Windows 7とOffice 2010を導入してからMSへのライセンス認証はMAK(Multiple Activation Key)かKMS(Key Management Service)を選択することが出来るようになった。ちなみにMAKとKMSの違いは以下のとおり。
【MAK(Multiple Activation Key)】
・パソコン1台、1台がインターネットに認証を受けに行く。
・ライセンス認証回数に上限がある。
・インターネット経由で認証できないと電話(→あの面倒くさいウン十桁の数字を入れるやつ)。
【KMS(Key Management Service)】
・LAN内に認証サーバーを立てて、そこへ認証を受けに行く。
・ライセンス認証回数に制限がない。
・サーバーを立てないといけないので面倒くさい(→結局、面倒くさいのに変わりはないんだな)
・180日ごとにKMSホストからの認証が必要。
個人的にはMAKは中小向け、KMSは大企業向けなイメージがある。要はクライアントがどれだけLAN内にぶら下がっているかということになる。
KMS認証を受けているPCの場合、KMSホストから少なくとも180日間に1回の認証を受ける必要がある。
だから、カスタムイメージを入れておいた予備用のクライアントが半年も使われていなかったりすると、電源をつけた時に「このパソコンはライセンス認証されてません」と表示される。もちろん、何らかの理由でKMSホストが所属するLAN内に参加できていない時もこのようなメッセージが表示される。
こういった場合の対処は簡単。
① 管理者権限でcmd.exeを起動する。cmd.exeを管理者権限で起動するには、ショートカットを作って、右クリックメニューから「管理者として実行」を選ぶのが一番簡単。
② ディレクトリが C:¥windows¥system32 になっていることを確認して、次の呪文(=コマンド)を唱える(=実行する)。
slmgr.vbs -ato
これで認証が成功するはず。成功しなかったらKMSホストが悪いか、DNSにKMS関係のレコードがないことになるので、システム管理者に電話をかけて聞いてみよう。
ちなみに上記はWindowsの場合のみの話であって、Officeは別のやり方になる。
① 管理者権限でcmd.exeを起動する。
② ディレクトリが C:¥windows¥system32 になっているので、これをOfficeが入っているディレクトリに変えてやる。
cd c:¥program files¥Microsoft Office¥office14¥
③ cscriptでospp.vbsを実行する。この時、/actを渡してやることが必要。
cscript ospp.vbs /act
これでOK.
こんなことしなくても、LANケーブルをパソコンに差して10分位放置しておけば、勝手に認証してくれるんですけど、世の中には10分待てない人も多くてね…(おじさん目線)。
心の余裕が持てるように成りたいものですな。