した。人材確保のためという。地元メディアが報じた。
現在の制度では、新兵に供給される制服には男性用の下着しか含まれていない。
新たな試みは来月始まる予定で、夏用と冬用の2種類の下着が供給されるという。
スイス軍における女性の割合は約1%だが、同国は2030年までに10%まで増やしたいとしている。
国民議会のマリアンヌ・ビンダー議員は、女性により適した下着を供給することで、入隊者が増えるだろうと述べた。
「軍の服装は男性のために作られているが、軍がもっと女性を迎え入れるなら、適切な措置が必要だ」
軍の規定は「時代遅れ」
スイス軍の女性兵はこれまで、大きなサイズのゆるい下着を着用していたという。
軍のカジ=ガンナ-・ジーフェルト報道官は、軍の規定にある服装や供給品は時代遅れになっていると語った。
ニュースサイト「Watson」の取材でジーフェルト氏は、女性新兵に供給する新しい「機能的な下着」は、夏用の「短いもの」と冬用の「長いもの」になると説明。
また先には、戦闘服や防弾チョッキ、リュックなど他の供給品についても変更が検討されていると話した。これまでこうした品物のサイズはとても限られており、「今後はフィット感や機能性が重視される」と述べている。
ヴィオラ・アムヘルト国防相も、「適合性」に改善の余地があるとして、今回の動きを歓迎した。
スイスインフォによると、現在のスイス軍の服装は1980年代半ばに制定されたもの。