「学術的文章の作成」授業は、ライティング・センターと並んで、早稲田大学アカデミック・ライティング・プログラム二本柱の一つです。
ライティング・センターが、「ライティングの応用」に取り組む支援機関だとすると、「学術的文章の作成」授業は、「ライティングの基礎」を扱う正規授業です。全学13学部に入学してくる初年次生に、同一の内容で教える文章作成授業です。早稲田大学が基盤教育として開講している科目の一つで、2008年より開講されました。
本授業は、学問をする姿勢を育てることを目標しています。「学問をする」とは、人類が築いてきた智恵の集大成、つまり既に発表されている知識を踏まえて新しい知識を構築する営みです。どのようにすれば「既に発表されている知識を踏まえた」ことになるのか。どのようにすれば「新しい知識の構築」を的確に伝えられるのか。学問をする姿勢を文章作成を通して学びます。
複雑な内容を扱う学術的文章を的確に書く力は、社会に出てからも、あらゆる機能を持つ文章に活かされていくでしょう。レポートや論文を書く大学生活の充実ばかりでなく、卒業後にも活かすことのできる授業内容です。
一同、早稲田生が、学問を修める第一歩を踏み出すお手伝いができたら嬉しく思います。そして、卒業してからも、的確な文章作成で、各界において活躍することを願っています。
本授業は、訓練を受けた大学院生や修了生たちの指導によって支えられてきました。専門的で厳しい訓練です。履修者にとっては、先輩から指導を受ける授業です。これまで、様々な研究科から集まり、指導に携わった指導員たちの尽力に感謝します。
また、一度に1500人余りの履修生を、年に三回指導する本授業を、グローバルエデュケーションセンター、大学総合研究センターが、細やかな配慮のもとに運営しています。心より御礼申し上げます。
国際学術院 教授 佐渡島紗織
グローバルエデュケーションセンター准教授 太田裕子
グローバルエデュケーションセンター准教授 坂本麻裕子
グローバルエデュケーションセンター講師 外村江里奈