竹島(島根県隠岐の島町、韓国名・独島(トクト))研究の第一人者で、拓殖大国際学部教授を3月末で退官した下條正男氏(70)が、1日付で山陰中央新報社の客員論説委員に就任した。竹島をはじめとした領土問題や国際問題をテーマに随時、本紙で論説を執筆する。
下條氏は長野県出身。国学院大大学院博士課程修了後、韓国・仁川大学校客員教授などを経て、1999年から拓殖大教授を務めていた。
竹島問題を巡っては、2005年の島根県「竹島の日」条例制定前から、韓国の歴史的な主張の矛盾を理詰めで指摘。県が竹島問題の世論啓発を目的に立ち上げた竹島問題研究会では、第1~4期の全てで座長を務めたほか、2月22日に開く「竹島の日」記念式典では毎年、講演を行い、啓発活動を展開している。
本紙では、05年に34回にわたって連載した企画「発信 竹島~真の日韓親善に向けて」で竹島問題の起源や経緯、現状、課題を解説した。
下條氏は島根県立大の客員教授も務める。