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渦中の居酒屋責任者が証言 厚労省“深夜宴会”問題[2021/03/31 15:13]

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000211541.html

 厚生労働省の職員23人が銀座の飲食店で深夜まで宴会を開いていた問題で、店の責任者が取材に応じ、その様子を語りました。

 立憲民主党の石橋通宏議員が「23時までやっているお店を探して、23時までやっていた。そういうことですか?これは事実ですか?」と問うと、厚生労働省の土生栄二老健局長は「ご指摘の通り、詳細は現在調査中でございますが、(店が)23時までやっていることを確認したうえで、予約をしたということでございます」と答えました。

 厚労省の老健局職員23人が、都内の居酒屋で深夜まで宴会を開いていた問題で、職員らは、わざわざ都の時短要請に応じずに、夜11時まで営業している店を探して、予約をしたといいます。

■“渦中の居酒屋”責任者を取材

 これに対し、渦中の居酒屋の責任者が、取材に答えました。

 「普段は何時まで営業?」との質問に、居酒屋の責任者は「21時ですね」と回答しました。

 また、「もともと何時から何時で予約を受けた?」と問うと、居酒屋の責任者は次のように答えました。

 「19時から21時ですね。2時間のコースだったんですけど、例えば19時30分に始まった場合、そこから2時間でないと、お客さんが納得しない。なので、そこは猶予措置というか、21時になったから完全に出て下さいと言うのは、私たちサービス業ですので、なかなかそういうことをはっきり言うのは、非常に心苦しい部分ではあります」

 五月雨式にやってくる職員らに対し、店側も、なし崩し的に時間をずらさざるを得なかったといいます。

■送別会開催の“引き金”になった言葉

 厚労省によりますと、送別会は課長の発案で、緊急事態宣言が解除されることを見越して予約したといいます。

 しかし、準備段階で会を中止にしようと進言した職員は、一人もいなかったというのです。

 さらに、老健局の老人保健課課長の「緊急事態宣言が明けたので、やってもいいのでは」という発言が、開催に踏み切る引き金となりました。

■田村大臣は2カ月分の“給与”自主返納

 国民に感染防止を訴えている厚労省の職員たちによる、信じがたい行動に、30日、田村憲久厚生労働大臣も「緩みがあったとしたら、これは“言語道断”であります。国民の皆様方から見れば、“常識を逸する行為”であります」と述べました。

 厚労省は、会を企画した老人保健課長を減給1カ月に加え、大臣官房付けに異動させ、事実上更迭しました。

 また、田村大臣も、大臣給与を2カ月分、自主返納するとしています。

 一方、時短を要請してきた、東京都の小池百合子知事は「お店の方々はそうやって盛り上がっているところに、お声掛けしたり、『もう時間です』と言いにくいものだと改めて思いました」と話しました。

■“時短営業”守る店は「複雑な気持ち」

 今回の問題で浮き彫りとなったのは、店側の閉店時間を守る対応です。

 そもそも、都の要請では、酒類の提供が8時まで、営業は9時まで、となっています。

 東京・有楽町の「バーデンバーデン」では、ドリンクが8時、フードが8時半のラストオーダーで、9時閉店を守っています。

 客の入店時に閉店時間を知らせ、納得して入ってもらっているといいますが。

 齋藤晃一マネージャーは「やはり、お客さんとしてはこれからというところで、エンジンがかかってきて楽しくなってくる時間なんですけど、そこをやはり遮って終了という形になってきますので。お店としてもこれからオーダーが入ってくる時間が終了というところは、すごく複雑な気持ちですね」と話します。

 東京・渋谷にある「居酒屋 多古菊」では、9時の閉店時間に向けて、早めの声掛けを心掛けているといいますが、なかには、何度か声を掛けないと帰ろうとしない客もいるといいます。

 馬靖店長は「10分、15分ぐらい経っても帰らないお客さんもたまにいらっしゃいます。ごめんねと思いながら、声掛けちゃいますね。『お兄ちゃんもう一杯いい?一杯だけ』『ごめんなさい、8時過ぎたので…』と断るしかない。つらいですね。特に常連さんには、本当に言いたくないです」と話していました。

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