“泥縄政治”が十八番の吉村府知事 今度は「聖火リレー中止は当然」の自己弁護
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年4月3日 9時26分
泥縄政治にもホドがある(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ
「組織委員会が最終決定権者だが、大阪市内の聖火リレーは中止になる。できないと思う」
「まん延防止等重点措置」(まん防)に基づく新型コロナウイルス対策の徹底を理由に、大阪市内で14日に予定されている東京五輪の聖火リレーについて「中止せざるを得ない」との認識を示した大阪府の吉村洋文知事。大阪市の松井一郎市長も会見で「聖火リレーの全国での様子を見ると、どうしても人が集まり、そこには密もある。大変残念だが(実施は)見合わせるべきだと思う」と同調し、丸川珠代五輪担当相も2日の閣議後会見で、「地域の医療を預かる大阪府がこういうことをお示しになるのは、理にかなった検討だと思う」と理解を示した。
今さら吉村知事や松井市長が中止を口にしなくても、はじめから新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での聖火リレー実施には、全国どこの自治体でも無理があるだろう。だからこそ、島根県の丸山達也知事が全国に先駆けて「中止検討」を表明したのだが、その時は、政府・与党内から「知事の発言は不用意」「コロナ対策と聖火リレーは無関係だ」といった批判が続出していたからワケが分からない。「地域の医療を預かる」のは全国どこの知事も同じなのだ。大阪の聖火リレーの中止には理解を示すが、島根は許さない、では筋が通らないだろう。
■緊急事態宣言解除を強く求めた吉村府知事
それに大阪府のコロナ感染者急増の一因は、吉村知事の姿勢にもあるのではないか。
大阪府などに出ていた政府の緊急事態宣言が3月に先行解除された際、政府分科会の尾身茂会長は「もろ手を挙げて無条件で賛成ということではなかった」と言い、時期尚早との認識を示していたが、当時、宣言解除を強く求めていたのは他ならぬ吉村知事だったからだ。
そうして専門家が懸念していた通り、感染者が急増すると、今度は「まん防を要請」とは泥縄政治にもホドがある。
吉村知事はSNSで、<何故大阪で感染が急拡大したのか。NEWS23で脇田座長がコメントしてた 緊急事態宣言で大阪は感染を抑えすぎた、結果、変異株が既存株にとって変わる速度が早まり、変異株が急拡大してる説。逆説的でえっ?と思うが真実をついてるかもしれない>と投稿していたが、この理屈が正しければ、大阪以上に感染を封じ込めていた他の自治体は今ごろ、感染者が激増してとんでもないことになっているだろう。
大阪府民はいい加減、「やっているフリと自己弁護」の知事の正体に気付くべきだ。
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