Dropboxが規約を変えて同時アクセスできる端末を3台に制限しましたね
ファイル保存先として特に悪くはないから問題視はしないんですが、唯一辛いのがKeePassのDBの保存先
パスワードを変えたり、新しく管理先を作ったりした場合に
PCで変更してもスマホで変更してもタブレットで変更しても
どこで変えても同期できるようにDropboxをDBの保存先に使っていた
でも、同時利用端末数に制限があるとPCと自分持ちのスマホでDB同期してしまうと後一台
家のパスワードを家族で共用したい、なんて用途に使えなくて困るなあ。
という問題に立ち向かうため、共有制限のないGoogleDriveにDBを移行してやることにした
ついでにKeePassにプラグインを導入して、GoogleDriveとの連携性を高めてみたので
このやり方も記録しておく
なんでプラグインで連携するの?
DropboxもGoogle Driveもローカルファイルを更新すればリモートに自動的に同期するんで
特にプラグイン連携なんていらないと思うんだけどなんで連携する?って疑問もあると思うけど
それに対する答えとしては
- 別端末でDB更新してしまうとファイルの編集が競合しちゃう場合がある
- 複数のgoogleアカウントのドライブと連携したい
てのがある。最初のは、外出先で急に「あ、会員登録したいな」って思った時スマホからKeePassのエントリー追加すると思うんだけど
そうすると後でPCからKeePass開くとファイルが競合してる!って言われるんだよね
PCではローカルファイルを掴みっぱなしだから
あと2番めの件は、家用と個人用、2種類のDBを使い分けてるから発生してる問題なんだけど
今までDropbox活用してたときはDorpbox側で一つのアカウントに共有の形で集約してた
これを今回不要にできそうなので、できればやっちゃいたいというお話。
どうやって連携するの?
結構面倒だよ?まあ設定はポータブル環境に反映されるんで、一度設定したらあとは環境まるごとファイルコピーすれば
いろんな端末で同じように使えるんだけど
やり方は↓を参考にさせてもらいました
まず、google側のアカウントでGoogle Developers Consoleにログインする必要あり。
初回起動すると利用規約画面が表示されるのでまずはOKしてすすめるとダッシュボード画面になる
画面中央にデカデカと
「このページを表示するには、プロジェクトを選択してください。」なんて1行だけ現れる。
ここでプロジェクトを作成しないと何も進まないので、ひとまず素直に右端の「作成」をクリックしよう
プロジェクト名は適当でもいい(今回はKeePassって名前にした)んで、次の画面でも「作成」ボタンをおすと初期設定完了。
続いて「APIとサービスの有効化」をクリックしろって言われるんでまあ素直にクリック!
APIライブラリの検索画面で「drive」とタイプするとGoogleDriveのAPIが検索されるんで、選択!
続いての画面で「有効にする」をクリックしてAPIを有効化しよう
するとダッシュボードに戻る。ここで、「認証情報」メニューを選択し、
「認証情報を作成」→「OAuthクライアントID」を選択することで、
KeePass GoogleDrive連携に使えるIDを入手できる(やっとだぜ)
まだ同意画面とやらを作る必要あるのでこちらも設定
アプリケーション名なんやらかんやら適当に決めて「保存」を押すとクライアントID作成画面に遷移するので
「その他」選んで「作成」!これで、認証情報画面を開いて鉛筆アイコンをクリックすると
- クライアントID
- クライアントシークレット
の2種類が表示される。この情報と、後ほどKeePass自身で取得できる
- UUID
この3種類の情報がKeePassとの連携に必要なのだ
(画面キャプチャはIDなどが含まれるので省略)
さあて、ここまで準備したら、あとはKeePass側の設定だ(長かったな~)
まずはUUIDの取得だ。これはKeePass自信にgoogleアカウントを設定しておかないと取得できない
アカウント登録後、エントリーの編集→プロパティタブで
↑の黒塗りした部分をコピる。これがUUIDだ。こいつを入手
その後、KeePass公式ページから「Plugins / Ext.」→「KPGoogleSync」を選択して
プラグインを入手するのだ
公式ページ : https://keepass.info/
プラグイン直リン : https://keepass.info/plugins.html#kpgsync
ダウンロードしたファイルを展開すると「GoogleSyncPlugin.plgx」ってファイルがあるので
{KeePassフォルダ}\pluginsフォルダに入れてKeePassを再起動すると、晴れてプラグインが使える!
設定の仕方は、まずローカルのKeePassDBを開いて
「ツール」→「Google Sync Plugin」→「Configuration...」から
KeePass UUIDをKeePass自身から、Client IDとClient Secretをgoogleから、それぞれ設定すればOK!