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Microsoft Office 2010 のライセンスを KMS キーで運用する

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Microsoft Office 2010 のライセンス認証の方法を KMS ライセンス認証で運用する場合の環境についてです。

Office 2010 のライセンス認証をローカルのネットワークに構築された KMS ホストでおこなう仕組みです。

ライセンス認証に必要なライセンスキーは KMS ホストで管理されクライアントにライセンスキーの登録は必要ありません。

Office 2010 の KMS ホストの構築は簡単です。

『Microsoft Office 2010 KMS ホスト ライセンス パック』を使用して Office 2010 の KMS ホストとして動作する機能を実装させます。

Microsoft Office 2010 KMS ホスト ライセンス パック

『Microsoft Office 2010 KMS ホスト ライセンス パック』の動作環境は以下の通りです。

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2

Windows 7

Windows Server 2008 R2

Windows 7 (ボリューム ライセンス エディション)

Windows Server 2008 R2(ボリューム ライセンス エディション)

KMS ホストとして運用する OS に『Microsoft Office 2010 KMS ホスト ライセンス パック』をインストールします。

インストール途中で KMS キーを入力します。

KMS ホストの構築はこれで完了です。

クライアントは DNS サーバーに問い合わせをおこない KMS ホストが動作しているマシンを確認し接続します。

DNS サーバーを使用せず KMS ホストを運用する方法もあります。

クライアントにOffice 2010 のインストールをおこないます。

Office 2010 のボリュームライセンスのメディアを使用してインストールします。

クライアントへライセンスキーの登録の必要はありません。

ボリューム ライセンス のメディアで Office 2010 をインストールするとライセンスキー入力を求められません。

Office 2010 のインストールが完了したら、ライセンス認証をおこなうコマンドを実行します。

DNS サーバーを使用せず KMS ホストへ直接接続する方法もあります。

KMS2

<ospp.vbs コマンドのオプション>

KMS3

KMS4 KMS5

<Office 2010 KMS 運用構築手順>

・KMS ホストを構築する

Microsoft Office 2010 KMS ホスト ライセンス パックをインストール。

インストール時に Office 2010 の KMS キーを入力する。

>DNS への変更を禁止させたい場合

KMS ホストの情報を DNS へ登録させないようにするコマンドです。

slmgr.vbs /cdns

・クライアントへ Office 2010 のインストール

ボリューム ライセンス メディアを使用してインストールする。

インストール完了後、ライセンス認証をおこなう。

ospp.vbs コマンドを使用します。

コマンドの格納先

C:\Program Files\Microsoft Office\Office14\

>ライセンス認証のコマンド

cscript ospp.vbs /act

>KMS ホストの情報を手動で設定したい場合

cscript ospp.vbs /sethst:KMS ホストの IP アドレス

>手動で設定した KMS ホストの情報の消去

cscript ospp.vbs /remhst

>KMS クライアント コンピュータ ID (CMID) のリセット

CMID のリセットが必要な場合

ospprearm.exe コマンドを使用します。

コマンドの格納先

C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\OfficeSoftwareProtectionPlatform\

Written by infra20th

2010年11月8日 at 21:00

:)